モトクロス世界選手権
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Rd.03 3月23日 ヨーロッパ
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第3戦ヨーロッパGP
■カテゴリ:MXGP/MX2
■サーキット全長:1,620m(サン・ジャン・ダンジェリー)
■開催日:2025年3月23日
REPORT
2025年MXGP世界選手権第3戦でMonster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーが総合7位に入った。フランスのサン・ジャン・ダンジェリーで開催されたヨーロッパMXGPは、ルノーにとって2回ある母国グランプリの初戦。ここでルノーは両レースともインシデントに見舞われながらも重要なポイントを獲得。シリーズランキング3位を維持した。
MXGP
ルノーが10位/5位で総合7位を獲得
MXGPは両レースはとも雨の影響を受け、丘陵に作られたもともと滑りやすいサーキットがさらにテクニカルなコースになった。この日のオープニングレースが進み、周回が進むにつれて雨は弱まったが、レース2では晴天のもとスタートしたものの再び雨が降り出した。
ルノーはMXGP予選で4位に入り、フランスでの週末をポジティブにスタートした。母国のファンの前で臨んだレース1では、雨でコンディションが難しくなっていることを踏まえ、ルノーは強力にスタートすることに集中していた。しかしスタートを決めることはできず、さらにオープニングラップで転倒してしまったがルノーはレース終了まで果敢な追い上げを続け、10番手まで順位を上げたところでフィニッシュラインを通過した。
24歳のルノーは、レース2では7番手でスタート。激しい雨がサーキット全体で深いわだちを作る中、ルノーはスタックしてしまい9番手に後退してしまう。そこから雨の中、激しい追い上げを見せたルノーは5位でフィニッシュ。総合成績では7位となった。3戦を終了したMXGPでルノーはランキング3位を維持している。
1週間前にスペインで表彰台に立ったばかりのカルバン・ファランデレンは、フランスでもそれを再現しようと意気込んでいた。レース1ではスタート後に中団に埋もれてしまったが、レース終盤に追い上げ、8位でフィニッシュ。レース2では第1ターンで数名のライダーによる多重クラッシュが発生し、ファランデレンは不運にもこれに巻き込まれここでリタイア。パドックに戻り、体調の確認のためメディカルセンターを訪れた。状態についての最新情報はわかり次第、お知らせする。
ヤゴ・グリーツは両レースで転倒を喫して19位/24位、総合24位となった。第3戦を終え、グリーツはランキング18位に後退した。
FIMモトクロス世界選手権はこの後、4月5-6日、ハードパックのフランスから底なしのサンドコース、リオーラ・サルドへと向かう。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
マキシム・ルノー選手談(10位/5位:総合7位)
「フランスでの週末は厳しいものになりました。両レースともスタートが悪くて、良い位置につけることができませんでした。レース1では良いリズムを掴むことができず、クラッシュしてしまいました。レース2は良くなりましたけど、5番手を走行している時にものすごく深いわだちにスタックしてしまい、大きくタイムをロスしました。それでも追い上げて5番手まで挽回したので、それについては悪くなかったですね。週末のオフを挟んでリオーラ・サルドのサンドコースに向かいます」
ヤゴ・グリーツ選手談(19位/DNF:総合24位)
「本当に難しい週末でした。最初のレースではうまくリズムを掴むことができず、その後軽いクラッシュをしてしまいました。レース2では何人かが第1ターンでクラッシュしたため、その影響で遅れてしまいました。それからかなりうまく進んで14番手まで上がったのですが、大きなクラッシュをしてしまい、僕のレースがそこで終わりました。幸い僕は大丈夫ですけど、レース2ではかなりうまく集団の中を抜けていたので残念です」