モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 7月7日 ラトビア
RACE DATA
■大会名称:2013モトクロス世界選手権第11戦ラトビアGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2013年7月7日(日)
■開催地:ケグムス
■周回数:第1ヒート=20周、スーパーファイナル=20周
■天候:晴れ
■観客数:22,000人
REPORT
ローランツが総合10位
ラトビアの首都リガの東にあるケグムスで、22,000人のファンを集めて開催されたFIMモトクロス世界選手権第11戦ラトビア・グランプリ。路面はソフトでルーズだが、ベースはハードでバンピーのため常にバイクに多くが求められるコースで、モンスターエナジー・ヤマハのJ・ローランツがMX1クラス10位に入った。
スウェーデンGPで石により目を負傷したローランツは、プラクティスではまずまずのタイムを記録し、予選ヒートでホールショットを奪った。胃の痛みに苦しみながらもここで12位に入り、昨年の夏、グランプリ初優勝を遂げたこの地での日曜日のレースへの意志を示した。だが第1ヒートはローランツの思い通りには進まず、第1コーナーでスリップ。最後尾からの追い上げを強いられ、結局15位でフィニッシュした。 第2ヒートのスタートは良く、34番のプレートを付けるローランツはトップ10内を力走。今季これまでのセカンドベストとなる9位でフィニッシュした。
S・フロサードは土曜日の予選ヒート序盤にT・サール(カワサキ)と絡み、クラッチを握る左手の人差し指を脱臼。日曜日のレースをゲート最後位からスタートすることになったフロサードは、鎮痛剤を必要としたが、それでも不屈の闘志で両ヒートに臨んだ。しかし完走を果たすには力が不足していた。結局、フロサードは両ヒートともリタイヤに終わった。
ファクトリー・ヤマハのクルーは、次週の第12戦フィンランド・グランプリが開催されるヒュヴィンカーに向けて、目下数百マイルを移動している。
MXGP RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 39'15.569 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'07.750 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'12.832 |
4 | J・v・ホービーク | BEL | Kawasaki | 0'25.821 |
5 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'32.184 |
6 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'34.058 |
7 | T・サール | GBR | Kawasaki | 0'34.392 |
8 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'42.651 |
9 | M・ナグル | GER | Honda | 0'48.658 |
10 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 0'57.589 |
11 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'59.713 |
12 | D・フィリッパーツ | ITA | Honda | 1'13.997 |
13 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'16.703 |
14 | T・レオク | EST | TM | 1'18.154 |
15 | J・ローランツ | BEL | Yamaha | 1'18.292 |
16 | M・カロ | LVA | KTM | 1'26.249 |
17 | X・ブー | FRA | KTM | -1 Laps |
18 | J・バラガン | ESP | KTM | -1 Laps |
19 | D・イバノブス | LVA | Kawasaki | -1 Laps |
20 | V・ブーカス | LTU | Honda | -1 Laps |
MXGP RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'33.938 |
2 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'05.408 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'09.753 |
4 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'12.063 |
5 | J・v・ホービーク | BEL | Kawasaki | 0'14.796 |
6 | T・サール | GBR | Kawasaki | 0'24.159 |
7 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'28.675 |
8 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'49.576 |
9 | J・ローランツ | BEL | Yamaha | 0'57.013 |
10 | M・カロ | LVA | KTM | 1'13.104 |
11 | J・バラガン | ESP | KTM | 1'18.744 |
12 | X・ブー | FRA | KTM | 1'22.027 |
13 | D・フィリッパーツ | ITA | Honda | 1'22.985 |
14 | M・ナグル | GER | Honda | 1'25.020 |
15 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 1'34.405 |
16 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'36.649 |
17 | T・レオク | EST | TM | -1 Laps |
18 | A・ジャスツ | LVA | Honda | -1 Laps |
19 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
20 | I・ステインバーグス | LVA | Kawasaki | -1 Laps |
MXGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 514 |
2 | G・ポラン | Kawasaki | 432 |
3 | C・ドゥサル | Suzuki | 414 |
4 | K・デ・ディッカー | KTM | 406 |
5 | K・ストライボス | Suzuki | 327 |
6 | T・サール | Kawasaki | 318 |
13 | S・シンプソン | Yamaha | 161 |
15 | J・ローランツ | Yamaha | 147 |
19 | S・フロサード | Yamaha | 60 |
22 | M・ポティセク | Yamaha | 19 |
27 | B・マッケンジー | Yamaha | 12 |
35 | S・ダミ | Yamaha | 7 |
40 | H・ブラッケ | Yamaha | 6 |
43 | L・レオンス | Yamaha | 4 |
48 | 伊藤正憲 | Yamaha | 2 |
MXGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 526 |
2 | Suzuki | 440 |
3 | Kawasaki | 438 |
4 | Honda | 337 |
5 | Yamaha | 194 |
6 | TM | 157 |
7 | Aprilia | 3 |
COMMENT
J・ローランツ選手談(15位/9位:総合10位)
「第1ヒートのはじまりがひどかったにせよ、正しい方向からの後退であることは間違いない。ゲートからはすごくうまく、確か3位か4位だったと思うが、ジャンプしたんだ。でもその後、転倒してしまった。最後尾のライダーから20秒遅れで再び走り出した。レースではすべてがうまく運んだけど、バイクがストールしてさらにタイムをロス。この2度目の出来事はいらだたしかった。これがなければ10位か11位に入っていたはずだ。速さはトップ6か7に充分入れるものだった。第2ヒートでは、第1ヒートからの疲労が若干出てしまって少しの間、苦戦した。トップグループに近いところで走るのは久し振りだったからね。しばらくしてからいくつかのラインをフォローするように努めてフィードバックを探した。それからうまく行き出した。ゴンカルブス(KTM)との差を詰めて行った。この週末についてはかなりハッピーだ。不運もいくつかあったけど、できることをやって行かなければならないからね」
S・フロサード選手談(DNF/DNF)
「話すことはあまりない。トライしたけど痛みが強すぎた。ゲートからのスタートがひどく悪かった。好スタートを決めたかったんだけど、あの位置からでは不可能だった。次のウイークエンドに向けて、できるかぎり指を治すように努める。それでどうなるかだね」