モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.14 9月3日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第14戦オランダGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2006年9月3日(日)
■開催地:オランダ/リーロップ
■周回数:第1ヒート=18周、第2ヒート=18周
■天候:雨 ■気温:20度
■観客数:33,135人
REPORT
カイローリ、タイトル防衛の可能性残す
ウエットでのサバイバルレースとなった今大会。YZ250FのA・カイローリが各ヒートで1位、3位に入り総合2位を獲得。3大会連続で表彰台に立った。またカイローリは2年連続タイトル獲得の可能性を残した。
第1ヒートでカイローリは序盤トップに立ったがD・フィリッパーツ(KTM)の追撃を受けてかわされる。ところが終盤フィリッパーツが転倒して後退、その後に再び転倒してさらに順位を落とす。変わってトップに立ったカイローリはその後力走しシーズン10度目のヒート優勝を飾った。第2ヒートでカイローリはスタートで出遅れる。ここではC・プーセル(カワサキ)がリードを奪いT・ラットレイ(KTM)が2番手につける。カイローリはR・ゴンカルブス(KTM)をかわすのに時間を費やしたが、果敢に追い上げて3位でゴール。第1ヒートではプーセルを5点上回る得点を挙げたカイローリだったが、総合成績では2位となった。
ヤマハ・チーム・リッチのK・グンダーセンは第1ヒートでトップ10内を走行中に転倒。右肩を負傷。当初、骨折はないとの診断だったが、グンダーセンは翌日再度診察を受け、次のフランスGPに出場可能かの診断が下される。チームメイトのD・グァルネリはレースを行えるコンディションではなく、A・キオディも骨折した指の痛みから今回欠場を決めた。
残り1戦となったシリーズ戦。獲得できる最大ポイント50に対して、ランキング1位のプーセルとの差は28ポイントで、カイローリにとってタイトル防衛の可能性が残る。ヤマハ勢ではランキング2番手のB・マッケンジーは今回両ヒートともリタイヤとなったため、ランキングでは3つポジションを落として11位となった。
最終戦フランスGPは2週間後にエルネーで開催。その後に行われるモトクロス・オブ・ネイションズにはカイローリ、グンダーセン、そしてマッケンジーがそれぞれの国を代表して参加する。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'53.916 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'16.401 |
3 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'31.286 |
4 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 0'57.200 |
5 | A・レオク | EST | Yamaha | 0'58.845 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'0.295 |
7 | M・ナグル | GER | KTM | 1'21.844 |
8 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 1'33.696 |
9 | C・ナン | GBR | KTM | 1'41.615 |
10 | J・ローランツ | BEL | KTM | 1'46.024 |
11 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'49.922 |
12 | M・シファー | GER | KTM | 1'55.204 |
13 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 2'1.008 |
14 | R・ヴァン・フィファイケン | NED | Yamaha | 2'3.608 |
15 | D・フェアブリュッヘン | NED | Yamaha | 2'18.009 |
16 | W・スミス | GBR | Honda | -1 Laps |
17 | X・ブー | FRA | Yamaha | -1 Laps |
18 | N・ツィン | NED | Yamaha | -1 Laps |
19 | J・カールソン | SWE | Yamaha | -1 Laps |
20 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 40'43.318 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'21.464 |
3 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 0'40.615 |
4 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'59.948 |
5 | C・ナン | GBR | KTM | 1'13.800 |
6 | A・レオク | EST | Yamaha | 1'18.715 |
7 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 1'21.487 |
8 | M・シファー | GER | KTM | 1'35.252 |
9 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'43.760 |
10 | D・フェアブリュッヘン | NED | Yamaha | 1'58.452 |
11 | M・ナグル | GER | KTM | 2'12.457 |
12 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 2'22.505 |
13 | R・ヴァン・フィファイケン | NED | Yamaha | 2'26.282 |
14 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | -1 Laps |
15 | J・カールソン | SWE | Yamaha | -1 Laps |
16 | N・オバン | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
17 | N・ツィン | NED | Yamaha | -1 Laps |
18 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
19 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | -1 Laps |
20 | W・スミス | GBR | Honda | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・プーセル | Kawasaki | 541 |
2 | A・カイローリ | Yamaha | 513 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 446 |
4 | D・フィリッパーツ | KTM | 440 |
5 | M・ドルーバー | KTM | 373 |
6 | C・ナン | KTM | 343 |
11 | B・マッケンジー | Yamaha | 281 |
12 | K・グンダーセン | Yamaha | 215 |
13 | A・キオディ | Yamaha | 211 |
15 | D・グァルネリ | Yamaha | 153 |
16 | A・レオク | Yamaha | 149 |
18 | A・ボアシエール | Yamaha | 106 |
20 | L・セギ | Yamaha | 94 |
43 | M・ボニーニ | Yamaha | 7 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 640 |
2 | Yamaha | 607 |
3 | Kawasaki | 566 |
4 | Honda | 232 |
5 | Suzuki | 22 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(1位/3位:総合2位)
「第1ヒートではスタートはうまくいったがフィリッパーツはすごく速かった。自分の調子が良く、ミスがなければ優勝争いができると思っていた。フィリッパーツは2度ミスをおかし、僕に勝てるチャンスがやってきた。昨年は、この大会でタイトルを決めたし、このレースはいつでもビッグレースなので、ここで勝ててとてもうれしい。第2ヒートでは第1コーナーへの進入時のブレーキングが遅過ぎて、ラインがふくらんでしまった。第2コーナーでは後退し、それからギャップを詰めるのは非常にハードだった。
プーセルはとても良いライダーで、今年は安定している。これはシリーズ戦を戦う上で非常に重要なこと。今年僕は3~4ヒートで多くのポイントを失い彼に大きく差をつけられてしまったが、次のフランスでは是非勝ちたい。ポイントのことは考えないで走るつもり」