モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月16日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第2戦スペインGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2006年4月16日(日)
■開催地:スペイン/ベルプ-チ
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=21周
■天候:晴れ ■気温:22度
■観客数:26,200人
REPORT
グンダーセン、カイローリがそれぞれヒート優勝
マッケンジーは総合3位を獲得!
ヤマハ・ディクソン・レーシングのB・マッケンジーが第1ヒート8位、第2ヒート3位で今季初の表彰台に上った。急な傾斜のあるハードなベルプーチのコースは、常に散水されていたが、それでもコース上は埃が多く、ラフで深いわだちと多くのバンプができ、追い抜きが難しいコースとなっていた。レースは、ヤマハのK・グンダーセンとA・カイローリがそれぞれ第1、第2ヒートを制し、マッケンジーはそれぞれ8位と3位に入って表彰台に立った。
第1ヒートでは、前戦ゾルダーで3位に入ったグンダーセンが再び力走。序盤3番手につけたグンダーセンは、すぐにチームメイトのA・キオディを抜いてトップに立ち、キオディに約3秒の差をつけてトップでチェッカーを受けた。グンダーセンのヒート勝利は2002年以来。2005年チャンピオンのカイローリは、予選1位の成績で決勝を迎えたが、低速の左コーナーで転倒。再スタートに手間取り周回遅れとなりポイント圏内(20位以内)に入ることができなかった。一方、マッケンジーは残り2周でベストラップを記録するなどで8位となった。
第2ヒートではグンダーセンが1周目に転倒。一方、ホールショットを奪ったカイローリは、第1ヒートでのフラストレーションを爆発させるかのような走りを見せる。T・ラットレイ(KTM)が最後までカイローリを追ってくるがこれを退けて今季初優勝。トップ2に続いたマッケンジーだったが離され、後方からR・ゴンカルブス(KTM)に迫れる。しかし最後までポジションを守ったマッケンジーは3位に入り表彰台に立った。グンダーセンは19位。なお、キオディ、そしてD・グァルネリもトップ10内でフィニッシュした。
カイローリのチームメイト、M・ボニーニは先週行われたベルギー選手権で右手首を負傷してレースには参加できなかった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・グンダーセン | SWE | Yamaha | 39'37.723 |
2 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 2.922 |
3 | M・ドルーバー | NED | KTM | 4.024 |
4 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 4.921 |
5 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 27.297 |
6 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 40.304 |
7 | C・ナン | GBR | KTM | 44.649 |
8 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 48.882 |
9 | L・セギ | FRA | Yamaha | 50.174 |
10 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 53.063 |
11 | T・シアール | GBR | Kawasaki | 1'10.497 |
12 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'12.233 |
13 | P・カプス | BEL | Honda | 1'14.934 |
14 | M・シファー | GER | KTM | 1'17.817 |
15 | J・ドゥーガン | GBR | Honda | 1'20.836 |
16 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'21.367 |
17 | X・ブー | FRA | Yamaha | 1'37.420 |
18 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'38.361 |
19 | A・メオ | FRA | Honda | 1'42.706 |
20 | X・ヘルナンデス | ESP | Yamaha | 2'4.111 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'3.713 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 2.722 |
3 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 31.055 |
4 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 31.665 |
5 | M・ドルーバー | NED | KTM | 46.951 |
6 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 50.148 |
7 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 51.227 |
8 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 1'0.608 |
9 | L・セギ | FRA | Yamaha | 1'1.271 |
10 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1'3.247 |
11 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 1'9.648 |
12 | C・ナン | GBR | KTM | 1'16.081 |
13 | P・カプス | BEL | Honda | 1'24.348 |
14 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'32.019 |
15 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 1'47.976 |
16 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'55.744 |
17 | X・ブー | FRA | Yamaha | 2'0.651 |
18 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | -1 Laps |
19 | K・グンダーセン | SWE | Yamaha | -1 Laps |
20 | X・ヘルナンデス | ESP | Yamaha | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・ラットレイ | KTM | 83 |
2 | M・ドルーバー | KTM | 4 |
3 | C・プーセル | Kawasaki | 64 |
4 | K・グンダーセン | Yamaha | 64 |
5 | D・フィリッパーツ | KTM | 59 |
6 | A・カイローリ | Yamaha | 53 |
7 | A・キオディ | Yamaha | 48 |
9 | B・マッケンジー | Yamaha | 45 |
12 | D・グァルネリ | Yamaha | 32 |
13 | L・セギ | Yamaha | 32 |
19 | A・レオク | Yamaha | 13 |
23 | A・ボアシエール | Yamaha | 8 |
28 | X・ヘルナンデス | Yamaha | 2 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 50 |
2 | Yamaha | 40 |
3 | Kawasaki | 32 |
4 | Honda | 22 |
COMMENT
B・マッケンジー選手談(8位/3位:総合3位)
「正直言って、このレースはもう少しいけると思っていた。いい感じで乗れていたし速く走れる自信があった。トップグループの選手は速いけれど、僕も頑張っている。表彰台に今回立てたが、残りのシーズンでも可能な限り表彰台に狙っていおきたいと思っている」
A・キオディ選手談(2位/10位:総合4位)
「第1ヒートは、自分のライディングも、コース状況も良かったしマシンも走ってくれた。第2ヒートはスタートでミスし、ゲートのところでフィリッパーツと接触。1周目は15番手前後だったと思うが、前の選手をパスするのが難しく、厳しいレースとなった。ベストを尽くしたが、コース上に走行ラインは1本しかなく、結局前を走るセギを捕らえるのは難しかった」
K・グンダーセン選手談(優勝/19位:総合6位)
「第1ヒートは完璧。スタートはうまくいって、キオディをパスし、それからレースを引っ張っていけた。やはり1位フィニッシュは最高の気分。第2ヒートではドルーバーがスタート時に僕のラインをカットしてきて、僕は15番手から20番手あたりまで後退。また1周目に転倒して膝をひねってしまった。それからはポイントを獲得するために頑張ったが19位に終わった。膝は、去年負傷したのと同じ場所だけれど、大きな問題ではない」
A・カイローリ選手談(リタイヤ/優勝:総合8位)
「第1ヒートは5周したところで転倒してしまった。バイクがフェンスに引っかかってすぐに再走することができなかったんだ。ドルーバーとラットレイより僕の方が速いとおもっていたが、転倒の後は差が開きすぎていたのでリタイヤ。これで多くのポイントをロスしてしまった。だから第2ヒートはどうしても勝ちたかった。スタートはすごくうまくいった。タイラとのバトルは素晴らしかったし、勝てて良かった。自分のコンディションとスピードには満足している」