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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 7月5日 スウェーデン

RACE DATA

■大会名称:2015年第11戦スウェーデンGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2015年7月5日
■開催地:ウッデバラ(コース長:1,750m)
■観客数:22,000人
■天候:晴れ/曇り

REPORT

フェーブルが両ヒート優勝、ジェレミー・ファン・フォルベークも総合2位

日差しを浴びたコンパクトなウッデバラのサーキットに、22,000人の観客を集めて開催された2015年MXGPFIMモトクロス世界選手権第11戦スウェーデンGPで、Yamaha Factory Racing Yamalubeのロマン・フェーブルが、初の1-1で両ヒートを制して4連勝を果たし、ポイントランキングでのリードも広げた。YZ450FMを駆るチームメイトのジェレミー・ファン・フォルベークも総合2位に入り、今年初の表彰台に立った。

イェーテボリ市の北に位置するこの地の気温は30℃近くまで上昇。ダスティでハードパックのこのサーキットはトリッキーなコースで、スタート位置が極めて重要だ。ドイツGP後、ファクトリーチームはイタリアでテストを実施。その成果はスウェーデンGPでのフェーブルとファン・フォルベークの速さで示された。

第1ヒート(両ヒートとも30分と2周で争われる)、フェーブルは第1コーナーからトップに躍り出ると、追いすがるE・ボブリシェブ(ホンダ)をしり目に、楽勝ペースでトップを快走。そしてレース中盤、ボブリシェブがクラッシュするとファン・フォルベークが2位に上がり、そのまま今シーズンこれまでの最高位となる2位でフィニッシュした。

第2ヒートは、フェーブルがスタートでホールショットを奪うが、第1コーナーで若干膨らみ、K・ストライボス(スズキ)の先行を許すことになった。しかしフェーブルはストライボスの背後に忍び寄り、トップの2選手は他を引き離しながら先行。フェーブルは追い抜きのチャンスを虎視眈々と狙う。そしてフェーブルは全19周中の15周目に動きに出る。サーキットのバックセクションでストライボスを抜き去ると、以後これを引き離し、そのままフィニッシュ。自身初となる両ヒートとも1位で勝利を飾った。ファン・フォルベークは5位でスタートすると、そのままポジションをキープしてチェッカーフラッグを受け、総合2位となった。

DP19 Yamaha RacingのD・フィリッパーツは総合10位となった。元世界チャンピオンで、ウッデバラでは最も経験豊富なフィリッパーツは、第1ヒートでT・サール(KTM)、次いでスズキのK・ストライボス、そしてG・コルデンホフと好バトルを演じ、それらすべてを打ち負かして7位でチェッカーフラッグを受けた。第2ヒートではG・ポラン(ホンダ)を破り、9位でフィニッシュした。

FIM世界選手権ランキングで、レッドプレートを持つフェーブルは、2位のA・カイローリ(KTM)に39ポイントの差をつけている。ファン・フォルベークは足の骨折により2戦の欠場を余儀なくされた後、躍進して現在8位につけている。フィリッパーツは12位を堅持している。 MXGPはこの週末、ラトビア・グランプリが開催されるケグムスに移動する。7月はこの第12戦の後、25、26日に東ヨーロッパのチェコ・グランプリが開催される。

MXGP RESULT Race.1

順位 ライダー マシン 国籍 タイム
1 R・フェーブル Yamaha FRA 34'28.955
2 J・ファン・フォルベーク Yamaha BEL 0'14.107
3 S・シンプソン KTM GBR 0'18.097
4 T・ウォータース Husqvarna AUS 0'18.528
5 G・ポラン Honda FRA 0'20.159
6 D・フェリス Husqvarna AUS 0'25.268
7 D・フィリッパーツ Yamaha ITA 0'31.278
8 K・ストライボス Suzuki BEL 0'32.398
9 G・コルデンホフ Suzuki NLD 0'35.198
10 C・シャリエ Honda FRA 0'43.540
11 N・ワトソン Husqvarna GBR 0'49.268
12 T・ラットレイ Kawasaki ZAF 0'58.359
13 A・カイローリ KTM ITA 1'07.124
14 J・A・ブートロン KTM ESP 1'10.338
15 A・ルピーノ Honda ITA 1'11.107
16 F・ベンツォン Honda SWE 1'17.007
17 J・ジョンソン Suzuki SWE 1'17.253
18 D・ウルリッヒ Suzuki DE 1'24.103
19 D・イヴァノフス Kawasaki LVA 1'25.494
20 A・ハイデッケ KTM DE 1'27.613
21 F・トゥーレソン Honda SWE -1 Lap
22 K・リンドストロム KTM SWE -1 Lap
23 N・グスタフソン Honda SWE -1 Lap
24 山本鯨 Honda JPN -1 Lap
25 P・コウジス Honda GRC -1 Lap
26 J・ニコルス KTM GBR -6 Laps
27 R・ホーバリア Suzuki SWE -11 Laps
28 T・サール KTM GBR -11 Laps
29 E・ボブリシェブ Honda RUS -12 Laps

