モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月22日 ブルガリア
RACE DATA
■大会名称:2012モトクロス世界選手権第2戦ブルガリアGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2012年4月22日(日)
■開催地:セブリエボ
■コース長:1530m
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:晴れ
■観客数:15, 000人
REPORT
フィリッパーツが総合7位
第2戦ブルガリアGPが晴天のセブリエボ・サーキットで開催され、モンスターエナジー・ヤマハのD・フィリッパーツが総合7位、S・シンプソンが総合9位となった。S・フロサードは膝の負傷により欠場した。
にわか雨でスリッピーだった土曜日とはうって変わり、日曜日は晴天に恵まれた。コースレイアウトは、長いアップヒルの登りと急なダウンヒル、そしてわだちのあるコーナーが幾つかあるものの、特に難コースという訳ではなく、各ライダーのペースが接近する高速コースとなっていた。
フィリッパーツは35分と2周の第1ヒートを着実なペースで力走し、5位でゴール。フィリッパーツはこの8ヵ月で3回目のGP参戦。しかし、第2ヒートは不運な結果となった。コースのぬかるみにハンドルを取られて転倒し、最後尾まで後退。それでも果敢な追い上げを見せて13位まで挽回。本来のパフォーマンスを取り戻しつつあることを印象づけた。
一方シンプソンは、確実な走りでポイントを獲得すべく、YZ450Fでの2戦目のグランプリで速さと適応性を披露。第1ヒートは、まずまずのスタートを決めるが中盤勢いを失って11位。続く第2ヒートは埃っぽいコンディションでのレース。ここでは9位でフィニッシュした。
フロサードは土曜日の予選ヒートで右ひざを捻り、決勝は欠場。土曜日の夜に受診、スキャンにより半月板を傷めていることが判明し、月曜日に手術を受けることになった。フロサードが次週フェルモで開催される第3戦イタリアGP(母国GP)に参加する可能性はその後に決まる。
MXGP RESULT Race.1
| 順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 39'09.159 |
| 2 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'05.667 |
| 3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'07.718 |
| 4 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'08.467 |
| 5 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'20.631 |
| 6 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'21.770 |
| 7 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'36.027 |
| 8 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'44.249 |
| 9 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'44.410 |
| 10 | G・アランダ | FRA | Yamaha | 0'57.539 |
| 11 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'01.820 |
| 12 | K・ストライボス | BEL | KTM | 1'04.228 |
| 13 | C・スーベイラ | FRA | Honda | 1'06.710 |
| 14 | T・レオク | EST | Suzuki | 1'07.600 |
| 15 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'22.297 |
| 16 | J・バラガン | ESP | Honda | 1'24.224 |
| 17 | M・カロ | LVA | KTM | 1'25.679 |
| 18 | M・ポティセク | FRA | Honda | 1'27.625 |
| 19 | M・ボニーニ | ITA | KTM | 1'30.968 |
| 20 | D・フェリス | AUS | Kawasaki | -1 Laps |
MXGP RESULT Race.2
| 順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 39'17.879 |
| 2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'02.247 |
| 3 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'23.189 |
| 4 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'26.379 |
| 5 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'29.251 |
| 6 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'29.975 |
| 7 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'31.978 |
| 8 | T・レオク | EST | Suzuki | 1'05.762 |
| 9 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'07.483 |
| 10 | K・ストライボス | BEL | KTM | 1'08.192 |
| 11 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 1'11.770 |
| 12 | J・バラガン | ESP | Honda | 1'27.322 |
| 13 | D・フィリッパーツ | TA1 | Yamaha | I'35.970 |
| 14 | C・スーベイラ | FRA | Honda | 1'46.591 |
| 15 | D・フェリス | AUS | Kawasaki | 1'50.364 |
| 16 | M・ポティセク | FRA | Honda | 2'07.556 |
| 17 | M・ボニーニ | ITA | KTM | -1 Laps |
| 18 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | -1 Laps |
| 19 | N・パーカー | GBR | KTM | -1 Laps |
| 20 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
MXGP RIDERS RANKING
| 順位 | ライダー | マシン | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | A・カイローリ | KTM | 88 |
| 2 | G・ポラン | Kawasaki | 79 |
| 3 | C・ドゥサル | Suzuki | 67 |
| 4 | K・デ・ディッカー | KTM | 63 |
| 5 | C・プーセル | Kawasaki | 59 |
| 6 | K・ストライボス | KTM | 51 |
| 8 | S・シンプソン | Yamaha | 45 |
| 9 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 44 |
| 12 | S・フロサード | Yamaha | 40 |
| 21 | G・アランダ | Yamaha | 11 |
| 24 | H・ブラッケ | Yamaha | 6 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(5位/13位:総合7位)
「ツキがあまりなかった。第1ヒートは良いレースができたし、とても満足。自分で速さを感じていたし、他のライダーともいいバトルができた。ラップタイムも安定していた。手首にとっては、ダウンヒルだらけのコースなので楽ではなかったけど、良いレースができた。
第2ヒートのスタートでは、第1コーナーで膨らんだけれど、1周目には12番手から7番手まで挽回できた。ただコースの裏にあるジャンプの後のぬかるみで、フロントのバランスを失ってしまった。すぐにマシンを起こしてプッシュして32番手あたりから13位まで挽回できた。自分のモチベーションはすごく高いが、今日はアンラッキー。次はフェルモだけど、僕は2年連続して母国GPに参加していないんだ。今は、トップグループへと戻っていく途中だけど、これまでの経過には満足している」
S・シンプソン選手談(11位/9位:総合9位)
「かなりポジティブな気持ちでここに来た。というのも昨年ここで乗れていたし、マシンもずっと良い感触だからね。レースは、いいペースとラップタイムを期待していたけれど、いろいろ要因があって土曜日はうまくいかなかった。また、決勝日のコースは全く状況が違っていて、ハードで、ダストが多く、高速コースになっていたんだ。
第1ヒートではまずまずのスタートで、序盤は8位か9位につけたけど、その後は後退してしまった。レオクやカロのような選手に後からつかれると、やはり走りにくくなる。自分としては、前を行くライダーについていくことが必要だった。第2ヒートも同じ状況だった。
全体的には自分にとってポジティブな一日だった。この着実さを維持したい。シーズンを上位で終えるには、両ヒートとも完走が必要。それこそが今、自分が目標としていることなんだ」
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