モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 7月30日 チェコ
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第11戦チェコGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2006年7月30日(日)
■開催地:チェコ/ロケット
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:晴 ■気温:27度
■観客数:23,000人
REPORT
YZ250Fのカイローリ、今季7度目のヒート優勝!
YZ250Fを駆るA・カイローリが第2ヒートでC・プーセル(カワサキ)とのバトルを制して今季7度目のヒート優勝を飾った。
土曜日の午後から夜にかけて降り続いた雨で、日曜日の午前中、MX2の第1ヒート開始の時点では、コースは軽いマディ状態だった。ライダーたちにとって、うまくトラクションを得ることがポイントとなり、タイヤ選択がやや困難な状況ともなった。その第1ヒート、スタートでカイローリは不運に見舞われた。ポイントリーダーのプーセル、K・グンダーセンとともに転倒。B・マッケンジーもこれに巻き込まれてストップ。カイローリはリアブレーキが機能しないまま、後方集団にのみ込まれる走行となり、結局11位でゴールした。一方のグンダーセンは、フロントホイールが破損して1周目でリタイヤした。
第2ヒート、カイローリは1周目を7番手とし、トップのプーセルを追う展開。ランキングの首位争いを展開する二人は、大観衆の前で数ラップに渡って激しいバトルを披露。中盤以降はカイローリのスピードがプーセルを上回り、結局8秒差でカイローリが優勝した。
また、A・キオディは第1ヒートを4位でゴール。5月のドイツGP第1ヒート(3位)以来の好成績となった。しかし第2ヒートでは第1コーナーで発生したアクシデントに巻き込まれ13位に留まった。チームメイトのグンダーセンは第2ヒートのオープニングラップで転倒。再走して追い上げたが18位まで挽回するのが精一杯だった。ヤマハ・チーム・リッチーのもう一人のライダー、D・グァルネリは土曜日からの喉の炎症と発熱により出走を取りやめた。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 38'56.828 |
2 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 0'08.367 |
3 | C・ナン | GBR | KTM | 0'09.715 |
4 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 0'10.499 |
5 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 0'11.374 |
6 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'11.982 |
7 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 0'18.908 |
8 | P・カプス | BEL | Honda | 0'22.267 |
9 | M・ドルーバー | NED | KTM | 0'37.341 |
10 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 0'38.527 |
11 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 0'39.616 |
12 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'43.508 |
13 | C・カンパーノ | ESP | KTM | 0'45.858 |
14 | M・モンニ | ITA | KTM | 0'48.154 |
15 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'05.207 |
16 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'19.549 |
17 | J・ドゥーガン | GBR | Honda | 1'21.998 |
18 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'24.114 |
19 | A・レオク | EST | Yamaha | 1'27.398 |
20 | J・タルックス | FRA | Kawasaki | 1'28.324 |
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'30.754 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'08.146 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 0'25.722 |
4 | M・ドルーバー | NED | KTM | 0'35.106 |
5 | C・ナン | GBR | KTM | 0'39.534 |
6 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 0'43.070 |
7 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 0'45.350 |
8 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'48.750 |
9 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 0'50.634 |
10 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'03.639 |
11 | C・カンパーノ | ESP | KTM | 1'05.815 |
12 | P・カプス | BEL | Honda | 1'07.347 |
13 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1'08.718 |
14 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'21.788 |
15 | M・ナグル | GER | KTM | 1'35.066 |
16 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'38.263 |
17 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'38.924 |
18 | K・グンダーセン | SWE | Yamaha | 1'40.952 |
19 | A・レオク | EST | Yamaha | 1'54.933 |
20 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 2'07.497 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・プーセル | Kawasaki | 416 |
2 | A・カイローリ | Yamaha | 382 |
3 | D・フィリッパーツ | KTM | 371 |
4 | T・ラットレイ | KTM | 330 |
5 | M・ドルーバー | KTM | 314 |
6 | C・ナン | KTM | 277 |
8 | B・マッケンジー | Yamaha | 246 |
11 | A・キオディ | Yamaha | 211 |
13 | K・グンダーセン | Yamaha | 197 |
14 | D・グァルネリ | Yamaha | 153 |
16 | L・セギ | Yamaha | 94 |
17 | A・ボアシエール | Yamaha | 87 |
19 | A・レオク | Yamaha | 77 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 504 |
2 | Yamaha | 476 |
3 | Kawasaki | 441 |
4 | Honda | 173 |
5 | Suzuki | 22 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(11位/優勝:総合4位)
「第1ヒートは僕にとって不運なレースになった。S・プーセルとともに転倒してタイムを大幅にロス。転倒の後、リアブレーキホースが外れ5周目頃からはブレーキがフェードして機能しなくなった。なんとか走っていたが下り坂はきつかった。第2ヒートはうまくいった。スタートして上位6・7番手以内につけていれば、勝てることはわかっていたからね」
A・キオディ選手談(4位/13位:総合8位)
「今日は表彰台に登ることも可能なレースだったよ。第1ヒートは4位で終えることができたが第2ヒートはがっかり。スタートでは他のライダーと接触して転倒してしまった。10秒以上遅れて再スタートして、とにかくベストを尽くした。13位という結果は悲しいが、自分の調子が上向きになっているので喜んでいる」
K・グンダーセン選手談(リタイヤ/18位:総合22位)
「第1ヒートはスタートでカイローリと一緒に転倒したが、彼のマシンのステップが僕のマシンのフロントホイールに絡んでしまった。何本かスポークが折れてしまい、その状態では走行できずリタイヤした。第2ヒートではスタートで出遅れ、1周目に転倒してしまった。半周ほど遅れてしまい、このヒートはトレーニングのつもりで走りに集中した。体のコンディションも良好で、こうした好調は実に久しぶり。状況が好転していると思える内容だった」