モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.04 4月13日 トレンティーノ
RACE DATA
■大会名称:2014年第4戦トレンティーノ・グランプリ
■カテゴリ:MXGP
/MX2
■開催日:2014年4月13日
■開催地:アルコ・ディ・トレント
REPORT
MXGP:ファン・フォルベークがイタリアで2位に入り、トロフィーを連続獲得
Yamaha Factory RacingのJ・ファン・フォルベークが、再びポディウムフィニッシュ(総合2位)を果たした。これでファン・フォルベークは4戦中3戦で表彰台に立つことになった。カタール、タイ、そしてブラジルの各グランプリと同様、ファン・フォルベークは2014年カレンダーで最初のヨーロッパラウンドとなる今大会で、25,000人のファンを前に、各ヒートで3位と2位に入る活躍を見せ、MX1クラスをリードする主役のひとりとなった。現在、ファン・フォルベークはMXGP選手権ランキングでトップと21ポイント差の3位につけている。
ここアルコは今シーズンこれまで開催されたグランプリの中で最も厳しいチャレンジを要求するコースとなった。ハードパックの曲がりくねったショートトラック・レイアウトで路面はうねり、そしてコブが散りばめられている。ライダーはトラクションを求め続けることを強いられ、パッシングが難しいこのトリッキーなサーキットでは、小さなミスが順位を大きく左右することとなった。
第1ヒートでファン・フォルベークは序盤3位につけ、MXGP初勝利を争っていたが、軽い転倒を喫してしまいポジションをダウン。しかし、すぐに順位を挽回してトップスリーに返り咲き3位でフィニッシュ。続く第2ヒートでファン・フォルベークは、4選手によって展開されたエキサイティングなトップ争いに加わった。他車との接触があったが、その不運をものともせず走り続け、このヒートを制したC・ドゥサル(スズキ)から1秒以内の差でフィニッシュラインを通過した。
DP19Yamaha RacingのオーナーでライダーのD・フィリッパーツは、第1ヒートで11位、第2ヒートは転倒があり、挽回のためのハードなライディングを強いられ18位。総合成績は16位となった。
総合順位でフィリッパーツに続く17位となったのはBike it Yamaha CosworthのR・ゴンサルビス。滑りやすいダートでリズムをつかむのに多くのライダーが苦労したが、ゴンサルビスもそのひとりだった。ゴンサルビスは依然、準備の短かったプレシーズンからのリカバーに努めているが、過去2戦でその存在感を示し始めている。
MX2:トレンティーノGPでスタイクが12位
Kemea Yamaha RacingのL・スタイクは、自身にとって4度目のグランプリを総合12位で終えた。第1ヒートの13位はオーストラリア・チャンピオンのスタイクにとって自己ベスト。チームメイトのP・ペトロフは第1ヒートを完走することができなかったが、第2ヒートで10位に入り、次週、ブルガリアのセブリエボで開催される母国グランプリに向けて明るい兆しとなった。
過去2回表彰台を獲得しているBike it Yamaha CosworthのM・アンスティは厳しいレースを強いられ、3度目の表彰台を争うことはできなかった。アンスティは第1ヒートで2度の転倒を喫し、ゴールまで3周と迫った時点でのピットインを余儀なくされた。第2ヒートでの挽回を目指したアンスティだったが、スタートでゲートにヒット。最後尾からの追い上げとなり、14位まで順位を上げたところでチェッカーフラッグを受けた。
第5戦ブルガリア・グランプリは、イースターウイークエンドにセブリエボで開催される。
MXGP RESULT Race.1
順位 | ライダー | マシン | 国籍 | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | G・ポラン | Kawasaki | FRA | 35'15.959 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | BEL | 0'02.310 |
3 | J・ファン・フォルベーク | Yamaha | BEL | 0'04.616 |
4 | M・ナグル | Honda | GER | 0'08.139 |
5 | K・ストライボス | Suzuki | BEL | 0'09.826 |
6 | A・カイローリ | KTM | ITA | 0'13.420 |
7 | E・ボブリシェブ | Honda | RUS | 0'26.871 |
8 | J・ローランツ | Honda | BEL | 0'51.761 |
9 | D・グァルネリ | TM | ITA | 0'53.405 |
10 | X・ブー | Honda | FRA | 0'56.941 |
11 | D・フィリッパーツ | Yamaha | ITA | 1'03.247 |
12 | S・シンプソン | KTM | GBR | 1'09.634 |
13 | M・カロ | KTM | LVA | 1'09.989 |
