モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 6月4日 ブルガリア
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第6戦ブルガリアGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2006年6月4日(日)
■開催地:ブルガリア/セブリエボ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=19周
■天候:雨 ■気温:18度
■観客数:25,000人
REPORT
カイローリが今季4勝目を挙げるも、第2ヒートは完走ならず
ドライでハイスピードなレース展開となった第1ヒートだったが、昼休みに降り出した雨で第2ヒートは滑りやすいコースコンディションでのレースとなった。
A・カイローリは第1ヒートではスタートからハイペースで走り、ランキング1位のC・プーセル(カワサキ)を抑えトップでゴールしたが、第2ヒートでは第1コーナーで転倒し10番手へと後退。さらにリズムセクションでも2度目の転倒を喫し、膝を痛め、さらにマシンもダメージを受けたため、それ以上の走行を断念した。
K・グンダーセン(ヤマハ)も第1ヒートでは1周目にB・マッケンジー(ヤマハ)を巻き添えにして転倒。グンダーセンはピットイン。それでも10位でゴールし、11ポイントを得た。マッケンジーはその後にも転倒してリタイヤを余儀なくされ、不運なGPとなった。前週に左手を傷めていたマッケンジーは鎮痛剤を使用。第2ヒートではグンダーセンについてゆくのが精一杯で、11位でゴール。10ポイントを獲得するにとどまった。
グンダーセンのチームメイト、D・グァルネリは第1ヒートでは8位に入ったが、第2ヒートでは1分間のペナルティを課されてしまった。これは破損した排気管が原因で許容ノイズレベルを超えたためだ。JKレーシングのL・セギは総合9位。A・キオディは日本GPのプラクティス中に傷めた膝が原因で今回は欠場した。来週のイタリアGPで復帰する予定。
ランキングでは10位以内に4人のヤマハライダーが位置している。カイローリはT・ラットレイ(KTM)に32ポイント差の4位。これに27ポイント差でB・マッケンジーが続いている。グランプリはM・ドルーバー(KTM)が総合優勝、D・フィリッパーツ(KTM)が総合2位、C・プーセル(カワサキ)が総合3位となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'35.110 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 1.274 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 11.806 |
4 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 23.350 |
5 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 26.069 |
6 | M・ドルーバー | NED | KTM | 36.806 |
7 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 41.223 |
8 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 49.615 |
9 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 52.725 |
10 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 58.522 |
11 | C・ナン | GBR | KTM | 1'2.918 |
12 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'5.056 |
13 | L・セギ | FRA | Yamaha | 1'8.415 |
14 | A・レオク | EST | Yamaha | 1'9.178 |
15 | C・カンパーノ | ESP | KTM | 1'19.566 |
16 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'25.012 |
17 | M・シファー | GER | KTM | 1'30.278 |
18 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 1'35.721 |
19 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'37.503 |
20 | X・ブー | FRA | Yamaha | 1'53.541 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ドルーバー | NED | KTM | 41'34.286 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 2.234 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 19.618 |
4 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 45.692 |
5 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 55.654 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 56.996 |
7 | C・ナン | GBR | KTM | 1'0.230 |
8 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'2.588 |
9 | L・セギ | FRA | Yamaha | 1'36.083 |
10 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 1'42.325 |
11 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'44.308 |
12 | M・シファー | GER | KTM | -1 Laps |
13 | M・コート | SVK | Honda | -1 Laps |
14 | S・シンプソン | GBR | Honda | -1 Laps |
15 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | -1 Laps |
16 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | -1 Laps |
17 | P・A・ルレ | FRA | Honda | -1 Laps |
18 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
19 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
20 | T・シアール | GBR | Kawasaki | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・プーセル | Kawasaki | 236 |
2 | M・ドルーバー | KTM | 234 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 219 |
4 | A・カイローリ | Yamaha | 187 |
5 | B・マッケンジー | Yamaha | 160 |
6 | D・フィリッパーツ | KTM | 160 |
8 | K・グンダーセン | Yamaha | 122 |
9 | A・キオディ | Yamaha | 111 |
14 | L・セギ | Yamaha | 83 |
15 | D・グァルネリ | Yamaha | 80 |
16 | A・ボアシエール | Yamaha | 66 |
18 | A・レオク | Yamaha | 53 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 268 |
2 | Yamaha | 262 |
3 | Kawasaki | 240 |
4 | Honda | 94 |
5 | Suzuki | 6 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(1位/リタイヤ:総合6位)
「今シーズンは今のところあまりうまくいっていない。1周目をトップ3以内で終えることができた時には勝てているが、スタートで遅れたり、すぐに順位を落とした時の結果は良くない。今日も第2ヒートですごく滑りやすいコースだったためちょっとミスをおかし、これが転倒につながりリタイヤとなってしまった。今シーズンは今までのところあまり運に恵まれているとは思えない。身体的にはOKなのに...」
K・グンダーセン選手談(リタイヤ/10位:総合16位)
「第1ヒートでは5番手を走っていた1周目にマッケンジーと一緒に転倒してマシンが壊れてしまい、完走することができなかった。第2ヒートでは上位につけていたが、第1コーナーで転倒しかけ、最後尾まで後退してしまった。その後追い上げて9位まで上がったが、それ以上は無理だった。ライディングについて言えば第2ヒートは満足している。今のところあまり運に恵まれていない。きのうのプラクティスで手首を傷めてしまった。今日はポイントを挙げることができたので、その点では満足している」
B・マッケンジー選手談(リタイヤ/11位:総合17位)
「このレースをすごく楽しみにしていたが、この週末はハードで速いコースになり、自分がスピードを失っているように感じたし、自分の体重のせいで登りセクションで遅れていたように感じた。ライダーの技術よりもバイクの馬力がものをいうレースになってしまった。手に少々悩まされ、思うようにバイクをグリップできなかった。いずれにしても第1ヒートでグンダーセンを避けることはできなかったし、その後下位グループでさらに悪いことになった。第2ヒートでは序盤にゴーグルを失ったが、何人かのライダーを抜くことができた。失ったポイントがあまりにも大きいのでがっかりだ。フィリッパーツが表彰台に上ったし、選手権を考えるとひどいレースとなった」