モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月15日 ヨーロッパ
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第5戦ヨーロッパGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2005年5月15日(日)
■開催地:ドイツ/トイチェンタル
■周回数:第1ヒート=17周、第2ヒート=18周
■気温:14度
■観客:24,000人
REPORT
ヤマハ勢が表彰台を独占
ヤマハのA・マクファーレンが今季2勝目を飾った。また第2ヒートを制したD・グァルネリが総合2位、両ヒートで5/2位に入ったA・キオディが総合3位と活躍。結局第1ヒートで上位4位以内に3人、第2ヒートは上位5位以内に4人のヤマハライダーが入った。また総合順位では上位8人中5人がヤマハライダーとなった。第1ヒートでマクファーレンに続く2位に入ったA・カイローリは、ランキングトップをキープしている。
マディの難しいコース状況となった第1ヒート、マクファーレンは序盤から後続を引き離しにかかる。カイローリがこれに続き、大きく遅れて3番手にはC・メロッテがつける。走行ラインも限られ、追い抜きのポイントが少ないこともありトップ3の順位はその後も変わることがなくゴールとなった。
第2ヒートでは第1ヒートで7位だったグァルネリがリードし、マクファーレンとキオディがこれに続く。その後トップ争いはグァルネリとマクファーレンに絞られるがグァルネリがポジションをキープして優勝。2位には最終ラップでマクファーレンをかわしたキオディが入った。一方、メロッテはピットサインボード確認の勘違いがあり12位でフィニッシュ。カイローリはスタートで遅れ、転倒もあり16位となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 41'21.849 |
2 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 0.411 |
3 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 12.443 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 15.722 |
5 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 21.707 |
6 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 38.367 |
7 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 1'3.648 |
8 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'4.750 |
9 | P・カプス | BEL | Honda | 1'6.931 |
10 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'35.046 |
11 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'38.591 |
12 | P・A・ルネ | FRA | Yamaha | 1'59.098 |
13 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 2'14.911 |
14 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 2'16.702 |
15 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
16 | N・オバン | FRA | Yamaha | -1 Laps |
17 | A・レオク | EST | KTM | -1 Laps |
18 | C・ステバニーニ | ITA | Honda | -1 Laps |
19 | M・ボニーニ | ITA | Honda | -1 Laps |
20 | F・イゾワール | FRA | Suzuki | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 41'56.247 |
2 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1.819 |
3 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 3.263 |
4 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 13.658 |
5 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 16.023 |
6 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 30.377 |
7 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 37.351 |
8 | A・レオク | EST | KTM | 40.080 |
9 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 44.170 |
10 | M・ナール | GER | KTM | 48.052 |
11 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 49.686 |
12 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 51.727 |
13 | C・ナン | GBR | KTM | 53.137 |
14 | M・モンニ | ITA | KTM | 58.208 |
15 | N・オバン | FRA | Yamaha | 59.610 |
16 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 59.884 |
17 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'19.396 |
18 | C・ステバニーニ | ITA | Honda | 1'33.044 |
19 | F・イゾワール | FRA | Suzuki | 1'34.709 |
20 | P・A・ルネ | FRA | Yamaha | 1'38.863 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 174 |
2 | A・キオディ | Yamaha | 173 |
3 | A・マクファーレン | Yamaha | 155 |
4 | S・ソード | Kawasaki | 152 |
5 | C・メロッテ | Yamaha | 143 |
6 | M・マスキオ | Yamaha | 98 |
7 | B・マッケンジー | Yamaha | 97 |
10 | D・グァルネリ | Yamaha | 87 |
11 | R・ゴンカルブス | Yamaha | 85 |
13 | A・ボアシエール | Yamaha | 82 |
26 | J・オベール | Yamaha | 19 |
29 | N・オバン | Yamaha | 18 |
34 | J・カールソン | Yamaha | 3 |
CONSTRUCTOR RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 122 |
2 | Kawasaki | 94 |
3 | KTM | 79 |
4 | Honda | 62 |
COMMENT
A・マクファーレン選手談(優勝/3位:総合優勝)
「第1ヒートではエンジン、サスペンションの調子も良く素晴らしかった。これはヤマハとオーリンスの功績。でも第2ヒートではラインが1本しかなく、追い抜きが難しかった。結局周遅れのライダーを抜く際にリスクをおかさなければならなかった。こういう状況だとフラストレーションが溜まるね。それに僕にとって不運だったのは、グァルネリが簡単に抜ける選手ではなかった、ということ。いろいろトライしたが、彼は非常にスティディに走り続けていた。ともかく今季2勝目を挙げることができてうれしい」
D・グァルネリ選手談(7位/優勝:総合2位)
「今日はコースが非常に難しく、第2ヒートでトップに出たときにはミスをおかさないように集中した。オフシーズンの間にハードなトレーニングを重ねてきたその成果と、マシンの調子も良かったからだと思う。イタリア選手権ではカイローリらと互角に走れていたので、うまくいけばGPでも良い成績を挙げられると思っていたが、こんなに速く結果ができるとは思わなかった。昨年は膝と指のじん帯のけがで良い結果を得ることができなかったので、今日は本当にうれしい」
A・キオディ(5位/2位:総合3位)
「第2ヒートはコースが乾き、グリップがはるかに高くなったので第1ヒートより走りやすくハードに攻めることができた。とくにラストの10分間は、トップを奪うべく頑張ったけれど、マクファーレンもグァルネリも速かった。マクファーレンがジャンプでミスし、僕は2位に上がれたが、チームで表彰台を独占できてうれしい。素晴らしい週末だった」
C・メロッテ(3位/12位:総合6位)
「第1ヒートは良かったが、第2ヒートではコースが荒れてラインも1本しかなく、先行する選手をなかなかパスできなかったし、自分の走りもできなかった。またキオディの後ろを走って体力を使ってしまったことも原因。本当にタフな週末だった」