モトクロス世界選手権 MXGP

RACE DATA

■大会名称：2012モトクロス世界選手権第6戦フランスGP
■カテゴリ：MX1
■開催日：2012年6月3日（日）
■開催地：サン・ジャン・ダンジェリイ
■周回数：第1ヒート＝22周、第2ヒート＝22周
■天候：曇り
■観客数：31, 000人

REPORT

フロサード、フランスGPで力走

曇り空のもと、活気に溢れるサン・ジャン・ダンジェイ・サーキットで開催された第6戦フランスGP。3年連続のグランプリ開催となるこの会場には31,000人のファンがつめかけた。土曜日は暑く、湿気の多いコンディションとなったが、決勝当日の日曜日には曇り空と涼しい気候となった。フロサードは1週間のトレーニングとライディグを終えて好調ぶりを見せ、自信を深めて地元GPに登場。ゼッケン183のフロサードはスタートから力走し、両ヒートでともに8位でゴール。第2ヒートではA・カイローリ（KTM）の前に出て熱狂する観客から大きな喝采を受けた。右膝にわずかに違和感が残るフロサードだったが、ここ数週間の不振から見事なカムバックを示した。フロサードは月曜日に関節の診断を受けることになっている。

総合順位ではフロサードよりひとつ上の6位に位置したのがD・フィリッパーツ。サン・ジャン・ダンジェイの手ごわい地形と高速レイアウトを好んでいたが、今年のようなドライのダートは、例年のようなテクニカルなコースではないと見ていたという。第1ヒートはスタートで出遅れ、後方から追い上げ12人抜きをみせて10位でゴール。第2ヒートではフロサードとともにトップ3以内を走行していた元世界チャンピオンだったが、終盤になってトラクションが落ち5位でフィニッシュした。

スコットランド人ライダー、S・シンプソンはメキシコGPで脱臼した右肩について、95%の状態だという診断を受けた。そうした中、シンプソンは両ヒートをそれぞれ14位と18位で走りきり総合18位。世界選手権ランキングではフィリッパーツが6位、シンプソンが12位に就けている。今シーズンのポイント獲得がわずか4ヒートのみのフロサードは16位。ポルトガル・グランプリは来週、アゲタで開催される。

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談（10位/5位）

「半分満足というところだね。第1ヒートはスタートが良くなかったし、今日のコースは好きになれなかった。ラインもバンプもなくて、すべてのライダーが同じスピードで走っていた。パスするのは不可能で、同じようにしか走れない。スタート時は22位で、10位まで追い上げたがそれが精一杯。第2ヒートは最初３位につけていたが、終盤にリアタイヤのフィーリングに違和感があった。今日は総合6位だったけど、できるかぎりのことはした」

S・フロサード選手談（8位/8位）

「今日は僕にとって順位はそれほど重要ではなかったんだ。第2ヒートではカイローリのすぐ後に居て、彼が小さなミスを冒したときにはレースをリードできたよ。トップを走るのは僕にとって凄いことだったけど、25分程経ったところで少し疲労が出て膝に痛みを覚えた。明日の朝、医師に肩を診てもらうことになっているので、その結果で次のレースをどうするか決めるよ」

S・シンプソン選手談（14位/18位）

「この週末を通して、少しペースに乗れなかった。第1ヒートはそれなりに満足。14位というのはいい結果ではないが、最後まで頑張ることができたし、前を行くライダーともそれほど離れていなかった。もし好スタートを決めていればトップ10内に入れたと思う。第2ヒートでは、僕の速さは充分ではなかった。でも原因は分からなかった。タイヤを替えたが、それが良かったか悪かった正直かわからない。ハードにプッシュできる状態ではなかった。今回のことは忘れて来週に向かう」