14 | T・ウォータース | Husqvarna | AUS | 1'13.509 |
15 | J・ニコルス | KTM | GBR | 1'23.404 |
18 | R・ゴンサルビス | Yamaha | POR | 1'38.747 |
21 | M・ポティゼク | Yamaha | FRA | -1 Lap |
MXGP RESULT Race.2
順位 | ライダー | マシン | 国籍 | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | Suzuki | BEL | 33'49.752 |
2 | J・ファン・フォルベーク | Yamaha | BEL | 0'00.801 |
3 | K・ストライボス | Suzuki | BEL | 0'01.603 |
4 | A・カイローリ | KTM | ITA | 0'11.113 |
5 | M・ナグル | Honda | GER | 0'34.395 |
6 | S・シンプソン | KTM | GBR | 0'48.437 |
7 | T・ウォータース | Husqvarna | AUS | 0'49.173 |
8 | A・ルピーノ | Kawasaki | ITA | 0'50.297 |
9 | J・ニコルス | KTM | GBR | 0'53.200 |
10 | X・ブー | Honda | FRA | 0'59.055 |
11 | D・グァルネリ | TM | ITA | 1'06.762 |
12 | M・ポティゼク | Yamaha | FRA | 1'10.763 |
13 | R・ゴンサルビス | Yamaha | POR | 1'14.410 |
14 | M・カロ | KTM | LVA | 1'16.907 |
15 | T・レオク | TM | EST | 1'17.497 |
18 | D・フィリッパーツ | Yamaha | ITA | -1 Laps |
MXGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 175 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 158 |
3 | J・ファン・フォルベーク | Yamaha | 154 |
4 | M・ナグル | Honda | 144 |
5 | G・ポラン | Kawasaki | 37 |
6 | K・ストライボス | Suzuki | 109 |
14 | R・ゴンサルビス | Yamaha | 64 |
16 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 49 |
24 | M・ポティゼク | Yamaha | 9 |
30 | A・サベティファー | Yamaha | 2 |
MXGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 175 |
2 | Suzuki | 160 |
3 | Yamaha | 154 |
4 | Kawasaki | 150 |
5 | Honda | 144 |
6 | Husqvarna | 89 |
7 | TM | 74 |
MX2 RESULT Race.1
順位 | ライダー | マシン | 国籍 | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・ハーリングス | KTM | NED | 33'54.254 |
2 | A・トーニュス | Kawasaki | CHE | 0'02.818 |
3 | T・ガイセル | Honda | SVN | 0'11.277 |
4 | V・ギヨ | KTM | CHE | 0'13.188 |
5 | J・シーワー | Suzuki | CHE | 0'20.052 |
6 | J・ティクシエ | KTM | FRA | 0'22.015 |
7 | R・フェーブル | Husqvarna | FRA | 0'24.788 |
8 | G・コルデンホフ | Suzuki | NED | 0'25.139 |
9 | J・A・ブートロン | KTM | ESP | 0'36.305 |
10 | D・フェランディス | Kawasaki | FRA | 0'40.523 |
11 | M・デプレイ | Honda | FRA | 0'51.596 |
12 | P・ジョナス | KTM | LVA | 0'55.556 |
13 | L・スタイク | Yamaha | AUS | 1'07.247 |
14 | A・トンコフ | Husqvarna | RUS | 1'10.529 |
15 | H・クラス | KTM | FIN | 1'11.222 |
21 | M・クリングシェイム | Yamaha | NOR | 1'37.368 |
24 | L・ボルツ | Yamaha | ITA | -1 Laps |
