モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.09 6月26日 フランス
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第9戦フランスGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2005年6月26日(日)
■開催地:フランス/サンジャンダンジェリ
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=21周
■気温:36度
■観客:28,000人
REPORT
地元のボアシエールが総合2位獲得!
D・フィリッパーツ(KTM)が総合優勝を飾り、地元フランスのA・ボワシエール(ヤマハ)が総合2位となった。ランキングポイントではA・マクファーレンが301ポイントで首位をキープ、A・キオディが6ポイント差で2位、さらにA・カイローリが25ポイントの差で3位につけている。
第1ヒートのホールショットはマクファーレン(ヤマハ)で、これにキオディとM・マスキオ(ヤマハ)が続いた。暑さ、そしてわだちとテクニカルなセクションを伴うコースとなったが、そのなかでキオディが1周目からレースをリード。フィリッパーツがこれに激しく迫る展開となった。そしてトップに立ったフィリッパーツは、2位キオディに25秒の差をつけて第1ヒートを制した。マスキオは3番手を走行していたが、わだちに足をとられてしまい優勝争いから脱落。またボアシエールが地元ファンの応援を受け、4位でフィニッシュした。同じくフランス人ライダーのN・オバンが9位に入った。1周目に転倒し7番手まで順を下げていたマクファーレンは、果敢に追い上げて3位でフィニッシュした。
第2ヒートのホールショットはC・ナン(KTM)。ボアシエール、マスキオ、さらにキオディが僅差でこれに続く。しかしナンのリードは長くは続かず、3周目にはボアシエールがナンをパスしてトップに立つ。19歳の若手、ボアシエールは最速ラップを刻みながらレースをリード。追いすがるナンを振り切ってトップでチェッカーを受けた。B・マッケンジーは11番手から2番手まで追い上げたが転倒して後退。また第1ヒートを制したフィリッパーツは3位。マクファーレンは4位。これにC・メロッテ、R・ゴンカルブス、A・キオディのヤマハ勢が続いた。
なお、A・カイローリ(ヤマハ)は、予選ヒート2回目での煽動的行為により、D・グァルネリ(ヤマハ)の転倒を引き起こしたとして、日曜の決勝出場停止及び4,000ドルの罰金が科せられた。チーム・ヤマハ・デカルリはこの決定を受け入れ、またカイローリ自身はグァルネリに謝罪した。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 40'48.844 |
2 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 25.168 |
3 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 32.463 |
4 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 40.475 |
5 | C・ナン | GBR | KTM | 45.713 |
6 | M・ナグル | GER | KTM | 50.675 |
7 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 53.841 |
8 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 55.532 |
9 | N・オバン | FRA | Yamaha | 58.118 |
10 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'8.400 |
11 | A・レオク | EST | KTM | 1'21.984 |
12 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 1'47.161 |
13 | P・A・ルネ | FRA | Yamaha | 1'48.980 |
14 | S・シンプソン | GBR | Honda | -1 Laps |
15 | M・モンニ | ITA | KTM | -1 Laps |
16 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | -1 Laps |
17 | T・ド・ベルデール | BEL | Honda | -2 Laps |
18 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | -2 Laps |
19 | R・ロンブリーチ | ITA | Yamaha | -2 Laps |
20 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | -8 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 40'50.077 |
2 | C・ナン | GBR | KTM | 2.336 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 26.427 |
4 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 37.952 |
5 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 56.706 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'8.490 |
7 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1'14.682 |
8 | W・アビス | RSA | Honda | 1'23.661 |
9 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'28.320 |
10 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 1'34.450 |
11 | M・ナグル | GER | KTM | 1'38.376 |
12 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 1'44.039 |
13 | E・エゲンス | NED | Honda | 2'1.122 |
14 | J・ドゥーガン | GBR | Honda | 2'36.185 |
15 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
16 | M・セイストーラ | FIN | Honda | -1 Laps |
17 | M・モンニ | ITA | KTM | -1 Laps |
18 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
19 | R・ロンブリーチ | ITA | Yamaha | -2 Laps |
20 | T・ド・ベルデール | BEL | Honda | -3 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・マクファーレン | Yamaha | 301 |
2 | A・キオディ | Yamaha | 295 |
3 | A・カイローリ | Yamaha | 270 |
4 | S・ソード | Kawasaki | 262 |
5 | C・メロッテ | Yamaha | 237 |
6 | D・フィリッパーツ | KTM | 218 |
7 | B・マッケンジー | Yamaha | 188 |
8 | M・マスキオ | Yamaha | 169 |
10 | R・ゴンカルブス | Yamaha | 165 |
12 | D・グァルネリ | Yamaha | 148 |
14 | A・ボアシエール | Yamaha | 125 |
CONSTRUCTOR RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 219 |
2 | Kawasaki | 165 |
3 | KTM | 155 |
4 | Honda | 114 |
5 | Suzuki | 4 |
COMMENT
A・ボアシエール選手談(4位/優勝:総合2位)
「肩の負傷から回復したばかりでこのレースに参加したのに、この結果。非常に驚いている。今日は運にも少し恵まれたと思う。スタートも良かったし、かなり楽に走れたからだ。第2ヒートでトップに立ったときは総合結果のことは考えないで、最後までプッシュし続けていた。すごく疲れたけど、地元のファンの応援を受けるのはすごくうれしかったし、ファンの応援が自分を引っ張ってくれた。結果にはすごく満足している」
A・マクファーレン選手談(3位/4位:総合4位)
「第1ヒートのホールショットは、恐らく今年最高のスタートだった。残念ながら2周目に入るところでバンプにヒットしてフロントのコントロールを失った。その後、9番手から3番手まで追い上げたが、ゴール4、5周前にまた転倒してしまった。第2ヒートまでの間に左腕を16針も縫わなければならなかったので、第2ヒートはキツかった。自分のライディングには満足しているが、マスキオが転倒したとき、避けることができなかった。いい追い抜きもしたし、スピードもあったのでこれは残念だった」
A・キオディ選手談(2位/7位:総合5位)
「ベストGPではなく、最悪のGPかもしれない。ラストチャンスクオリファイで、不必要に路面に触れてしまい、左ひざを痛めてしまった。これで今日はすべての大きなジャンプとコースのラフな部分で遅れをとることになった。第2ヒートでは左ひざをカバーするために右脚がキツくなってしまった。このことと、暑さで、非常に厳しいレースだった」
C・メロッテ選手談(21位/5位:総合11位)
「非常にハードなレースウイークエンドだったし、暑さと湿気には参った。第1ヒートはスタートの遅れを挽回して、マスキオの後ろについて3番手に上がろうというところで転倒してしまった。正直、何が起こったのか正確には覚えていない。今週はじめの練習走行時に傷めた首がまだ痛む。負傷した首と肩で第2ヒートを走るのはキツかったが、できる限りのことをした。その条件のなかでの5位という結果は悪くない」