モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.16 8月17日 スウェーデン
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第16戦スウェーデンGP
■カテゴリ:MXGP
■サーキット全長:1,620m(ウッデバラ )
■開催日:2025年8月17日
REPORT
Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンがスウェーデンGPで総合3位、マキシム・ルノーもこれに続く総合4位に入った。両選手は起伏の多いウッデバラ・サーキットで素晴らしい速さを見せ、グランプリ両レースでトップ5入りを果たした。
ファランデレンがスウェーデンGPで3位表彰台、ルノーも総合4位
キュミリンク(フィンランド)、ロンメル(ベルギー)と、サンドコースで総合表彰台を獲得しているファランデレンは、ハードパックのスウェーデンGPに意欲を見せていた。レース1では序盤に5番手をキープし、3周目には2度のオーバーテイクを見せて3番手に上がる。そこから力強いレース運びでポジションを確実なものとしたファランデレンは、そのまま3位でチェッカーフラッグを受けた。
レース2、力強いスタートを見せたファランデレンは、すぐにルノー、JK Racing Yamahaのイサク・ギフティングと4番手争いを展開する。3選手はティム・ガイザー(Honda)の転倒で順位を上げると、その後、ファランデレンがルノーをかわして4番手につけた。そして迎えた最終ラップ、レースをリードしていたギフティングがクラッシュし、ルノーがファランデレンを抜き返す。結局、ファランデレンは4位でフィニッシュし、総合3位となった。最近の4戦で3度目となる表彰台獲得を果たしたファランデレンは、現在ランキング5位を維持している。
スウェーデンGPもルノーにとってポジティブなものとなった。レース1の1周目を10番手で終えたルノーは、そこから順位を上げて5位でフィニッシュ。総合表彰台獲得の可能性を高めた。
スウェーデンでのレース2は、ヤマハのライダー3名がトップ5圏内でバトルを見せ、今シーズンにおいて最も見応えのある展開となった。3選手の中で、最終的に最上位でフィニッシュしたのはルノーで、優勝したロマン・フェーブル(Kawasaki)とわずか1秒差の3位でフィニッシュラインを通過した。残り4戦となった選手権で、ルノーはランキング7位につけている。
母国グランプリでのレースで、ギフティングはウッデバラでの週末を通して地元ファンの熱い声援を受けた。レース1は17位に終わったギフティングは、レース2では優勝を目前にしながら残り半周というところでクラッシュし、残念ながらリタイアに終わった。
スウェーデンGPを終えたチームは、来週末、オランダのアーネムで開催される第17戦に臨む。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
カルバン・ファランデレン選手(3位/4位:総合3位)
「再び表彰台に立てたこと、そして連続表彰台獲得を本当にうれしく思います。ハードパックのコースでやり遂げたいという強い思いがあり、それがこのグランプリに臨むにあたっての目標でした。この週末の自分のライディングには本当に満足していますし、バイクの感触も素晴らしかったので、まったくストレスを感じることがなかったし、やり遂げられることはわかっていました。レース2でのマキシム、イサクとのバトルはすごく楽しかったですけど、マキシムに抜かれ、イサクが転倒したのは残念でした。それでも再び表彰台に立てたので、とても満足しています」
マキシム・ルノー選手(5位/3位:総合4位)
「今日はポジティブな点がいくつかありました。もちろん、わずか数ポイントで表彰台を逃したのはちょっと残念ですけど、正しい方向に踏み出していると感じました。総合4位はここで目指す結果ではありませんけど、一歩一歩着実に進んでいく必要がありますし、実際に進歩しています。これからも前向きに、着実に前進していきます」