モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月17日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第2戦スペインGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2005年4月17日(日)
■開催地:スペイン/ベルブイグ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=21周
■気温:20度
■観客数:16,000人
REPORT
スペインGPでキオディが優勝!
スペインGPでヤマハライダーが大活躍。A・カイローリが第1ヒートを、B・マッケンジーが第2ヒートを制した他、それぞれ2/3位に入ったイタリアのベテラン、A・キオディが総合優勝を果たした。また、ポイントランキングではC・メロッテが首位に立った。
第1ヒートでホールショットを奪ったのはカイローリ。A・マクファーレン(ヤマハ)がこれに続く。メロッテはスタートで出遅れるが、その後激しい追い上げを見せて6位まで上がる。しかし、11周目に転倒。それでも再走して結局6位でレースを終えた。先頭集団ではトップのカイローリにマクファーレンが迫るが、マシントラブルによりリタイヤ。その後はカイローリを脅かす者はなく、そのまま最初にチェッカーフラッグを受けた。キオディが2位、E・エゲンス(ホンダ)が3位に入った。
第2ヒートはマクファーレンとマッケンジーが序盤を引っ張る。メロッテは再びスタートで出遅れてしまう。マクファーレンを抜いてトップに立ったマッケンジーは、その後も落ち着いたライディングでレースをコントロール。そのままトップでゴールした。キオディが3位。第1ヒートに続き、ここでも6位に入ったメロッテがランキングでトップに立った。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'22.823 |
2 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 1.324 |
3 | E・エゲンス | NED | Honda | 13.225 |
4 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 15.003 |
5 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 27.092 |
6 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 35.865 |
7 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 38.341 |
8 | P・カプス | BEL | Honda | 40.083 |
9 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 40.239 |
10 | W・アビス | RSA | Honda | 49.247 |
11 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 52.719 |
12 | M・モンニ | ITA | KTM | 54.255 |
13 | C・ナン | GBR | KTM | 54.319 |
14 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 55.787 |
15 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'6.853 |
16 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'8.899 |
17 | J・オーベール | FRA | Yamaha | 1'10.277 |
18 | P・A・ルネ | FRA | Yamaha | 1'13.831 |
19 | M・セイストラ | FIN | Honda | 1'16.027 |
20 | M・ブソン | BEL | Kawasaki | 1'18.309 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | B・マッケンジー | GBR | Yamaha | 40'16.956 |
2 | A・マクファーレン | AUS | Yamaha | 12.765 |
3 | A・キオディ | ITA | Yamaha | 16.359 |
4 | S・ソード | BGR | Kawasaki | 16.534 |
5 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 34.901 |
6 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 35.581 |
7 | M・ボニーニ | ITA | Honda | 44.985 |
8 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 48.214 |
9 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 50.124 |
10 | P・カプス | BEL | Honda | 51.018 |
11 | J・オーベール | FRA | Yamaha | 52.944 |
12 | C・ナン | GBR | KTM | 55.613 |
13 | M・ナール | GER | KTM | 58.294 |
14 | E・エゲンス | NED | Honda | 1'1.659 |
15 | M・マスキオ | FRA | Yamaha | 1'2.323 |
16 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'10.008 |
17 | P・A・ルネ | FRA | Yamaha | 1'13.844 |
18 | R・ゴンカルブス | POR | Yamaha | 1'14.138 |
19 | M・モンニ | ITA | KTM | 1'22.503 |
20 | W・エイビス | RSA | Honda | 1'29.380 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・メロッテ | Yamaha | 74 |
2 | A・カイローリ | Yamaha | 72 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 68 |
4 | A・キオディ | Yamaha | 67 |
5 | A・マクファーレン | Yamaha | 57 |
6 | E・エゲンス | Honda | 53 |
CONSTRUCTOR RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 47 |
2 | Kawasaki | 40 |
3 | KTM | 36 |
4 | Honda | 31 |
COMMENT
A・キオディ選手談(2位/3位:総合優勝)
「この前グランプリで優勝したのは5年も前のことなので急に年をとったような気がする。ただ、昨年はけがでシーズンのスタートが厳しかった。再びポディウムの最上段に上がれて素晴らしい気分だ。ラットレイのトラブルがあってラッキーな部分はあったが、第1ヒートのライディングは良かった。ただ、レース序盤にグァルネリをパスするのが大変だった。第2ヒートではコースがすごくラフになって、ライディングには厳しいコンディションとなったが、ともかくここで勝てたことは今後のレースへの大きな自信となる」
A・カイローリ選手談(優勝/8位:総合2位)
「全体的にこのGPの印象はすごく良い。ゾルダーで負傷した足首の状態は当初思っていたより悪く、2週間もの間トレーニングができなかった。それでもここでポディウムに上がれたのだから素晴らしい。第1ヒートは最高のスタートを決めることができ、自分のペースで走ることができた。マクファーレンからはあまりプレッシャーを感じることはなかったし、楽にレースをコントロールすることができた。第2ヒートもスタートは良かったが、1周目に転倒してしまい、25番手から追い上げなければならなかった。8位でゴールすることができたのは良かった」
C・メロッテ選手談(6位/6位:総合4位)
「第1ヒートのスタートはすごく悪かった。ここはラインが1本しかないのでオーバーテイクが難しかったし、終盤に転倒して再びペースをつかむのが大変だった。第2ヒートもスタートは悪かった。それに僕のライディングは他の選手を抜いていくほどアグレッシブなものではなかった。さらにレース終盤に愚かな転倒をしてしまった。ブーツの金属製プロテクションがバイクのフットペグに引っかかってしまったんだ。正直言って、今日はラットレイのリタイヤを十分に生かすことができなかったが、シーズンを戦う上で貴重なことを学ぶことはできた」
B・マッケンジー選手談(23位/優勝:総合7位)
「第1ヒートは最悪で、スタートでカプスとともに転倒してしまい、頭をかなり激しく打ってしまった。ここは追い越しがとても難しいコースなので、23位でゴールするのが精一杯だった。第2ヒートではホールショットを奪うことができたし、すべてがうまくいき完璧なライディングができた。ここはあまり好きなコースではないが、GPでやっと初勝利を挙げることができたのだからとてもうれしい。バイクはすごく良かったし、僕自身のチームについての理解も完璧だった。シーズンの残りも、この理解を引き続き築いていきたい」
A・マクファーレン選手談(リタイヤ/2位:総合9位)
「今週は健康がすぐれなかったが、ここに来てからは状態は良く、コンディションは良いと思っていた。でもレース結果は今日の自分の調子を反映できなかった。第1ヒートではカイローリの後についていた。どこで彼をパスできるのかは正確にわかっていたし、僕の方が速かった。ところが残念ながらギアボックスのトラブルに見舞われ、ストップせざるを得なかった。第2ヒートもスタートは良かったが、マッケンジーが今日は飛びぬけていて、彼を捕らえることができなかった。それでもビリー(マッケンジー)にとっては良かったし、僕自身、開幕戦のときよりずっと良い気分でここスペインを離れることができる。次戦が楽しみだ」