モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 7月31日 ワロン
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第12戦ワロンGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2005年7月31日(日)
■開催地:ベルギー/ワロン
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=22周
■気温:17度
■観客:12,000人
REPORT
YZ250Fのカイローリが両ヒート優勝!
ヤマハYZ250Fを駆るA・カイローリが活躍、土曜の予選で最速ラップを記録し、レースでも両ヒートを制する圧倒的な強さを見せた。同じくヤマハのA・マクファーレンは総合2位。地元出身のC・メロッテは、日本GP以来の総合3位表彰台を獲得した。残り5戦となったシリーズ戦のポイントラインキングでリードするのはカイローリ。2位のマクファーレンに12ポイント差で首位をキープしている。
今大会、週末は雨天となったが、土曜日のタイムスケジュール変更と地元クラブの懸命なコースメンテナンス作業によってレースは無事開催された。第1ヒートはカイローリのワンマンショー。ホールショットを奪ったカイローリは、その後のレースをリードし、文句なしで勝利を決めた。2位に入ったのはマクファーレンを僅差で抑えたD・フィリッパーツ(KTM)。メロッテは1周目を16番手と大きく遅れたが、そこから果敢に追い上げ、6位でフィニッシュした。
第2ヒートでカイローリにプレッシャーを与えたのはメロッテだった。カイローリは再びホールショットを奪ったが、メロッテがレースの大半に渡ってその背後につけた。しかしメロッテはカイローリをパスするには至らなかった。A・キオディはチームメイトのマクファーレンを抑えて3位。P・カプス(ホンダ)は6位でフィニッシュし、M・マスキオ(ヤマハ)がこれに続いた。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'21.169 |
2 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 8.160 |
3 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 9.283 |
4 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 32.392 |
5 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 43.853 |
6 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 44.585 |
7 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 45.737 |
8 | M・ナール | GER | KTM | 46.615 |
9 | A・レオク | EST | KTM | 47.016 |
10 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 50.958 |
11 | P・カプス | BEL | Honda | 52.136 |
12 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 56.149 |
13 | N・オバン | FRA | Yamaha | 59.042 |
14 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 59.605 |
15 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'18.823 |
16 | J・ドゥーガン | GBR | Suzuki | 1'32.707 |
17 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'33.775 |
18 | F・モッシーニ | ITA | Yamaha | 1'34.867 |
19 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 1'35.936 |
20 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 1'36.927 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'41.903 |
2 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 2.474 |
3 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 39.296 |
4 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 40.272 |
5 | P・カプス | BEL | Honda | 53.112 |
6 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 55.776 |
7 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 58.692 |
8 | A・レオク | EST | KTM | 1'2.910 |
9 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'3.212 |
10 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'20.379 |
11 | N・オバン | FRA | Yamaha | 1'27.401 |
12 | P・A ルネ | FRA | Yamaha | 1'28.760 |
13 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 1'46.379 |
14 | J・ドゥーガン | GBR | Suzuki | 1'47.235 |
15 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 1'47.497 |
16 | C・ナン | KTM | GBR | 1'49.453 |
17 | C・ステバニーニ | Honda | ITA | -1 Laps |
18 | M・ナール | GER | KTM | 1lap(s) |
19 | M・セイストーラ | FIN | Honda | -1 Laps |
20 | S・シンプソン | GBR | Honda | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・マクファーレン | Yamaha | 416 |
2 | A・カイローリ | Yamaha | 404 |
3 | A・キオディ | Yamaha | 378 |
4 | D・フィリッパーツ | KTM | 341 |
5 | C・メロッテ | Yamaha | 321 |
6 | S・ソード | Kawasaki | 262 |
8 | B・マッケンジー | Yamaha | 228 |
9 | M・マスキオ | Yamaha | 222 |
11 | R・ゴンカルブス | Yamaha | 214 |
12 | D・グァルネリ | Yamaha | 214 |
13 | A・ボアシエール | Yamaha | 187 |
CONSTRUCTOR RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 291 |
2 | KTM | 218 |
3 | Kawasaki | 209 |
4 | Honda | 147 |
5 | Suzuki | 20 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「すごくいい週末だった。今回のGPにはとても満足。特に第2ヒートは楽しくレースができた。メロッテがとても速くて、彼とのバトルを楽しむことができた。自分とアンドリューとの間にメロッテが入ってくれたのはポイントの上では良かったかな。バトルは強烈で、並んでジャンプしたときなどアドレナリンが大量に流れてきたよ! 次のレースが楽しみ。次のコースは自分の最も好きなコースの一つで、去年の優勝も良い思い出として記憶に残っているからね」
A・マクファーレン選手談(3位/4位:総合2位)
「今日はキオディがとても乗れていたね。残念ながら僕は選手権のポイントでのアドバンテージは少なくなったので、あまり良い週末とは言えない。第2ヒートではキオディを追っていったが、パスするチャンスを見つけるのは難しかった」
C・メロッテ選手談(6位/2位:総合3位)
「再び表彰台に立てうれしい。難しいコンディションだったし、地元ベルギーでの表彰台なのでなおさらだ。負傷により厳しい戦いだったが、走り続けてポイントを得ることが大事だからね。第1ヒートのスタートでは集団に巻き込まれてしまった。コースはすごく滑りやすく、パスする機会を見つけるのが困難だった。15分ほど経過してからはペースをつかめて6位に入ることができた。第2ヒートはかなり満足している。カイローリにプレッシャーを与え続けたが、最終ラップにミスをおかして勝利を逃してしまった」
A・キオディ選手談(7位/3位:総合5位)
「このウイークエンドの総合結果にはちょっとがっかり。自分の走りも、今回は自信の持てるものではなかった。それでも予選の17位の状態から考えると、決勝ではかなり良かった。第1ヒートではスタートで遅れてしまい、挽回するのが大変だった。7位でフィニッシュしたが、18番手から追い上げたのでそれほど悪くはない結果だと思う。第2ヒートはこれより良くて、3番手でスタートしてポジションをキープした」