モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月15日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第2戦スペインGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2007年4月15日(日)
■開催地:スペイン/ベルプーチ
■周回数:第1ヒート=18周、第2ヒート=18周
■天候:晴れ ■気温21度
■観客数:22,300人
REPORT
YZ250Fを駆るカイローリが総合優勝!
昨年のスペインGPではリタイヤに終わったA・カイローリだったが、今年はC・プーセル(カワサキ)との競り合いを制して総合勝利を獲得した。第1ヒートのカイローリは、後続を引き離して逃げるプーセルとのギャップを詰めるべく、さまざまなラインを使ってアタック。最終ラップでもプーセルを果敢に攻めるが届かず2位でフィニッシュとなった。
第2ヒートでは、序盤プーセルが約15秒差で首位に立つが、カイローリはラスト3周でベストラップを記録する猛烈な追い上げをみせ、プーセルを逆転しトップでチェッカーを受け、開幕戦に続き2連勝となった。
K・グンダーセン(ヤマハ)は両ヒートともスタートで大きく出遅れ、その後追い上げを強いられたが、それぞれ12位/14位でゴールし総合成績では13位となった。チームメイトのN・オバンは第1、第2ヒートとも上位5位以内を走り速さをアピール。しかし第1ヒートはクラッチトラブルに見舞われ、ポイント獲得はならなかった。第2ヒートでは軽い転倒があったものの5位を獲得した。もう一人のヤマハ選手D・グァルネリは3月に国内選手権に参戦した際に足首のじん帯を痛め、また小さな骨折もあり、第1ヒートはわずかな周回しかできず、第2ヒートは出走を断念。来週のポルトガルGPへの参加も危ぶまれており、復帰は5月のイタリアGPとなりそうだ。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 41'28.206 |
2 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 0'0.921 |
3 | E・エゲンス | NED | Suzuki | 0'53.809 |
4 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 1'3.739 |
5 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'27.248 |
6 | T・シアーレ | GBR | KTM | 1'33.414 |
7 | M・モンニ | ITA | Yamaha | 1'40.890 |
8 | M・シファー | GER | KTM | 1'48.657 |
9 | J・バン・ホーベック | BEL | KTM | 1'49.025 |
10 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'55.072 |
11 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 2'0.526 |
12 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 2'10.942 |
13 | S・フロサール | FRA | Kawasaki | 2'14.454 |
14 | C・ナン | GBR | Yamaha | 2'16.461 |
15 | J・ドゥーガン | GBR | Suzuki | 2'17.818 |
16 | X・ブー | FRA | Yamaha | 2'20.120 |
17 | D・バーブルゲン | BEL | Yamaha | 2'33.960 |
18 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
19 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | -1 Laps |
20 | G・クレスティノフ | EST | KTM | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'54.529 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'0.884 |
3 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'37.726 |
4 | T・シアーレ | GBR | KTM | 0'41.313 |
5 | N・オバン | FRA | Yamaha | 0'45.718 |
6 | P・ルレ | FRA | Honda | 0'53.814 |
7 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | 1'12.971 |
8 | M・モンニ | ITA | Yamaha | 1'20.316 |
9 | X・ブー | FRA | Yamaha | 1'22.680 |
10 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'28.111 |
11 | S・フロサール | FRA | Kawasaki | 1'32.745 |
12 | S・シンプソン | GBR | Kawasaki | 1'36.647 |
13 | M・シファー | GER | KTM | 1'49.494 |
14 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 1'52.344 |
15 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 2'3.490 |
16 | C・ナン | GBR | Yamaha | 2'7.461 |
17 | A・ボアシエール | FRA | Kawasaki | 2'13.093 |
18 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
19 | J・ドゥーガン | GBR | Suzuki | -1 Laps |
20 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 97 |
2 | T・ラットレイ | KTM | 82 |
3 | C・プーセル | Kawasaki | 81 |
4 | E・エゲンス | Suzuki | 54 |
5 | P・ルレ | Honda | 53 |
6 | K・グンダーセン | Yamaha | 50 |
7 | M・シファー | KTM | 48 |
8 | T・シアーレ | KTM | 44 |
9 | N・オバン | Yamaha | 44 |
10 | G・スワニプール | Kawasaki | 41 |
12 | M・モンニ | Yamaha | 34 |
15 | X・ブー | Yamaha | 25 |
16 | D・バーブルゲン | Yamaha | 22 |
20 | C・ナン | Yamaha | 12 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 97 |
2 | Kawasaki | 87 |
3 | KTM | 82 |
4 | Suzuki | 56 |
5 | Honda | 53 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(2位/優勝:総合優勝)
「昨年はここで片方のヒートで完走できなかったし、またこのGPは今まで一度も勝ったことがなかったので、今日の勝利はとてもうれしいよ。第1ヒートのスタートは良くなかったけど、頑張ってプーセルとの差を詰めたんだ。でも彼を抜いた後、彼は僕より若干良いラインを走ってきて、抜き返されてしまったんだ。だた、後半腕があがってしまっていたし、ミスをおかしたくなかったので2位をキープすることにした。
第2ヒートでは勝ちたかったので、すごくハードにプッシュした。第2ヒートの方が走行ラインが増え、追い抜きしやすくなったしね。スタートがまた悪く、プーセルにリードされたが、終盤はいい走りができたし、最終ラップにいいオーバーテイクを見せることができた。優勝した後、マシンの上に立ち上がってファンの声援に応え勝利を祝ったけれど、そこで飛び跳ねたときマシンを傷めてしまった。チームマネージャーは僕にその修理代を払えと言っているんだけど!」
N・オバン選手談(リタイヤ/5位:総合12位)
「目標は2度ともトップ5以内に入ることだった。第1ヒートはクラッチにトラブルがなければそれも可能だったと思う。第2ヒートのスタートは良く、自分のペースをつかんで2番手を走行していた時にちょっとミスをしてしまい、コーナーでフロントのバランスを崩してしまった。幸い、走り続けられたが、これ以降ペースが乱れてポジションをいくつか落としてしまった。体力的には調子が良いし、速さがついてきたことも感じることができたので、良かったと思う」
K・グンダーセン選手談(12位/14位:総合13位)
「第1ヒートのスタートはほぼ最後尾だったが、ゴールまでに12位まで順位を上げた。グリッドをから出て、アウト側にはらんで、深い泥にはまってしまったんだ。ほとんどスタックしたような状態だった。復帰した後もコースにはラインが1本しかなく遅いライダーの後ろにつくとパスするのがすごく大変だった。第2ヒートも誰かにストレート上で接触され、それで後退してしまった。だから第1ヒートと同様、後ろから追い上げなければならなかった。今回はフィーリングは良かったし、バイクも調子が良く、ライバルと戦える準備ができていただけに残念だ」