モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.07 6月11日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第7戦イタリアGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2006年6月11日(日)
■開催地:イタリア/モンテヴァルチ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=21周
■天候:晴れ ■気温:26度
■観客数:26,000人
REPORT
カイローリが両ヒート2位の活躍!
デカルリ・ヤマハのカイローリが両ヒート2位の活躍。いずれも友人でありライバルのD・フィリッパーツ(KTM)と優勝争いを展開し、わずかに届かず2位でゴールとなった。
第1ヒート、カイローリは好スタートを切ったものの手首の痛みもあり、まもなくフィリッパーツ、T・ラットレイ(KTM)に先行を許す。その後リズムを取り戻すとラットレイを抜き返して2位を獲得した。第2ヒートも好スタートを切ったカイローリ。第1ヒート同様イタリア人ばかりの戦いとなるなかフィリッパーツがまたも好走、レースをリードした。フィリッパーツはトップ走行中に一度転倒して3番手に後退したが、挽回して優勝。カイローリは抑えきれずに2位となった。
K・グンダーセンは第1ヒートでスタートをミス。その後懸命の追い上げを見せて8位でゴールした。第2ヒートは好スタートを切って3番手につけたが、オープニングラップでフロントを滑らせて転倒。再スタートしたものの17位に留まり総合10位となった。
リッチ・レーシング・ヤマハのD・グァルネリは、予選でサイレンサーが緩むアクシデントがあり1分間のペナルティ。そのため「ラストチャンス」セッションでの挽回に賭けたが26位に留まっていた。決勝は第1ヒートで7位と健闘したが、第2ヒートはリタイヤした。
マッケンジーは左手の骨折もありリタイヤ/13位。キオディは前日の予選ヒート1周目にモッシーニの転倒を避けられずに後退。「ラストチャンス」セッションで復活を賭けたが28位からのスタートとなっていた。決勝は18位と11位、総合14位でレースを終えた。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 39'36.141 |
2 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 0.574 |
3 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 16.917 |
4 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 17.706 |
5 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 23.075 |
6 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 36.401 |
7 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 45.930 |
8 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 53.511 |
9 | M・ドルーバー | NED | KTM | 55.889 |
10 | A・レオク | EST | Yamaha | 1'01.470 |
11 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'06.108 |
12 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'09.536 |
13 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'12.376 |
14 | C・ナン | GBR | KTM | 1'16.020 |
15 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 1'16.379 |
16 | C・カンパーノ | ESP | KTM | 1'23.003 |
17 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'23.712 |
18 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1'24.317 |
19 | M・シファー | GER | KTM | 1'32.455 |
20 | J・ウイング | SWE | KTM | 1'36.226 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 39'12.775 |
2 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 3.369 |
3 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 23.136 |
4 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 27.544 |
5 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 32.296 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 35.024 |
7 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 52.100 |
8 | C・カンパーノ | ESP | KTM | 56.315 |
9 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 56.779 |
10 | L・セギ | FRA | Yamaha | 1'01.998 |
11 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1'02.677 |
12 | C・ナン | GBR | KTM | 1'08.173 |
13 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'13.787 |
14 | F・モッシーニ | ITA | Suzuki | 1'14.195 |
15 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'15.457 |
16 | A・ペレグリーニ | ITA | Suzuki | 1'25.976 |
17 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 1'30.079 |
18 | A・メオ | FRA | Honda | 1'32.919 |
19 | M・シファー | GER | KTM | 1'37.490 |
20 | J・ウイング | SWE | KTM | 1'43.147 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・プーセル | Kawasaki | 274 |
2 | M・ドルーバー | KTM | 246 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 235 |
4 | A・カイローリ | Yamaha | 231 |
5 | D・フィリッパーツ | KTM | 210 |
6 | B・マッケンジー | Yamaha | 168 |
9 | K・グンダーセン | Yamaha | 139 |
13 | A・キオディ | Yamaha | 124 |
14 | D・グァルネリ | Yamaha | 94 |
15 | L・セギ | Yamaha | 94 |
17 | A・ボアシエール | Yamaha | 66 |
18 | A・レオク | Yamaha | 64 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 318 |
2 | Yamaha | 306 |
3 | Kawasaki | 280 |
4 | Honda | 114 |
5 | Suzuki | 13 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(2位/2位:総合2位)
「母国だからもちろん勝ちたかったけれど、今日はデビッドがとても速かった。第2ヒートはラットレイとゴンカルブスのクラッシュを見てから集中力を失ってしまい、少し硬くなっていつもの走りができなかった。その後デビッドが戻ってくるとリズムを取り戻すことができたが、彼をパスするのは難しかった。ランキング争いが接近していることもあり、リスクはおかしたくなかったので2位でゴールすることにした。そういう意味ではいいレースだったと思う」
K・グンダーセン選手談(8位/17位:総合17位)
「第1ヒートはとても好調だったが、20分経過後からリアブレーキが効かなくなった。それがなかったら、きっと3位に入れていたと確信している。第2ヒートはフロントから転倒。このコースなら表彰台を狙えるはずだが、またバッドラックだ」
A・キオディ選手談(18位/11位:総合11位)
「きのうの"ラストチャンス"のことではデビッドにお礼を言わなければならない。僕一人ではあのようなスピードは出せなかったと思う。決勝はグリッドが悪かったが、ベストを尽くすことはできた。第1ヒートでは転倒して、またひざを打ってしまった。厳しい状況になったが、1ポイントでもないよりあったほうがいいから懸命にプッシュしたんだ。ファンのみんなが暖かく応援してくれたのに、それに応えられなくて申し訳ない。イギリスGPまでには100%の体調を取り戻したい」