モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月12日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第8戦イタリアGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2005年6月12日(日)
■開催地:イタリア/カスティリオーネデルラーゴ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=20周
■気温:26度
■観客数:18,000人
REPORT
カイローリがホームGPで総合優勝!
地元イタリア出身の19歳、チーム・ヤマハ・デカルリのA・カイローリが総合優勝。その他のヤマハ勢も3人がトップ10に入った。カイローリはこれでシリーズポイントを270に伸ばしトップをキープ。A・マクファーレン(ヤマハ)が263ポイントで続いている。
第1ヒート、カイローリはホールショットからレースをリード。A・キオディ(ヤマハ)が2番手で追う。キオディは一時1.3秒差まで迫ったが、結局カイローリが抑えきって真っ先にチェッカーを受けた。C・メロッテは24番手から激しい追い上げを見せて7位。マクファーレンは5位でゴールした。
第2ヒートもカイローリがホールショット。キオディとソードがこれに続きバトルを展開。キオディが8周目でトップに浮上するとリードを広げていったが、次のラップで転倒して後退。トップ争いはカイローリ、ソード、メロッテの3人に絞られ、結局ソード、メロッテ、カイローリの順でゴールした。カイローリはこれで自身3度目となる総合優勝を決めた。またキオディが4位、マクファーレンが6位でそれぞれチェッカーを受けたほか、ヤマハ・リナルディR&Dの開発ライダー、A・バルトリーニが出場し、総合11位を獲得している。メーカー・タイトルではヤマハが197ポイントでトップをキープ。カワサキが154、KTMが130で続く。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'6.959 |
2 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1.591 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 19.943 |
4 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 20.294 |
5 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 34.970 |
6 | P・カプス | BEL | Honda | 41.528 |
7 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 44.952 |
8 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 46.007 |
9 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 46.622 |
10 | C・ナン | GBR | KTM | 1'4.411 |
11 | M・セイストラ | FIN | Honda | 1'11.899 |
12 | A・レテーナ | FRA | Suzuki | 1' 13.584 |
13 | A・バルトリーニ | ITA | Yamaha | 1'14.992 |
14 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 1'15.214 |
15 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'18.184 |
16 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 1' 19.250 |
17 | P・A・ルネ | FRA | Yamaha | 1' 19.826 |
18 | M・ナール | GER | KTM | 1'23.432 |
19 | M・モンニ | ITA | KTM | 1' 33.082 |
20 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'34.409 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 39'20.073 |
2 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 8.890 |
3 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 12.021 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 17.418 |
5 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 19.691 |
6 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 21.101 |
7 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 34.830 |
8 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 41.000 |
9 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 42.839 |
10 | P・カプス | BEL | Honda | 49.707 |
11 | A・バルトリーニ | ITA | Yamaha | 1' 5.090 |
12 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 1'7.739 |
13 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'8.452 |
14 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'14.771 |
15 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'16.952 |
16 | P・A・ルネ | FRA | Yamaha | 1'17.270 |
17 | J・クルエイヴィ | SVK | KTM | 1'23.664 |
18 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 1'25.149 |
19 | N・オバン | FRA | Yamaha | 1'30.855 |
20 | M・セイストラ | FIN | Honda | 1'33.847 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 270 |
2 | A・マクファーレン | Yamaha | 263 |
3 | S・ソード | Kawasaki | 262 |
4 | A・キオディ | Yamaha | 259 |
5 | C・メロッテ | Yamaha | 221 |
6 | D・フィリッパーツ | KTM | 173 |
7 | B・マッケンジー | Yamaha | 162 |
8 | M・マスキオ | Yamaha | 159 |
10 | D・グァルネリ | Yamaha | 148 |
11 | R・ゴンカルブス | Yamaha | 137 |
19 | A・ボアシエール | Yamaha | 82 |
26 | N・オバン | Yamaha | 33 |
30 | J・オベール | Yamaha | 19 |
43 | J・カールソン | Yamaha | 3 |
CONSTRUCTOR RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 197 |
2 | Kawasaki | 154 |
3 | KTM | 130 |
4 | Honda | 102 |
5 | Suzuki | 2 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(優勝/3位:総合優勝)
「地元ファンの前で優勝できてとてもうれしい。とくにシシリー多くのファンが応援に来てくれたのには感謝している。手首の痛みがあり痛み止めを打って出場していたが、第1ヒートではこれがよく効いた。第2ヒートは痛みがひどくなってきたので、最初の10分でハードに攻め、その後レースをコントロールできるようにした。来週はオフだが、手首を休めるためにトレーニングを少し制限するつもりだ」
A・キオディ選手談(2位/5位:総合4位)
「スピードは良かったが、成績がもうひとつ伸びなかった。第1ヒートでは序盤でカイローリを先行させることになったが、終盤になるとリズムが良くなりまたカイローリに迫ることができた。第2ヒートは自分のミスで、タイト&スリッピーなコーナーでフロントを滑らせてしまい残念だ」
C・メロッテ選手談(7位/2位:総合5位)
「ずっとスタートに悩んでいる。そしてMX2ではレースの50%をスタートが握っていると言ってもいいだろう。とくにここのような高速コースでは、挽回するのが非常にきついんだ。第1ヒートで7位まで挽回できたのはうれしかった。第2ヒートのスタートはまずまずでソード、カイローリについていくことができたが、ソードのスピードが速く、2位ゲットに気持ちを切り替えた。自分のコンディションを考えれば2位を獲得できて満足だ。とくにビッグジャンプでは手首の痛みと戦わなければならなかった。結局、手首の靭帯を傷めていることがわかり、完璧に治すためには手術をするしかないようだ」
A・マクファーレン選手談(5位/6位:総合6位)
「このコースはイタリア人ライダーにとても合っているようだ。僕はウイーク中ずっと、あまり良い感触を得られなかったが、他のライダーたちは皆とても速かった。決勝でも10位あたりから抜け出せずうまくいかなかった。第2ヒートはスタートが良かったので期待できたが、結局、抜け出すには至らなかった。コンディションもいいし自信も十分なので、次のフランスはうまくいくと信じている」