モトクロス世界選手権
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Rd.07 5月4日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第7戦ポルトガルGP
■カテゴリ:MXGP
■サーキット全長:1,630m(アゲダ)
■開催日:2025年5月4日
REPORT
Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームのマキシム・ルノーとカルバン・ファランデレンが、厳しい戦いとなったポルトガルGPでそれぞれ総合7位と8位に入った。週末を通して激しい雨がレースの行方を左右する中、両選手は経験を生かして貴重な選手権ポイントを獲得した。チームの第3ライダー、ヤゴ・グリーツは2レースを通して安定したライディングを見せて総合12位となった。
ルノーとファランデレンが雨中のレースで奮闘、総合7位と8位を獲得
2週間前のスイス・グランプリで激しい転倒を喫し、その痛みに耐えながらのレースとなったルノーは、ポルトガルGPへの出場を決意。予選レースで10位に入った後、日曜日の決勝レースに意識を集中させた。
レース1のスタート時には雨が降っていたが、ルノーはゲートからうまく飛び出し、第2ターンには5番手で進入した。だがその後、ルノーはバイクから落車。再びバイクにまたがるが、最後尾まで後退してしまう。そこからルノーは上位を目指して猛チャージ。最終ラップには5番手まで順位を挽回し、そのままフィニッシュした。
ルノーはレース2でも好スタートを見せるが、レース序盤に2度のクラッシュを喫して勢いが止まってしまう。2度目の転倒時にブレーキレバーが折れてしまったが、ルノーはこれにうまく対応して9位でフィニッシュ、総合7位となった。ポルトガルへの出発前日にレース出場を決めたことを考慮すれば、これは驚くべき結果と言える。この努力により、ルノーは現在、ランキング6位につけている。
前戦スイスでの安定した成績に続き、ファランデレンは今回の第7戦に臨むにあたり、最近のパフォーマンスをさらに高めることを目指していた。レース1は6番手を走行中にクラッシュを喫して12位に終わった。だがレース2ではファランデレンの実力が改めて証明されることになった。3番手でスタートすると、オープニングラップに4番手に後退するが、ファランデレンはハイペースを維持してポジションを守り、4位でフィニッシュラインを通過。総合8位となり、シリーズランキングは9位に浮上した。
グリーツはここ数戦、安定した成績を残しており、ポルトガルでもそれは変わらなかった。グリーツは13位/12位の順位で総合12位となり、ランキングでは現在15位につけている。
ポルトガルMXGPを終えたチームはこの後、5月10、11日にスペインのルーゴで開催されるMXGP世界選手権第8戦に臨む。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
マキシム・ルノー選手談(5位/9位:総合7位)
「今週はじめはレースができるとは思っていなかったので、今日の5位/9位は良かったです。最初のレースでは2回クラッシュしましたが、ここで5位フィニッシュできてうれしかったですね。レース2では何度かクラッシュした後、レースのほとんどでフロント・ブレーキレバーを使わずに走ったので、あまりハードにプッシュすることができませんでした。これはちょっとフラストレーションがたまりましたけど、ポイントを獲得するためにここに来て、それが実現したので満足しなければなりません」
カルビン・ファランデレン選手談(12位/4位:総合8位)
「ポジティブな週末でした。バイクの感触はすごく良くて、レース1で6番手を走行しているときにクラッシュしたのは残念でした。これで表彰台獲得のチャンスは消えてしまいましたけど、レース2ではハードに戦って4位に入りました。ここでの自分のライディングには本当に満足していますし、あのようなマッドレースでそれをするのは難しいのですが、ミスを最小限に抑えることができました。雨が降ったことが残念ですが、きっとそれは皆にとっても同じだと思います」
ヤゴ・グリーツ選手談(13位/12位:総合12位)
「今日は2度、スタートで遅れて本当に苦戦しましたし、レース2では第3ターンでクラッシュしてしまいました。自分の安定性には満足できますが、今の目標は来週末のスペインで上位に近づくことです」