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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月29日 イタリア

RACE DATA

■大会名称:2012モトクロス世界選手権第3戦イタリアGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2012年4月29日(日)
■開催地:フェルモ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=20周
■天候:晴れ
■観客数:17, 000人

REPORT

フィリッパーツが総合8位

シリーズ第3戦は晴天に恵まれたフェルモ・サーキットが会場。元世界チャンピオン、モンスターエナジー・ヤマハのD・フィリッパーツはYZ450FMを駆り両ヒートで9位と8位に入り総合8位となった。第1ヒートの最終ラップで小石が顔面に当たり、右眼を負傷しながらの力走だった。

イタリアGPのフェルモでの開催は3年連続。数多いコーナーがあり、わだちも多く、難しいレイアウトで知られる。2010年に膝を負傷、2011年はこの大会を欠場していたフィリッパーツにとって、フェルモでのGPは初めて。地元ファンの声援の中、フィリッパーツは第1ヒートで4位まで浮上し終盤を迎え、そのままチェッカーを受けるかに見られたがC・ドゥサル(スズキ)と絡んで転倒。この時フィリッパーツのゴーグルが破損し、さらに最終ラップには小石が眼に当たる不運に見舞われる。それでも9位でゴール。バランスを失った視力の状態にもかかわらずフィリッパーツは第2ヒートを走り8位でゴールした。

チームメイトのS・フロサードは土曜日のプラクティスと予選ヒートに臨んだが、手術して間がない右脚の痛みから決勝はリタイアした。フロサードは前戦ブルガリアGPで負傷、そして前十字靱帯の手術を受けてこの日は僅か5日目。決勝のスタートゲートに一度は就いたが、コンディションが充分ではなかったため、リタイアを決断した。

S・シンプソンはシーズン開幕以来の着実さを維持し第1ヒートで8位。第2ヒートは、スタートで苦戦した。第1コーナーでG・ポラン(カワサキ)と絡み、この接触でリアブレーキを損傷。それでも15位まで挽回したが、ダウンヒルのラインどりをミスして転倒。胸を強打してリタイアした。

MXGP RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 C・プーセル FRA Kawasaki 40'45.152
2 G・ポラン FRA Kawasaki 0'00.807
3 A・カイローリ ITA KTM 0'10.841
4 C・ドゥサル BEL Suzuki 0'45.920
5 X・ブー FRA Kawasaki 0'46.277
6 E・ボブリシェブ RUS Honda 0'49.834
7 K・デ・ディッカー BEL KTM 0'57.051
8 S・シンプソン GBR Yamaha 0'59.812
9 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 1'04.282
10 K・ストライボス BEL KTM 1'07.930
11 T・レオク EST Suzuki 1'09.830
12 D・グァルネリ ITA KTM 1'20.842
13 M・ボニーニ ITA KTM 1'21.502
14 J・バラガン ESP Honda 1'30.149
15 C・スーベイラ FRA Honda 1'32.581

MXGP RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 A・カイローリ ITA KTM 39'48.505
2 C・プーセル FRA Kawasaki 0'09.147
3 C・ドゥサル BEL Suzuki 0'15.265
4 K・デ・ディッカー BEL KTM 0'20.222
5 E・ボブリシェブ RUS Honda 0'31.310
6 G・ポラン FRA Kawasaki 0'42.169
7 K・ストライボス BEL KTM 0'54.334
8 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 1'02.716
9 R・ゴンカルブス POR Honda 1'05.010
10 D・フェリス AUS Kawasaki 1'06.052
11 T・レオク EST Suzuki 1'22.905
12 M・カロ LVA KTM 1'26.852
13 A・ボワシエール FRA TM 1'46.079
14 X・ブー FRA Kawasaki 1'58.639
15 C・スーベイラ FRA Honda -1 Laps
17 H・ブラッケ NED Yamaha -1 Laps
18 A・スミス GBR Yamaha -1 Laps

MXGP RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 A・カイローリ KTM 133
2 G・ポラン Kawasaki 116
3 C・プーセル Kawasaki 106
4 C・ドゥサル Suzuki 105
5 K・デ・ディッカー KTM 95
6 K・ストライボス KTM 76
9 D・フィリッパーツ Yamaha 69
11 S・シンプソン Yamaha 58
13 S・フロサード Yamaha 40
24 G・アランダ Yamaha 11
25 H・ブラッケ Yamaha 10
27 A・スミス Yamaha 3

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談(9位/8位:総合8位)

「レース前半には満足。8番手でスタートし4位まで上がったからね。タイムは良かったし、トップグループにも近いところにいた。或るラップでドゥサルがアウト側から僕を抜こうとして、一緒に転倒してしまった。ゴーグルが壊れたので、それを捨てて残りのレースをプッシュしたところ、最終ラップで或るライダーが接近して来て、コーナーでアクセルを開けたんだ。そのとき小石が僕の目にヒットしてしまった。その後の半周は何も見えなかったけど、9位に入った。

第2ヒートの1周目は、物が二重に見えたほど。でもトライしたかったんだ。7位まで上がったけど2度転倒しそうになった。というのもジャンプでラインが3本、4本ではなく6、7本に見えたんだよ!8位というのは僕の順位ではないよ。でも、これは受け入れなければならない。恐らくメキシコではチームはもう少し運に恵まれるだろう。僕らは予定よりちょっと遅れ気味だと思うからね」。

M・ラスパンティ監督談

「フロサードは本当に強い男で、ここに来る前からグランプリを走るのはすごく厳しいということを彼は既に知っていたと思う。それでもトライしたがったのはいかにも彼らしいよ。手術からわずか5日しか経っていなかったのに。メキシコではもっと楽になるだろうけど、膝はデリケートだし、身体の中で特別な部位だ。どうなるか見て行かなければならない」。

S・シンプソン選手談(8位/リタイア)

「この週末から良い方向が見えてきた。すごく良い感触だったけど第2ヒートではバテてしまった。ポランは第1コーナーで転倒し、僕のリアブレーキが彼のリアタイヤとからんでしまった。それで僕はそこからリアブレーキなしで走ることになり、どうにか15位まで上がり12位も見えたんだ。あの接触がなければ、第1ヒートと同様に8位あたりまで行けるはずだった。結局あの大きなダウンヒルでミス、ラインをトレースできなかった。ジャンプの途中で修正し過ぎた感じで干草の上に着地。思い切りフロントをあげてリアから着地したけれど、心臓が小さくなった!肋骨を傷めたかと思ったけど大丈夫。マシンのフィーリングは素晴らしいので、頑張るよ」

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