モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月2日 カタール
RACE DATA
■大会名称:2013モトクロス世界選手権第1戦カタールGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2013年3月2日(土)
■開催地:ロサイル(コース長1,750m)
■周回数:第1ヒート=21周、スーパーファイナル=21周
■天候:晴れ
■観客数:5,000人
REPORT
フロサードとローランツ、波乱のスタート
FIMモトクロス世界選手権開幕戦カタールGPがロサイルで開催され、モンスターエナジー・ヤマハがシーズンのスタートを切った。夜の照明に照らされたサーキットで、GPレースでは初の試みとなる”スーパーファイナル”に臨んだスティーブン・フロサードは、ファクトリーYZ450FMを駆って総合9位に入り、新たにチームメイトとなったジョエル・ローランツは15位となった。
外国から土を持ち込み2ヵ月を超える作業で完成したロサイルのサーキットは、スピードとテクニックにおいてライダーに様々な試みの場を提供する。夜間のスケジュールによる明るさの減少も、コース上のくぼみとバンプの視認を難しくした。コースのレイアウトと路面は好意的に受け止められ、心地良い気温とパドックの友好的な雰囲気も、このレースを記憶に残るシーズン開幕戦とする一助となっていた。
フロサードはスタートで不運に見舞われてバトルから取り残されてしまい、後方からの追い上げを余儀なくされた。さらに転倒もフロサードの追い上げを妨げ、12位で9ポイントを得るのが精一杯だった。2つ目のレース、「スーパーファイナル」はMX2マシンとの混走となり、フロサードは何台かのマシンの間を縫って行かねばならなかったが、最初のレースより順位を3つ上げ、9位でフィニッシュした。
MX1初のレースとなったローランツは、レースに要求されるものに順応し、450ccマシンを激しいバトル中で操ることに慣れる段階にある。ベルギー出身のルーキーは学習のために貴重なこの2つのレースをそれぞれ15位と14位で終えた。
シリーズ第2戦はグランプリ初開催となるタイのパタヤで来週行われる。
MXGP RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 40'02.285 |
2 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'08.309 |
3 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'09.774 |
4 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'11.672 |
5 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'13.348 |
6 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'19.233 |
7 | T・サール | GBR | Kawasaki | 0'45.330 |
8 | S・シンプソン | GBR | TM | 0'48.315 |
9 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'49.098 |
10 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 0'56.834 |
11 | M・ナグル | GER | Honda | 0'57.952 |
12 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 1'03.908 |
13 | X・ブー | FRA | KTM | 1'14.020 |
14 | T・レオク | EST | Honda | 1'16.045 |
15 | J・ローランツ | BEL | Yamaha | 1'20.459 |
16 | J・バラガン | ESP | KTM | 1'41.486 |
17 | J・v・ホービーク | BEL | Kawasaki | 1'48.722 |
18 | D・フィリッパーツ | ITA | Honda | 1'53.685 |
19 | J・ドゥーガン | GBR | Honda | -1 Lap |
20 | K・ヴァン・デーレン | BEL | KTM | -1 Lap |
MXGP RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'55.020 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'07.472 |
3 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'09.834 |
4 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'11.515 |
5 | T・サール | GBR | Kawasaki | 0'11.809 |
6 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'16.592 |
7 | J・ハーリングス | NED | KTM | 0'25.914 |
8 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'39.408 |
9 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'44.527 |
10 | D・フィリッパーツ | ITA | Honda | 0'53.888 |
11 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'54.742 |
12 | X・ブー | FRA | KTM | 1'09.960 |
13 | D・フェリス | AUS | Yamaha | 1'15.793 |
14 | J・ローランツ | BEL | Yamaha | 1'17.751 |
15 | T・レオク | EST | Honda | 1'18.728 |
16 | R・フェブル | FRA | KTM | 1'27.547 |
17 | S・シンプソン | GBR | TM | 1'29.078 |
18 | J・バラガン | ESP | KTM | 1'30.797 |
19 | J・ニコルス | GBR | KTM | 1'31.944 |
20 | J・ティクシィエ | FRA | KTM | 1'33.421 |
MXGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | Suzuki | 47 |
2 | A・カイローリ | KTM | 45 |
3 | G・ポラン | Kawasaki | 38 |
4 | K・デ・ディッカー | KTM | 36 |
5 | E・ボブリシェブ | Honda | 34 |
6 | T・サール | Kawasaki | 30 |
9 | S・フロサード | Yamaha | 22 |
15 | J・ローランツ | Yamaha | 15 |
MXGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 47 |
2 | Suzuki | 47 |
3 | Kawasaki | 38 |
4 | Honda | 34 |
5 | Yamaha | 22 |
6 | TM | 20 |
COMMENT
S・フロサード選手談(12位/9位:総合9位)
「最初のレースはスタートがわるくて順位を上げるのが難しかった。大きく遅れ、ゴーグルにも問題を抱えてしまったんだ。さらに転倒して、それがレースを余計にわるくしてしまった。全体的にかなりひどいレースだったよ。2度目のレースはゲートの位置がわるくて追い上げを強いられた。9位でフィニッシュは良い結果ではないけど、ライディング自体は自分がイメージしたものからそれほどかけ離れたものではなかった。シーズンはとても長いし、レースを重ねて行くに従って良くなって行くと考えている」
J・ローランツ選手談(15位/14位:総合15位)
「デビューということでいえば、これは自分が望んでいた結果ではないね。最初のレースでは転倒さえしなければトップ10に入れたと思う。スタートがわるかったので、それを練習しなければならない。こういうコースではパッシングが難しいからね。MX1にはかなりたくさんの速いライダーがいるので、好スタートを決めるのはとても重要なことなんだ。今日は2レースともトップ10に入りたいと思っていたけど、そうならなかった。だからハードワークを続けるつもりだ。通常とはかなり違うGPだったけど、OKだよ。実際、こんなに暑いとは予想していなかった。タフで最後は疲れてしまった。もっと余計な負担をかけないライディングする必要があるし、450でもっと少ないエネルギーで走ることに慣れる必要がある」