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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月2日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第1戦アルゼンチン
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2025年3月2日
■開催地:インフィニート・レーストラック

REPORT

モトクロス世界選手権の開幕戦・アルゼンチンGPが開催され、MXGPでは、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーが見事な総合優勝を果たし、2025年シーズンを最高のかたちでスタートした。MXGP予選レースを制した翌日、ルノーはレース1で2位に入ると、続くレース2では全周回をリードして優勝し、総合優勝を果たした。ヤゴ・グリーツも総合8位に入って新しいシーズンを見事にスタート。一方、カルビン・ファランデレンは15位となった。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2チームのカルリス・レイズリスが、総合8位で2025年MX2世界選手権をスタートした。ふたつのグランプリレースを通して目を見張るスピードを披露したレイズリスは、レース1の12位から大きく順位を上げてレース2では7位に入った。レイズリスのチームメイト、ティボー・ベニスタントとリック・エルジンガは安定した成績で、それぞれ総合11位と14位で開幕戦を終えた。

MXGP

PMonster Energy Yamaha Factory MXGP
マキシム・ルノーがアルゼンチンMXGPで優勝し、ランキングをリード

グランプリレース前夜と当日朝の雨で、コルドバの新しいサーキットはMXGPクラスに最適なコンディションとなった。高速、ワイドで流れるようなこのレースコースには、さまざまなジャンプとわずかな高低差があり、ライダーとファンの両方にとってエキサイティングなコースを形成している。

MXGP予選でトップに立ち、シリーズリーダーの証であるレッドプレートをつけたヤマハYZ450FMを駆るルノーは、決勝でも優勝を飾る自信と共にレース1に臨んだ。4番手でスタートすると1周目の早い時点で2番手に上がる。元MX2世界チャンピオンのルノーは、同じくフランス人ライダーのロマン・フェーブル(カワサキ)を追撃。全力で追うも、ルノーはトップに立てず、僅差の2位でレース1を終えた。

レース2では、オープニングラップでレースをリードするマッティア・グァダニー二(ドゥカティ)を抜いて、ルノーがトップに躍り出ると、そこからペースを上げる。レースをコントロールするルノーは、一度もトップの座を譲ることなく勝利のチェッカーフラッグを受け、総合優勝を果たした。シリーズランキングでも2位のフェーブルに1ポイント差でリードしている。

グリーツもアルゼンチンで見事な走りを披露した。レース1で8位に入って2025年シーズンを力強くスタート。レース2では9番手を走行していたレース中盤に転倒を喫して12番手まで後退し、そのポジションでレースを終えた。総合8位とMXGPクラスで自己ベストリザルトを得たグリーツは、さらに好結果を挙げるべく2週間後に開催されるスペインGPを楽しみにしている。グリーツは現在、MXGP世界選手権で10位につけている。

アルゼンチンMXGPはファランデレンにとって厳しいレースとなった。両レースでレースインシデントに見舞われて好結果が得られなかったファランデレンは、次の第2戦ではランキング14位から順位を上げることに集中する。

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
カルリス・レイズリスが総合8位で2025年MX2世界選手権をスタート

レース1の前に降った豪雨で、2025年のオープニングレースの舞台、コルドバ・サーキットはテクニカルコースとなった。シリーズ開幕戦を開催する新しいサーキットは、多数のジャンプと複数の走行ラインによる高速レイアウトが特徴で、壮観なレースが繰り広げられた。だが、レース1の中盤に太陽が顔を出すと、コースは急速に乾き、レース2に向けて完璧なコンディションが作り出された。

レース1をトップ10圏内でスタートしたレイズリスは、レース序盤で猛チャージを見せて6周目までに5番手まで順位を上げる。だがレース中盤、レイズリスに不運が襲う。ジャンプの後にバイクから落ちると、集団の一部がその上をジャンプして行ったため、すぐにバイクに跨ることができなかったのだ。ここで大きくタイムをロスしたレイズリスは13番手でレースに復帰し、そのポジションのままフィニッシュラインを通過した。

19歳のレイズリスはレース2でも素晴らしいスタートを見せた。速いラップタイムを連発して一時5番手まで順位を上げるが、高温多湿のコンディションによる疲労が襲い始め、7番手まで後退してフィニッシュ。総合8位となったレイズリスは、第1戦を終えてシリーズランキングでも8位につけている。

アルゼンチンMXGPに向けて軽い体調不良に悩まされていたベニスタントだが、シーズンを好成績でスタートしたいと意気込んでいた。レース1を中団グループでスタートしたベニスタントは、猛チャージを見せて11番手まで上がったところでフィニッシュした。レース2ではトップ10圏内でスタートしてコンスタントに周回を重ね、10位でフィニッシュ。総合11位となった。予選レースでのポイントを加え、ベニスタントはランキングでは9位につけている。

シーズン前に負傷し、ヤマハYZ250FMに乗る時間が十分でないままに開幕戦を迎えたエルジンガは、両レースをそれぞれ10位と14位でフィニッシュして総合14位。完全な体調回復に向けての基礎固めを行った。

FIMモトクロス世界選手権はこの後、ヨーロッパに戻り、第2戦は3月15、16日にスペインのコサルで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
マキシム・ルノー選手談(2位/1位:総合1位)

「開幕戦は何が起こるのか、まったく予想ができませんが、優勝するのはもちろん素晴らしいことです。チームと共に素晴らしいバイクを作り上げましたし、MXGPでは初めてレッドプレートを手にすることができてうれしいです。今年はこのクラスのライダーは皆速いし、レベルが非常に高いので、素晴しいレースシーズンになると期待しています」

ヤゴ・グリーツ選手談(8位/12位:総合8位)

「全体としては僕にとって良い週末でした。レース1では好スタートができて、すぐに自分のリズムをつかむことができたので良かったし、最後まで良いペースを保つことができました。レース2でも好スタートを決めたのですが、残念ながらレース中盤にカルビンと絡んでクラッシュし、いくつか順位を落としてしまいました。全体としてこの週末には満足しています。2週間後のスペインが楽しみです」

カルビン・ファランデレン選手談(19位/11位:総合15 位)

「フラストレーションのたまる週末でしたけど、次戦スペインで立ち直るつもりです。ここアルゼンチンでの週末全体を通して、自分のライディングには満足していましたけど、自分ではコントロールできないことが起こり、自分ができる思うことを結果に反映させることができませんでした。なので、素晴らしい週末とはいかなかったのですが、身体的には無事だし、次のラウンドに向けて気合が入っています」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
カルリス・レイズリス選手談(12位/7位:総合8位)

「この週末の自分のライディングはすごく良かったのですが、とにかく暑過ぎました。全体的な結果は満足できるものではありません。暑さの中でのトレーニングをもっと行う必要があります。でも、速さはあったし、たくさんのことを学べたことは、良かった点です。次のレースが楽しみです」

ティボー・ベニスタント選手談(11位/10位:総合11位)

「今日はあまり良くなかったし、シーズンのスタートとしては望んでいたものではありませんでした。ここ数日、体調が悪くてバイクに乗っている時はちょっとキツかったですね。トレーニングではすごく良い走りができるので、それをレースに活かして自分の実力通りの走りができるように、何か方法を見つけなければなりません」

リック・エルジンガ選手談(10位/14位:総合14位)

「予選が今ひとつだったたので、レースで良いグリッドを得ることができませんでした。それで両レースとも中団に埋もれてしまったんです。自分のペースは問題なくて、ラップタイムでは8番手から10番手でした。でも、スタートがネックでしたね。この週末はここ1カ月ほどのなかで、最も走った週末となったので文句は言えませんし、収穫もありました」

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