モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 6月30日 スウェーデン
RACE DATA
■大会名称:2013モトクロス世界選手権第10戦スウェーデンGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2013年6月30日(日)
■開催地:ウッデバラ(コース長1,750m)
■周回数:第1ヒート=21周、スーパーファイナル=21周
■天候:晴れ
■観客数:22,000人
REPORT
フロサードがカムバック戦でポイント獲得
滑りやすくバンピーな路面のウッデバラで開催されたFIMモトクロス世界選手権第10戦スウェーデン・グランプリで、モンスターエナジー・ヤマハのS・フロサードがカムバックした。フロサードは土曜日の予選でなんとポールポジションを奪うと第1ヒートで8位に入った。
2011年世界選手権MX1ランキング2位に輝くフロサードは土曜日、非常にテクニカルなコースでトップカテゴリーへのカムバックを強烈に印象付けた。2010年と2011年にウッデバラを制しているフロサードは、YZ450FMを駆ってウエットコンディションの滑りやすい路面でポールポジションを奪った。翌日曜日は好天に恵まれてドライコンディションとなり、ハードでわだちの多い路面へとコースは大きく変化した。
35分と2ラップで争われる第1ヒート、フロサードはホールショットを奪うことができず、トップ10までのグループの中団で走行することとなった。7戦を欠場していたフロサードは、腕の疲労に加えてミスを1、2度冒し、8位でフィニッシュした。第2ヒートも手堅い成績を挙げるべくライディングしたフロサードだったが、軽い転倒で肘を痛め、リタイヤに終わった。
J・ローランツは日曜日の走行を断念した。ウエットコンディションとなった土曜日、ゴーグルを外して走行して右目を石で負傷。病院での診察を要することとなった。内部を傷つけ、視覚がぼやけるローランツは競技が行えるコンディションでないことは明白だった。医師によれば数日で状況の改善が期待できるという。
選手権第11戦、ラトビア・グランプリは5年連続開催となるケグムス・サーキットで次週開催される。
MXGP RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'17.944 |
2 | M・ナグル | GER | Honda | 0'06.363 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'12.605 |
4 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'14.381 |
5 | J・v・ホービーク | BEL | Kawasaki | 0'16.738 |
6 | T・サール | GBR | Kawasaki | 0'26.765 |
7 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'28.030 |
8 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'34.768 |
9 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'48.040 |
10 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 0'57.531 |
11 | X・ブー | FRA | KTM | 0'59.746 |
12 | D・フィリッパーツ | ITA | Honda | 1'04.357 |
13 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'04.519 |
14 | T・レオク | EST | Honda | 1'17.655 |
15 | M・カロ | LVA | KTM | 1'50.015 |
16 | D・ウルリッヒ | GER | KTM | 1'52.620 |
17 | D・イバノブス | LVA | Kawasaki | -1 Laps |
18 | N・ラーセン | DNK | Honda | -1 Laps |
19 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
20 | A・ジャスツ | LVA | Honda | -1 Laps |
MXGP RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'42.231 |
2 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'01.399 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'03.749 |
4 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'19.796 |
5 | J・v・ホービーク | BEL | Kawasaki | 0'26.109 |
6 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'35.125 |
7 | X・ブー | FRA | KTM | 0'38.596 |
8 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 0'41.299 |
9 | D・フィリッパーツ | ITA | Honda | 0'54.992 |
10 | M・ナグル | GER | Honda | 1'00.509 |
11 | S・シンプソン | GER | Yamaha | 1'13.050 |
12 | T・レオク | EST | TM | 1'16.866 |
13 | T・サール | GER | Kawasaki | 1'30.000 |
14 | M・カロ | LVA | KTM | 1'44.774 |
15 | D・ウルリッヒ | GER | KTM | 1'48.567 |
16 | D・イバノブス | LVA | Kawasaki | 2'03.457 |
17 | N・ラーセン | DNK | Honda | -1 Laps |
18 | F・ベンツォン | SWE | KTM | -1 Laps |
19 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
20 | K・リンドストローム | SWE | Kawasaki | -1 Laps |
MXGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 467 |
2 | G・ポラン | Kawasaki | 398 |
3 | C・ドゥサル | Suzuki | 374 |
4 | K・デ・ディッカー | KTM | 359 |
5 | K・ストライボス | Suzuki | 298 |
6 | T・サール | Kawasaki | 289 |
13 | S・シンプソン | Yamaha | 148 |
15 | J・ローランツ | Yamaha | 129 |
19 | S・フロサード | Yamaha | 60 |
22 | M・ポティセク | Yamaha | 19 |
27 | B・マッケンジー | Yamaha | 12 |
35 | S・ダミ | Yamaha | 7 |
42 | L・レオンス | Yamaha | 4 |
43 | H・ブラッケ | Yamaha | 4 |
48 | 伊藤正憲 | Yamaha | 2 |
MXGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 476 |
2 | Kawasaki | 402 |
3 | Suzuki | 400 |
4 | Honda | 316 |
5 | Yamaha | 174 |
6 | TM | 146 |
7 | Aprilia | 3 |
COMMENT
S・フロサード選手談(8位/-)
「ホールショットを奪って、容易にトップを維持してポールポジションを得た昨日は良かった。でも今日は昨日のようには行かなかった。第1ヒートではスタートが悪く、フィーリングもあまり良くなかった。身体的に問題はなかったけど、腕に疲労を覚え、ポジションをキープすることに集中した。このコースは走り難くて、ミスを冒した。いずれにしても、レースを完走して、そこそこのポイントを挙げることができたので満足だ。第2ヒートのスタートでは2位に就けたけど、1周目に誰かに邪魔されてコースアウトしてしまった。その後、7位を走っているときに軽く転倒してしまった。またしてもあまり良いフィーリングではなかったけど、自分のスピードには満足しているし、一歩一歩進歩して行くと思う。自信はあるよ」
J・ローランツ選手談
「ゴーグルを外さざるを得なくて、それで石が目に当たってしまった。目にダメージを受けていて、病院に行かなければならず、瞳孔のうしろを傷つけていた。視覚がひどくぼやけていてレースまでにクリアにならなかった。ドクターは目は身体の中でも回復が早いと言っているし、昨日よりも既に良い感じになっている。5日あれば大丈夫だということなので、ラトビアのパドックに戻れることを期待している」