モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.15 9月9日 ヨーロッパ
RACE DATA
■大会名称:2012モトクロス世界選手権第15戦ヨーロッパGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2012年9月9日(日)
■会場:ファエンツァ
■周回数:(35分+2周)×2ヒート(19周:20周)
■観客数:24,000人
■天候:晴れ
REPORT
シンプソン総合9位、コピンズ総合12位
モンスターエナジー・ヤマハのS・シンプソンがYZ450FMを駆って総合9位に入った。アドリア海岸から約1時間のファエンツァ。今年2度目のMX1GPのイタリア開催だが、ファエンツァで開かれるのは2009年以来。典型的なワインディングのコースレイアウトで、追い抜きを難しくしているコース。長くて厳しい轍、滑りやすい路面、ジャンプなどが織り交ざったタフなコースで熱戦が展開された。
シンプソンは土曜日の予選のほとんどの時間帯で2位をキープしていたが、C・プーセル(カワサキ)の猛追にあい最終ラップに先行を許し3位となった。それでも決勝に向けてまずますのゲート位置を確保した。迎えた第1ヒート、シンプソンは順調なスタートでトップ5以内につける。そして4位争いを展開。終盤までは4位を走行していたが、最終的にはK・デ・ディッカー(KTM)に抜かれて5位でゴール。第2ヒートはスタートでやや遅れ、単独9位を走行する展開。終盤は迫ってくるT・レオク(スズキ)に先行され、結局10位となった。
加え今大会には、かつてのヤマハGPスター、35歳のジョシュ・コピンズが参戦。2012年オーストラリア・チャンピオンに輝くコピンズがファクトリーYZ450FMに乗るのは2009年以来。予選ヒートでは10位、第1ヒートでは存在感を示す走りを展開して9位。しかし第2ヒートは、オーストラリアの3ヒート制とは異なる「35分+2ラップ」というレース距離の違いもあり苦戦。僅かな時差ぼけも影響してか13位、総合12位となった
MXGP RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'40.404 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'20.339 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'38.397 |
4 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'43.877 |
5 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 0'46.103 |
6 | T・レオク | EST | Suzuki | 0'48.909 |
7 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'50.670 |
8 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'56.386 |
9 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | 1'03.567 |
10 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'08.859 |
11 | K・ストライボス | BEL | KTM | 1'09.649 |
12 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 1'26.719 |
13 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1'56.600 |
14 | M・ポティセク | FRA | Honda | -1 Laps |
15 | B・マッケンジー | GBR | KTM | -1 Laps |
16 | M・ド・ルーバー | NED | Kawasaki | -1 Laps |
17 | J・ロー | GBR | KTM | -1 Laps |
18 | A・ジャスツ | LVA | Honda | -1 Laps |
19 | G・アイルウイン | GBR | Yamaha | -1 Laps |
20 | G・アランダ | FRA | Yamaha | -1 Laps |
MXGP RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'58.332 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'00.742 |
3 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'22.032 |
4 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'29.495 |
5 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'34.326 |
6 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'47.811 |
7 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 1'00.579 |
8 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 1'04.077 |
9 | T・レオク | EST | Suzuki | 1'08.448 |
10 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'10.501 |
11 | K・ストライボス | BEL | KTM | 1'15.096 |
12 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1'30.083 |
13 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | 1'36.003 |
14 | J・バラガン | ESP | Honda | 1'38.909 |
15 | M・ポティセク | FRA | Honda | 1'57.791 |
16 | M・ド・ルーバー | NED | Kawasaki | 2'37.103 |
17 | J・ロー | GBR | KTM | -1 Laps |
18 | G・アランダ | FRA | Yamaha | -1 Laps |
19 | B・マッケンジー | GBR | KTM | -1 Laps |
20 | G・アイルウイン | GBR | Yamaha | -1 Laps |
MXGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 642 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 554 |
3 | G・ポラン | Kawasaki | 502 |
4 | C・プーセル | Kawasaki | 496 |
5 | K・デ・ディッカー | KTM | 478 |
6 | K・ストライボス | KTM | 389 |
10 | S・シンプソン | Yamaha | 298 |
14 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 212 |
20 | S・フロサード | Yamaha | 66 |
24 | G・アランダ | Yamaha | 40 |
31 | H・ブラッケ | Yamaha | 24 |
32 | J・コピンズ | Yamaha | 20 |
33 | A・スミス | Yamaha | 18 |
38 | A・イヴァンウティン | Yamaha | 8 |
40 | L・レオンス | Yamaha | 8 |
42 | R・フェルナンデス | Yamaha | 7 |
44 | G・アイルウイン | Yamaha | 7 |
52 | S・ロドリゲス | Yamaha | 4 |
57 | K・ワットレー | Yamaha | 2 |
58 | R・モロゾフ | Yamaha | 2 |
60 | G・バスケス | Yamaha | 2 |
MXGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 692 |
2 | Kawasaki | 615 |
3 | Suzuki | 577 |
4 | Honda | 441 |
5 | Yamaha | 420 |
6 | TM | 58 |
COMMENT
S・シンプソン(5位:10位/総合9位)
「第1ヒートは乗れていたし、従来よりも良い感触だった。コースの状況も、第1ヒートの方が僕には合っていた。第2ヒートではコースがファジーになって、また僕のスタートもあまり良くなかった。ペースをつかむまで時間がかかってしまった。スピードに乗れるようになったのはレースの半分が過ぎたころ。結果としてポジティブに言えることは、今回ゴンカルブスとのポイント差を詰めれたので、ポイントランキングでは、9位か10位に入れる可能性があること。トップ10入りは今年始めの目標だったから、今はエキサイティングな気持ちだ」
J・コピンズ(9位:13位/総合12位)
「予想した通りの展開。第1ヒートのスタートは良かったけど、走りのペースはいまひとつ。でも自分の走りが出来てトップ10に入れて嬉しかった。第2ヒートでは、スタートでミスし挽回するのが大変だった。体力的に消耗した。ちょうど半分くらいのところでコースの壁にぶつかってしまった感じになった。暑くて暑くてね。南半球の冬から来たわけだからね!今日は全体としては良かったけど、細かい点で残念なところもある。とくに第2ヒートでは、やるべきことは分っていたのだけど、身体がその通りに動かなかった。それでもベストを尽くしたし、まずまず。ドイツではもっと良くなるはずだ」