モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.14 8月2日 ベルギー
RACE DATA
■大会名称:2015年第14戦ベルギーGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2015年8月2日
■開催地:ロンメル(コース長:1,675m)
■観客数:24,000人
REPORT
フェーブルが3位
Yamaha Factory Racing Yamalubeのロマン・フェーブルがベルギー・グランプリで総合3位に入り、9戦連続となる表彰台に立った。極めて困難なサンドコース、ロンメルで開催された2015年FIMモトクロス選手権第14戦には強い日差しのもと、24,000人を超える観客が詰めかけた。チームメイトのジェレミー・ファン・フォルベークは背痛に耐えながら総合5位を得た。
土曜日の予選ヒートでポールポジションを争い、2位となったフェーブルは、日曜日の第1ヒートでスタート良く飛び出しホールショットを奪うとS・シンプソン(KTM)と激しい争いを開始する。ところが深いくぼみで軽くスリップしたフェーブルはコントロールを失い、クラッシュ。さらにミスを冒して2位もG・ポラン(ホンダ)に奪われ、残りの周回を慎重に走り、3位でレースを終えた。
第2ヒートでも電光石火のスタートを決め、再びホールショットを奪ったフェーブルは、またしてもシンプソンとの争いを展開する。しかし第1ヒートの奮闘がたたり、シンプソン、さらにポランについて行くべくプッシュすることができない。結局、フェーブルは3位でフィニッシュ。両ヒートとも3位で総合成績も3位となった。
ファン・フォルベークは土曜日の予選ヒートを守りの走りに終始して5位で終えた。昨年、ここロンメルでの、クワド・ジャンプでハンドルバーに顔を打ち付けて目を切り、8位となった成績を上回りたいと望んでいた。
第1ヒート、ファン・フォルベークは申し分のないスタートを見せるが、第2グループに捕まり、E・ボブリシェブ(ホンダ)と小競り合いを演じる。このバトルを制したファン・フォルベークは4位でフィニッシュした。だが、背痛に苦しめられているファン・フォルベーク。第2ヒートのコンディションは悪化しており、サンドコースを攻めるには体力に欠けていた。そしてレース終盤にクラッシュを喫したファン・フォルベークは9位でレースを終えた。
ロマン・フェーブルはMXGP FIM世界選手権ポイントランキングで依然、大量リードを保っている。2位のG・ポランに88ポイントの差をつけてロンメルにやってきたフェーブルは、84ポイント差でロンメルを後にした。この後、イタリア、オランダ、メキシコ、そしてUSAの4グランプリ、200ポイントが残っている。
DP19 Yamaha RacingのD・フィリッパーツは、先週ロケトで開催されたチェコ・グランプリ第1ヒートでの負傷により、ロンメルで走るには体力が充分ではなかった。フィリッパーツはシーズン3度目のホームラウンドとなる3週間後のロンバルディア州マントーバでの復帰を望んでいる。
MXGP RESULT Race.1
順位 | ライダー | マシン | 国籍 | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・シンプソン | KTM | GBR | 34'36.275 |
2 | G・ポラン | Honda | FRA | 0'04.580 |
3 | R・フェーブル | Yamaha | FRA | 0'30.238 |
4 | J・ファン・フォルベーク | Yamaha | BEL | 0'46.372 |
5 | E・ボブリシェブ | Honda | RUS | 0'53.607 |
6 | G・コルデンホフ | Suzuki | NLD | 0'59.721 |
7 | K・ストライボス | Suzuki | BEL | 1'15.111 |
8 | T・ウォータース | Husqvarna | AUS | 1'26.047 |
9 | G・クレスティノブ | Honda | EST | 1'36.244 |
10 | F・ベンツォン | Honda | SWE | 1'39.797 |
11 | N・ワトソン | Husqvarna | GBR | 1'41.960 |
12 | T・ラットレイ | Kawasaki | ZAF | 1'46.477 |
13 | P・ラットセップ | Honda | EST | 2'12.128 |
14 | C・シャリエ | Honda | FRA | -1 Lap |
15 | D・フェリス | Husqvarna | AUS | -1 Lap |
16 | J・A・ブートロン | KTM | ESP | -1 Lap |
17 | A・ハイデッケ | KTM | DE | -1 Lap |
18 | K・ジェルカー | Husqvarna | SVN | -1 Lap |
19 | M・ファンデルシュトレーテン | Husqvarna | BEL | -2 Laps |
20 | D・ウルリッヒ | Suzuki | DE | -2 Laps |
21 | 山本鯨 | Honda | JPN | -3 Laps |