31 | M・アンスティ | Yamaha | GBR | -4 Laps |
MX2 RESULT Race.2
順位 | ライダー | マシン | 国籍 | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | G・コルデンホフ | Suzuki | NED | 34'08.866 |
2 | J・ハーリングス | KTM | NED | 0'02.787 |
3 | A・トーニュス | Kawasaki | CHE | 0'04.355 |
4 | V・ギヨ | KTM | CHE | 0'19.297 |
5 | R・フェーブル | Husqvarna | FRA | 0'27.905 |
6 | J・ティクシエ | KTM | FRA | 0'31.225 |
7 | J・A・ブートロン | KTM | ESP | 0'33.543 |
8 | A・トンコフ | Husqvarna | RUS | 0'43.821 |
9 | J・シーワー | Suzuki | CHE | 0'44.897 |
10 | P・ペトロフ | Yamaha | BGR | 0'51.304 |
11 | T・ガイセル | Honda | SVN | 0'53.193 |
12 | M・ポコック | KTM | GBR | 1'08.661 |
13 | M・デプレイ | Honda | FRA | 1'18.492 |
14 | M・アンスティ | Yamaha | GBR | 1'20.182 |
15 | H・クラス | KTM | FIN | 1'20.247 |
22 | M・クリングシェイム | Yamaha | NOR | 1'46.590 |
27 | L・ボルツ | Yamaha | ITA | -1 Laps |
MX2 RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・トーニュス | Kawasaki | 154 |
2 | G・コルデンホフ | Suzuki | 148 |
3 | J・ハーリングス | KTM | 144 |
4 | R・フェーブル | Husqvarna | 126 |
5 | D・フェランディス | Kawasaki | 118 |
6 | J・ティクシエ | KTM | 107 |
11 | M・アンスティ | Yamaha | 84 |
15 | P・ペトロフ | Yamaha | 42 |
18 | C・シャリエ | Yamaha | 32 |
20 | L・スタイク | Yamaha | 27 |
22 | M・クリングシェイム | Yamaha | 15 |
28 | A・ルンドグレン | Yamaha | 5 |
MX2 CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 174 |
2 | Kawasaki | 172 |
3 | Suzuki | 151 |
4 | Husqvarna | 132 |
5 | Yamaha | 113 |
6 | Honda | 103 |
7 | TM | 6 |
COMMENT
MXGP:J・ファン・フォルベーク選手談(3位/2位:総合2位)
「2位に入れてうれしいけど、今日はミスが多すぎた。第1ヒートでは転倒してタイムをロスした。第2ヒートではスタートが悪く、挽回しなければならなかった。レース終盤にクレマンの(ドゥサル)の背後に追いついたけど、そうしたミスがなければ行けて(勝てて)いただろう。いずれにしても、表彰台に立てたことはうれしいし、こうして表彰台に立ち続けることで、タイでの結果が幸運によるものではないことを示すことができた。MX2で示していたのと同じ結果をMX1でも見せることができていい感じだ。今日はすごく体調も良くてすべてを出し切れた。このような状況が続いて、間もなくGPで勝利を挙げることを期待している。今、それに近づいているからね」
MX2:L・スタイク選手談(13位/16位:総合12位)
「結果が良くなりつつあることをよろこんでいる。ブラジルからなんとか結果を良くするようにして来たし、それが目標だった。まだいるベきところには到達していないけど、少なくともレースの結果の上昇傾向は見えている。ハードワークを続けるし、来週、ブルガリアに行って新しいコースを走るのが楽しみだ」
MX2:P・ペトロフ選手談(36位/10位:総合14位)
「正直なところ、話せることはあまりない。第1ヒートはスタートでトーナス(アルノー)と一緒で、僕は最後尾だった。猛チャージして何周かでポイント圏内まで追い上げた。フィーリングも良くて、自分のスピードも良かったけど、その後、メカニカルトラブルが出てしまった。これもレースだ。第2ヒートでは普通にスタートして10位に上がった時、コーナーで軽く転倒してしまった。これで5、6ポジション落ちてしてしまった。10位まで順位を挽回するまでには前を行くライダーとの差は大きくなり過ぎていた。10位はわるくないけど、自分がいるべきポジションではない。来週は自分の母国グランプリであるブルガリアだ」