モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月18日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第8戦イギリスGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2006年6月18日(日)
■開催地:イギリス/マタリーベイスン
■周回数:第1ヒート=19周、第2ヒート=19周
■天候:晴れ ■気温:28度
■観客数:39,000人
REPORT
カイローリ第2ヒートで優勝!
A・カイローリは前回のイタリアGPに続いて総合2位。カイローリは第1ヒート、スタートで出遅れて厳しい展開。高速かつシンプルなコースレイアウトのため、前のライダーとの差を詰めることができず結局6位まで挽回したところでチェッカーとなった。第2ヒートは終始、第1ヒート優勝のD・フィリッパーツ(KTM)を攻め続け、ラスト2周でトップに立って引き離し、今季5回目の優勝を果たした。
ヤマハUKディクソン・レーシングのB・マッケンジーは総合4位。第1ヒートでヤマハ勢最高の3位を獲得し表彰台を狙っていたが、第2ヒートで8位に留まり総合順位を下げることとなってしまった。左手を骨折しており痛み止めを打って臨んだマッケンジー。現在ランキングトップのC・プーセル(カワサキ)と最終ラップまで2位争いを展開していたが、結局届かなかった。この2戦低迷していたマッケンジーがほぼベストの状態に戻ってきた様子だが、第2ヒートでは熱意のあまりにミスをしてコースアウト。一時は3番手まで浮上していたが順位を落としてしまった。
リッチ・レーシング・ヤマハのK・グンダーセンは、バンクのついた右コーナーでフロントを滑らせて転倒。6番手まで順位を下げた後、一つ挽回して5位でゴール。第2ヒートではマッケンジーとA・ボアシエールをパスして6位。総合5位の成績を残した。
D・グァルネリはグンダーセンとカイローリのバトルを引き離して今季最高の4位を獲得。しかし第2ヒートではG・スワニプール(カワサキ)と接触してリタイヤとなった。チームメイトのA・キオディは両ヒートで転倒し総合11位。
シリーズポイントではカイローリが2位に浮上し、34ポイント差でプーセルを追っている。その他のヤマハ勢ではマッケンジーが6位、グンダーセンが7位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 39'22.087 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 5.443 |
3 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 9.460 |
4 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 13.068 |
5 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 14.894 |
6 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 17.540 |
7 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 18.911 |
8 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 19.706 |
9 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 21.875 |
10 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 49.922 |
11 | C・ナン | GBR | KTM | 52.163 |
12 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 53.868 |
13 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 57.138 |
14 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'02.097 |
15 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'10.702 |
16 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'17.198 |
17 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 1'23.172 |
18 | R・ローソン | GBR | Kawasaki | 1'24.485 |
19 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'27.681 |
20 | J・ドゥーガン | GBR | Honda | 1'41.747 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'56.266 |
2 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 11.233 |
3 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 13.689 |
4 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 14.190 |
5 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 26.994 |
6 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 36.890 |
7 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 40.631 |
8 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 45.117 |
9 | C・ナン | GBR | KTM | 49.390 |
10 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 50.918 |
11 | M・モンニ | ITA | KTM | 51.632 |
12 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 53.183 |
13 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'00.827 |
14 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'05.203 |
15 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 1'06.533 |
16 | B・アンダーソン | GBR | Yamaha | 1'07.906 |
17 | M・ドルーバー | NED | KTM | 1'22.806 |
18 | X・ブー | FRA | Yamaha | 1'27.227 |
19 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'30.413 |
20 | J・ウイング | SWE | KTM | 1'32.179 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・プーセル | Kawasaki | 305 |
2 | A・カイローリ | Yamaha | 271 |
3 | D・フィリッパーツ | KTM | 257 |
4 | M・ドルーバー | KTM | 250 |
5 | T・ラットレイ | KTM | 245 |
6 | B・マッケンジー | Yamaha | 201 |
8 | K・グンダーセン | Yamaha | 170 |
13 | A・キオディ | Yamaha | 143 |
14 | D・グァルネリ | Yamaha | 112 |
15 | L・セギ | Yamaha | 94 |
17 | A・ボアシエール | Yamaha | 87 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 365 |
2 | Yamaha | 351 |
3 | Kawasaki | 322 |
4 | Honda | 127 |
5 | Suzuki | 13 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(6位/優勝:総合2位)
「スタートがうまくいかなくて、その後挽回しようとしたが、グンダーセンにつかまってしまってなかなか抜けなかった。その間にかなり時間を無駄にしてしまったんだ。スタートミスのせいでチャンスを逸してしまったが、ランキング上位のタイラとドルーバーをパスできたので良かったと思う」
B・マッケンジー選手談(3位/8位:総合4位)
「正直、かなり気合いが入っていた。第1ヒートは3番手走行中、前方にカイローリとフィリッパーツが見えて"彼らを捕まえられる"と思った時に小さなミスをしてしまった。手のほうは、3週間経ってだいぶ良くなってきているが、結果を見ればやはり厳しい状態だ。でも総合4位は決して悪くない。これからはもっと自信を持っていきたい」
K・グンダーセン選手談(5位/6位:総合5位)
「またもや自分のミスが原因だ。リズムをつかもうとする前にもう何周か攻めておけば良かったのだが、初めからスムーズに走ることばかり考えていたらコーナー進入でフロントを滑らせてしまった。第1ヒートは8位から5位まで挽回したので悪くなかったと思うが、第2ヒートはマシンと格闘するような格好になってうまくいかなかった」
A・キオディ選手談(13位/10位:総合11位)
「いいところまでいっていながら両ヒートで転倒してしまった。その一方でひざは良くなってきているので、もう少したてば万全の状態になるだろう。コースは高速でとても乾いていたが、悪くなかった」