MXGP RESULT Race.2

順位 ライダー マシン 国籍 タイム
1 R・フェーブル Yamaha FRA 35'12.538
2 K・ストライボス Suzuki BEL 0'01.295
3 A・カイローリ KTM ITA 0'31.708
4 D・フェリス Husqvarna AUS 0'33.610
5 J・ファン・フォルベーク Yamaha BEL 0'40.109
6 G・コルデンホフ Suzuki NLD 0'42.819
7 T・ウォータース Husqvarna AUS 0'45.235
8 E・ボブリシェブ Honda RUS 0'48.698
9 D・フィリッパーツ Yamaha ITA 1'01.555
10 G・ポラン Honda FRA 1'01.775
11 S・シンプソン KTM GBR 1'15.115
12 T・ラットレイ Kawasaki ZAF 1'24.928
13 N・ワトソン Husqvarna GBR 1'29.212
14 A・ルピーノ Honda ITA 1'35.945
15 J・ニコルス KTM GBR 1'41.088
16 J・A・ブートロン KTM ESP 1'53.463
17 A・ハイデッケ KTM DE -1 Lap
18 D・イヴァノフス Kawasaki LVA -1 Lap
19 F・ベンツォン Honda SWE -1 Lap
20 山本鯨 Honda JPN -1 Lap
21 J・ジョンソン Suzuki SWE -1 Lap
22 R・ホーバリア Suzuki SWE -1 Lap
23 N・グスタフソン Honda SWE -1 Lap
24 P・コウジス Honda GRC -2 Laps
25 K・リンドストロム KTM SWE -6 Laps
26 C・シャリエ Honda FRA -8 Laps
27 D・ウルリッヒ Suzuki DE -13 Laps
28 T・サール KTM GBR -19 Laps
29 F・トゥーレソン Honda SWE -19 Laps

MXGP RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 R・フェーブル Yamaha 419
2 A・カイローリ KTM 380
3 M・ナグル Husqvarna 360
4 G・ポラン Honda 351
5 E・ボブリシェブ Honda 319
6 C・ドゥサル Suzuki 291
8 J・ファン・フォルベーク Yamaha 232
12 D・フィリッパーツ Yamaha 176
30 C・スーベイラ Yamaha 15
36 M・イルト Yamaha 9
38 P・コーツ Yamaha 7
40 P・ベルトゥッツオ Yamaha 6
45 J・デウルフ Yamaha 3
51 L・グレゴリー Yamaha 0

MXGP CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Husqvarna 445
2 KTM 431
3 Suzuki 427
4 Yamaha 424
5 Honda 401
6 Kawasaki 261
7 TM 70

COMMENT

R・フェーブル選手談(1位/1位:総合1位)

「本当にすごい週末だった。ここまで3連勝しているけど、1-1はなかったので、それができてすごく良かった。トップに立ち、安全にライディングして良いラインを見つけるにはスタートが重要だった。第2ヒートではホールショットを奪ったけど、少し膨らんでしまったためにケビン(ストライボス)がインサイドに来た。土曜日に良いバトルをしているので、彼をパスするのは難しいだろうとわかっていた。2、3のミスを冒したし、気持ちの中ではGPで優勝するには2位で充分だと考えていたけど、2周を終えて彼に追いついて、それで再びやってみようと決め、残り3周となったところで実行した。スタートはどのレースでも重要で、僕らは皆、同じ速さなんだ。先週のテストで、スタートとコース上でのパフォーマンスを大幅に向上させた。今週末がうまく行ったので、やってきたことに満足することができる」

J・ファン・フォルベーク選手談(2位/5位:総合2位)

「久しぶりだよ! シーズン開幕当初は大きなプレッシャーを感じていた。その後足を骨折して、そこから復帰するのが大変で、精神的に苦闘していた。“なぜこんなことが僕に起こっているんだ?”って考えてね。立て直して、すごくハードワークをして来て、ここ何週間で成果が出始めた。全体的には未だ満足していないけど、もっと良くできることはわかっているんだ」

エリック・エゲンス、ヤマハ・モーター・ヨーロッパ MXレーシングマネージャー

「何という一日だろう。MXGPとMX2両チーム共に現在すごく良くやっていて、このような結果を示すことができて、YZ450FとYZ250Fをコース上で最高のバイクのひとつに開発できている。ロマン(フェーブル)は素晴らしい一年を続けているし、ジェレミー(ファン・フォルベーク)の初めの厳しい状況からシーズンへのカムバックは、今日の力強いパフォーマンスでほぼ完了した。彼らは高いレベルで動いているし、我々はそれをうれしく、また誇りに思っている。まだたくさんレースは残っているが、現在どのように進んでいるかについては、我々は満足することができない」

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