モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月24日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第3戦ポルトガルGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2005年4月24日(日)
■開催地:ポルトガル/アジェンダ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=20周
■気温:14度
■観客数:16,000人
REPORT
カイローリが両ヒート優勝!
YZ250Fを駆るA・カイローリが両ヒートを制して今季初勝利を飾り、ランキングでは首位に浮上した。カイローリは両ヒートともスタートからトップに立ち、そのままトップでチェッカーを受けた。周回遅れをパスする際に若干手間取った以外はまったくトラブルなしの力走だった。カイローリの両ヒート優勝は初めて。またA・キオディが両ヒートで4位を獲得し総合2位。B・マッケンジーは第1ヒートこそ10位だったが、第2ヒートで2位を獲得して総合3位にはいった。これによりヤマハライダーがトップ3を独占することとなった。
前戦まで選手権ポイントランキングでトップだったC・メロッテは土曜日に転倒して右手首を傷め、負傷を押しての決勝出場となった。しかし第1ヒートでも激しく転倒を喫してしまう。その後果敢に追い上げたメロッテだったが、19位でゴールするにとどまった。第2ヒートではスタートで出遅れ、A・マクファーレンとともに走行。マクファーレンは10位でチェッカーフラッグを受けたものの、メロッテはリタイヤに終わった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 41'9.474 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 9.975 |
3 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 19.203 |
4 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 34.440 |
5 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 38.214 |
6 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 39.839 |
7 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'6.860 |
8 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'10.529 |
9 | P・カプス | BEL | Honda | 1'12.245 |
10 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 1'36.260 |
11 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 1'38.481 |
12 | A・レオク | EST | KTM | 1'46.574 |
13 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'51.276 |
14 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 1'52.887 |
15 | J・ドゥーガン | GBR | Suzuki | 2'0.139 |
16 | J・オベール | FRA | Yamaha | 2'2.431 |
17 | M・ナール | GER | KTM | -1 Laps |
18 | M・モンニ | ITA | KTM | -1 Laps |
19 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | -1 Laps |
20 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'21.986 |
2 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 12.759 |
3 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 16.390 |
4 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 21.474 |
5 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 26.382 |
6 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 34.230 |
7 | C・ナン | GBR | KTM | 37.338 |
8 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 38.438 |
9 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 50.478 |
10 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 1'3.056 |
11 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'7.130 |
12 | W・エイビス | RSA | Honda | 1'15.294 |
13 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'16.189 |
14 | M・ナール | GER | KTM | 1'17.469 |
15 | C・ステバニーニ | ITA | Honda | 1'21.361 |
16 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 1'22.003 |
17 | C・カンパノ | ESP | KTM | 1'24.604 |
18 | N・オバン | FRA | Yamaha | 1'44.156 |
19 | L・コレイラ | POR | Suzuki | 1'50.922 |
20 | A・レオク | EST | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 122 |
2 | A・キオディ | Yamaha | 103 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 90 |
4 | S・ソード | Kawasaki | 80 |
5 | C・メロッテ | Yamaha | 76 |
6 | B・マッケンジー | Yamaha | 71 |
CONSTRUCTOR RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 72 |
2 | Kawasaki | 56 |
3 | KTM | 47 |
4 | Honda | 39 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「きのうからコースとの相性は良くて、速く走ることができた。今日はスタートが重要なポイントで、前に出た後は楽だった。レース前半はまったく問題なかったが、周回遅れが出てからはラインを変えなければならず、これでタイムをロスした。でも両ヒートとも勝ったのは初めてなので、すごくうれしい」
A・キオディ選手談(4位/4位:総合2位)
「今日はコンディションが厳しくて両ヒートともハードだった。それにウエットコンディションで、走行ラインが1本しかなかったので、スタートが非常に重要だった。第2ヒートではひどい転倒をして頭を激しく打ち、バイクもサイレンサーが壊れてしまったので、大きなけががなく完走できて良かった。また今日は表彰台に立てたことも良かったと思う」
B・マッケンジー選手談(10位/2位:総合3位)
「先週はグランプリで前を走って恐ろしいと感じたが、その後もっとやりたいと思うようになった! スティーブ・ディクソンとスタッフがすごく良いバイクに仕上げてくれた。今日は表彰台に上がれて本当に喜んでいる。優勝するほどではないが、それでも一つの前進だし、今後もさらにトップ3以内でゴールしてシーズン終了までにポディウムの最上段に上がれるようにしたい」
A・マクファーレン選手談談(24位/10位:総合14位)
「去年もここでは運に見放されていたが、今回もうまくいかなかった。第1ヒートではライン取りが悪くて前のライダーをパスしていくことができず、さらにグァルネリをパスしようとしてラインを外れたら、転倒してしまった。再スタートまで1周分をロスした。第2ヒートのスタートは良かったが、イン側から誰かがヒットし僕とメロッテはほとんど最後尾まで落ちてしまった。10位まで追い上げるのが精一杯だった」
C・メロッテ選手談(19位/リタイヤ:総合27位)
「このレースウイークの始まりは完璧だったが、運に見放されてしまった。予選レースで転倒し、手首を傷め、後は調子が悪くていまだに痛みが残っている。第1ヒートは第 2コーナーでスライドして転倒。キックスターターが曲がり、バイクをすぐにスタートさせることができなかった。ハードなレースだったが、可能な限りプッシュした。第2ヒートでも第1コーナーでまた転倒してしまった。数ラップした後、手の感覚がなくなり、転倒。それで走行をやめることにした」