22 | T・レオク | Kawasaki | EST | -6 Laps |
23 | J・デウルフ | Yamaha | BEL | -7 Laps |
24 | D・グァルネリ | TM | ITA | -8 Laps |
25 | P・コージス | Honda | GRC | -14 Laps |
MXGP RESULT Race.2
順位 | ライダー | マシン | 国籍 | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・シンプソン | KTM | GBR | 35'02.032 |
2 | G・ポラン | Honda | FRA | 0'06.005 |
3 | R・フェーブル | Yamaha | FRA | 0'24.685 |
4 | E・ボブリシェブ | Honda | RUS | 0'54.696 |
5 | K・ストライボス | Suzuki | BEL | 1'22.952 |
6 | T・ウォータース | Husqvarna | AUS | 1'27.898 |
7 | T・ラットレイ | Kawasaki | ZAF | 1'53.573 |
8 | D・フェリス | Husqvarna | AUS | 1'58.778 |
9 | J・ファン・フォルベーク | Yamaha | BEL | 2'01.731 |
10 | G・クレスティノブ | Honda | EST | 2'03.900 |
11 | C・シャリエ | Honda | FRA | 3'12.669 |
12 | G・コルデンホフ | Suzuki | NLD | -1 Lap |
13 | P・ラットセップ | Honda | EST | -1 Lap |
14 | A・ハイデッケ | KTM | DE | -1 Lap |
15 | J・A・ブートロン | KTM | ESP | -1 Lap |
16 | F・ベンツォン | Honda | SWE | -1 Lap |
17 | D・グァルネリ | TM | ITA | -1 Lap |
18 | K・ジェルカー | Husqvarna | SVN | -2 Laps |
19 | M・ファンデルシュトレーテン | Husqvarna | BEL | -2 Laps |
20 | J・デウルフ | Yamaha | BEL | -2 Laps |
21 | 山本鯨 | Honda | JPN | -3 Laps |
22 | T・レオク | Kawasaki | EST | -6 Laps |
MXGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | R・フェーブル | Yamaha | 547 |
2 | G・ポラン | Honda | 463 |
3 | E・ボブリシェブ | Honda | 423 |
4 | A・カイローリ | KTM | 416 |
5 | M・ナグル | Husqvarna | 360 |
6 | S・シンプソン | KTM | 356 |
8 | J・ファン・フォルベーク | Yamaha | 324 |
14 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 185 |
34 | C・スーベイラ | Yamaha | 15 |
41 | M・イルト | Yamaha | 9 |
42 | P・コーツ | Yamaha | 7 |
43 | P・ベルトゥッツオ | Yamaha | 6 |
44 | J・デウルフ | Yamaha | 4 |
54 | L・グレゴリー | Yamaha | 0 |
MXGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 555 |
2 | KTM | 547 |
3 | Suzuki | 545 |
4 | Honda | 529 |
5 | Husqvarna | 517 |
6 | Kawasaki | 334 |
7 | TM | 93 |
COMMENT
R・フェーブル選手談(3位/3位:総合3位)
「今日は全体として満足している。第1ヒートはすごく良い感じで、一時ショーン(シンプソン)にすごく接近したけど、クラッシュして“フィーリング”をなくしてしまった。それは数周で戻ったけど、ウエーブセクションでまたクラッシュ。またバイクに乗って追い上げるのに多くのエネルギーを使ってしまったのだと思う。ゴティエ(ポラン)を捉えたかったけど、プッシュしても無駄だった。彼をパスすることはできなかったからね。第2ヒートでもホールショットを奪ったけど、脚に疲労を感じてこれがかなりキツかった。両ヒートとも3位という結果で、チームにとっても自分自身にとっても望みある週末だった」
J・ファン・フォルベーク選手談(4位/9位:総合5位)
「すごく辛かった。全力を尽くしたけど、第1ヒートから既に辛かった。最後の数周は背痛がひどかった。これはケスター(ベルギー選手権)でクラッシュして以来の痛みなんだ。第2ヒートは5分経ったらもう立つことができなかった。空っぽだった。言えることはあまりない。今年は厳しいけど、がんばり続けるよ」