モトクロス世界選手権 MXGP

RACE DATA

■大会名称：2013モトクロス世界選手権第2戦タイGP
■カテゴリ：MX1
■開催日：2013年3月10日（日）
■開催地：シラチア（コース長1,700m）
■周回数：第1ヒート＝20周、スーパーファイナル＝20周
■観客数：17,000人

REPORT

ローランツが総合7位を獲得しタイGPで成長見せる

灼熱のタイ･グランプリで、モンスター･エナジー・ヤマハのJ・ローランツが成長を見せた。参戦初年度のFIMモトクロス世界選手権MX1クラスに適応し、トップレベルに迫る走りを示したローランツは、シラチアで開催されたタイGPで10位と7位に入って総合7位となり、先週のカタールGPでの13位から大きく進歩した。

流れるようなコースには大きなジャンプとワイドセクションが含まれている。こうしたセクションは前戦に続き2度目の試験的な導入となるスーパーファイナルにおいて、450のMX1勢に対するMX2ライダーたちの走りを難しいものにしていた。路面はハードパックと泥を跳ね上げるバンプがミックスされたもので、コーナーにはわだちができていた。ライダーたちはグリップが変化すると口にしていたが、スーパーファイナル後半までにいつくかの興味深いラインどりが見られるようになった。30度を超える気温によってエネルギーを消耗するレースウイークエンドとなったが、ローランツは厳しいコンディションの中で進歩を見せ続けた。

ベルギー人ライダーのローランツはYZ450FMを駆ってラップタイムの向上と、ふたつのレースにうまく適応することに務めた。そしてスーパーファイナルではスタートが若干良くなり、それまでのベストランキングを上回る7位に入った。

タイの暑さは病み上がりで体調が充分でないS･フロサードにとって厳しい要素となり、トップグループの中でインパクトを与えることはできなかった。フロサードは総合成績でチームメイトのローランツに続く8位となった。

FIMモトクロス世界選手権第3戦オランダGPはイースターマンデー（4月1日）に、アイントフォーフェンに程近い浅いサンドコース、ファルケンスワルトで開催される。

COMMENT

J・ローランツ選手談（10位／7位：総合7位）

「最初のGP2戦でできるだけポイントを挙げることを考えていて、カタールでは15位と12位、そしてここでは10位と7位でフィニッシュしたので、毎戦前進していると思うし、これについては満足している。ただもう少し時間が必要だということもわかっている。次のファルケンスワルトまでに3週間あるので身体的に進歩させるつもりだ。今は75％くらいだと思うから7位というのはOKだ。うまく合わせることができれば、もっとやれることはわかっている」

S・フロサード選手談（9位/8位：総合8位）

「この週末は良くなかったし、気分もあまり良くない。体調を崩していて自分が望む通りのライディングができなかった。それに加えて両方のレースでスタートがわるくて、厳しい一日だった。100％の状態でもこの暑さはかなりキツいのに、体調がわるい時に良い結果を残すというのはまさに苦闘だ。次のGPの準備を整えるために、あらゆることをするつもりだ」