モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.17 9月17日 アイルランド
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第17戦アイルランドGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2005年9月17日(土)
■開催地:アイルランド/デザートマーティン
■周回数:第1ヒート=22周、第2ヒート=22周
■天候:曇り ■気温:15度
■観客数:8,000人
REPORT
ヤマハ選手がランキング上位3位を独占!
シリーズ最終戦、ヤマハのA・マクファーレンとA・キオディは、それぞれ総合7位、総合4位となり、この結果すでにタイトルを決定しているカイローリを含め、シリーズランキング上位3位までをヤマハ選手が占めることになった。なお、マクファーレンは、2006年にはアメリカのヤマハ・オブ・トロイチームに加入することになっている。
チャンピオンを決めているヤマハのカイローリは、左手首の舟状骨にヒビが入る負傷を押しての参戦。第1ヒートではD・フィリッパーツ(KTM)と終始争い5位に入る。第2ヒートではA・レオク(KTM)を抑えて2位につけていたが、ギアレバーを破損してピットインを余儀なくされた。これにより19位まで後退してしまった。なおこの日、2006年シーズン、カイローリはM・ボニーニとともにチーム・ヤマハ ・デカルリに所属することが発表された。なお、B・マッケンジー(ヤマハ)は総合6位に入りランキング6位となった。
ヤマハYZ250Fは今季、5人の選手によって17大会で11勝(34ヒート中の21ヒート優勝)を飾った。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ドルーバー | NED | KTM | 39'6.110 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 11.570 |
3 | M・アレッシー | USA | KTM | 22.236 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 26.857 |
5 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 29.629 |
6 | A・レオク | EST | KTM | 31.212 |
7 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 34.476 |
8 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 48.654 |
9 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 52.432 |
10 | C・ナン | GBR | KTM | 59.950 |
11 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1'15.477 |
12 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'24.967 |
13 | J・アレッシー | USA | KTM | 1'26.141 |
14 | T・サーレ | GBR | Suzuki | 1'27.620 |
15 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 1'39.411 |
16 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'40.046 |
17 | W・スミス | GBR | Honda | 1'41.085 |
18 | M・ナグル | GER | KTM | -1 Laps |
19 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
20 | W・エイビス | RSA | Honda | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 40'27.510 |
2 | A・レオク | EST | KTM | 8.834 |
3 | M・ドルーバー | NED | KTM | 22.649 |
4 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 36.211 |
5 | J・アレッシー | USA | KTM | 48.550 |
6 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 49.799 |
7 | M・ナグル | GER | KTM | 53.746 |
8 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 56.340 |
9 | P・A・ルレ | FRA | Yamaha | 57.210 |
10 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'5.796 |
11 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 1'5.874 |
12 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'11.790 |
13 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'13.492 |
14 | W・スミス | GBR | Honda | 1'14.229 |
15 | C・カンパーノ | ESP | KTM | 1'30.633 |
16 | G・ストリック | NED | KTM | 1'38.397 |
17 | M・アレッシー | USA | KTM | 1'42.463 |
18 | T・サーレ | GBR | Suzuki | -1 Laps |
19 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 567 |
2 | A・マクファーレン | Yamaha | 518 |
3 | A・キオディ | Yamaha | 504 |
4 | D・フィリッパーツ | KTM | 468 |
5 | C・プーセル | Kawasaki | 372 |
6 | B・マッケンジー | Yamaha | 356 |
7 | C・メロッテ | Yamaha | 352 |
10 | R・ゴンカルブス | Yamaha | 301 |
11 | D・グァルネリ | Yamaha | 288 |
12 | M・マスキオ | Yamaha | 277 |
13 | A・ボアシエール | Yamaha | 245 |
CONSTRUCTOR RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 397 |
2 | KTM | 333 |
3 | Kawasaki | 294 |
4 | Honda | 194 |
5 | Suzuki | 2 |
COMMENT
A・キオディ選手談(11位/6位:総合4位)
「4位という結果はそれほど悪くない。長いシーズンだったし、最後の2戦ではかなり疲労を感じていた。やっと最後に良い成績を収めることができた。今日は、コースの状態は良かったけれど、自分としては良いリズムをつかむのに苦労した。かなり緊張して乗っていたんだ。ポイントを失うリスクを避けたかったんだ」
A・マクファーレン選手談(7位/11位:総合7位)
「来年からアメリカにいくので、僕にとっての最後のGP。良い結果を残したかった。最後の3~4戦では、問題を多く抱えていて全体的にしっくりこなかった。今回はランキング2位獲得のために、走りに集中したけれど、やはり最後までタイトル争いを目標にしてシリーズを走りたかったね。2位という結果は悪くはないが、僕の気持ちは、すでに来年の挑戦に向かっているよ」
A・カイローリ選手談(5位/19位:総合10位)
「手首に大きな問題を抱えていて、この2週間トレーニングしていなかったので、バンプの多いこのコースを走るのはハードだった。僕にとって良い大会ではなかったね。第1ヒートのスタートは良かったけれど、少し走って疲労を感じてしまった。フィリッパーツとのバトルに時間を要してしまい、ラットレイとドルーバーに先にいかれた。第2ヒートではトップに立ち、20分ほどはいい感じだった。でもその後は力が出なくなり、手が痛くなっていた。また他選手と絡んでシフトレバーを曲げてしまった。修理するのにピットインし、これで順位が下がった。いずれにせよ、デナシオンに向けての良いトレーニングとなった」