モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 8月6日 ベルギー
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第12戦ベルギーGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2006年8月6日(日)
■開催地:ベルギー/ナムール
■周回数:第1ヒート=16周、第2ヒート=16周
■天候:晴れ ■気温:24度
■観客数:30,000人
REPORT
YZ250Fを駆るカイローリ
今季初の両ヒート制覇で総合優勝!
2005年度の世界チャンピオン、A・カイローリが今季2度目の総合優勝を飾った。カイローリにとって両ヒートを優勝しての総合優勝は今季初。第1ヒートではリードしていたD・フィリッパーツ(KTM)がフェンスにリアホイールを接触。それまでチャンスをうかがっていたカイローリは、この隙を利用してこれをパスしてトップに立ち今季8度目のヒート優勝を果たした。第2ヒートで絶妙なスタートを決めたカイローリはC・ナン(KTM)、次いでC・プーセル(カワサキ)の追撃を受けたが、これを退けてトップでフィニッシュ。今季初の両ヒート制覇での総合優勝を飾った。
ヤマハ・チーム・リッチーのK・グンダーセンは、カイローリとは対照的なレースになってしまった。両ヒートともスタートで出遅れさらに両ヒートで転倒。第1ヒートの18位で3ポイントを獲得するにとどまった。チームメイトのD・グァルネリは体調不良でグランプリを迎え、第1ヒートは頭痛でリタイヤ。第2ヒートでは転倒を喫して再びリタイヤを余儀なくされた。B・マッケンジーは第1ヒートで好スタートを決め、7位でフィニッシュしたものの、第2ヒートでは序盤の混乱時に転倒。大きく後退してしまった。
A・キオディは土曜日午後の走行で岩に右手を強打して指を骨折。激しい痛みでそれ以上の走行が不可能となり、決勝は出場を取りやめた。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 43'9.307 |
2 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 0'2.531 |
3 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'29.378 |
4 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'36.668 |
5 | M・ドルーバー | NED | KTM | 0'37.729 |
6 | M・ナグル | GER | KTM | 0'38.835 |
7 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'4.262 |
8 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'4.687 |
9 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'16.247 |
10 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'18.581 |
11 | C・ナン | GBR | KTM | 1'30.575 |
12 | P・カプス | BEL | Honda | 1'35.528 |
13 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'46.824 |
14 | A・レオク | EST | Yamaha | 1'59.253 |
15 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'59.537 |
16 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 2'7.078 |
17 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 2'10.294 |
18 | K・グンダーセン | SWE | Yamaha | 2'15.929 |
19 | J・タルックス | FRA | Kawasaki | 2'16.646 |
20 | X・ブー | FRA | Yamaha | 2'19.960 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 41'55.640 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'4.597 |
3 | C・ナン | GBR | KTM | 0'6.644 |
4 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'18.363 |
5 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'29.627 |
6 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 0'39.360 |
7 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'40.970 |
8 | A・レオク | EST | Yamaha | 0'44.443 |
9 | M・モンニ | ITA | KTM | 0'45.639 |
10 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 0'49.984 |
11 | C・カンパーノ | ESP | KTM | 0'55.966 |
12 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'16.716 |
13 | M・ドルーバー | NED | KTM | 1'22.385 |
14 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | 1'26.360 |
15 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'27.561 |
16 | D・フェアブリュッヘン | NED | Yamaha | 1'52.850 |
17 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'59.849 |
18 | X・ブー | FRA | Yamaha | 2'9.095 |
19 | M・ウォーカー | AUT | KTM | 2'30.325 |
20 | J・ウイング | SWE | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・プーセル | Kawasaki | 458 |
2 | A・カイローリ | Yamaha | 432 |
3 | D・フィリッパーツ | KTM | 393 |
4 | T・ラットレイ | KTM | 352 |
5 | M・ドルーバー | KTM | 338 |
6 | C・ナン | KTM | 307 |
7 | B・マッケンジー | Yamaha | 264 |
12 | A・キオディ | Yamaha | 211 |
13 | K・グンダーセン | Yamaha | 200 |
15 | D・グァルネリ | Yamaha | 153 |
17 | A・ボアシエール | Yamaha | 98 |
18 | A・レオク | Yamaha | 97 |
19 | L・セギ | Yamaha | 94 |
37 | M・ボニーニ | Yamaha | 7 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 546 |
2 | Yamaha | 526 |
3 | Kawasaki | 483 |
4 | Honda | 195 |
5 | Suzuki | 22 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「このコースは2004年にGP初優勝を飾って以来大好きなコース。この大会に合わせてチームとともに、良いセットアップができた。両ヒートで勝つのはとても良い気分だし、ここナムールでそれが達成できたのはすごい。昨年より乗れていたし、サスペンションのセットアップがうまくいったおかげで、すごく楽にラインをとることができた。だから、今回はコースがあまりハードには思えなかった。今年はこれまで体のコンディションに悩まされたが、今は回復。ポイントのことは考えず、今季残りのレースはただ良い走りをすることに集中したい」
K・グンダーセン選手談(18位/リタイヤ:総合23位)
「第1ヒートのスタートで遅れたが、コーナーへの進入でフロントエンドのバランスを失って転倒した時はまだトップ10内につけていたので残念だ。第2ヒートではスタートで最後尾となり、15分か20分したところで転倒してしまった。あまり自信がなかったのでストップすることにした。通常このコースは相性が良いし、きのうもすごく良かったが、レースではそうはならなかった」