モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 4月9日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2012モトクロス世界選手権第1戦オランダGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2012年4月9日(月)
■開催地:ファルケンスワルト(コース長1750m)
■周回数:第1ヒート=19周、第2ヒート=19周
■天候:雨
■観客数:23,000人
REPORT
フロサードが3位表彰台
モンスターエナジー・ヤマハ・チームのスティーブン・フロサードがYZ450FMを駆り、両ヒートでともにA・カイローリ(KTM)、C・ドゥサル(スズキ)とバトルを展開、総合3位となった。月曜の決勝日は雨だったが、予選日(日)は晴天。この予選で、フロサードはカイローリとポールポジションを争う走りをみせたが、結局3番手を獲得。チームメイトのD・フィリッパーツは4番手。新人のS・シンプソンは13番手スタートとなり決勝に臨んだ。
23,000人の観衆が見守る中、昨年ランキング2位のフロサードは、スタート直後トップに立つが、そのペースを維持できず、何度かミスしてカイローリの先行を許す展開。結局3位でゴールする。第2ヒートではドゥサルと激しいバトルを展開しながら、雨の中で手堅い走りを見せ、ここでもで3位でゴールした。チームメイトのS・シンプソンもYZ450FMで出場。ヤマハ・ライダーとして自身初のグランプリとなったこの日、大胆な走りを見せた。第1ヒートはスタートで出遅れたものの、追い上げて11位でゴール。第2ヒートでは、まずまずのスタートを見せたが、最終ラップでひとつ順位を下げて8位でゴール。ヤマハでのデビューレースを総合8位で終えた。
フィリッパーツにとっては、昨年7月以来のグランプリ。第1ヒートは激しくプッシュして7位でゴール。しかし第2ヒートでは序盤に連続コーナーで転倒。これで、約40台のマシンの後方から追い上げを強いられることに。結局、15位でゴール。総合成績10位となった。
MXGP RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 40'34.863 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'18.926 |
3 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'19.932 |
4 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'31.610 |
5 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 0'35.025 |
6 | K・ストライボス | BEL | KTM | 0'39.092 |
7 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'52.810 |
8 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'59.049 |
9 | T・レオク | EST | Suzuki | 1'01.702 |
10 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 1'09.215 |
11 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'47.508 |
12 | M・シファー | GER | Suzuki | 1'50.472 |
13 | D・グァルネリ | ITA | KTM | -1 Laps |
14 | M・ボニーニ | ITA | KTM | -1 Laps |
15 | M・カロ | LVA | KTM | -1 Laps |
16 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
17 | J・バラガン | ESP | Honda | -1 Laps |
18 | G・クレスティノブ | EST | Honda1 | - Laps |
19 | M・ポティセク | FRA | Honda | -1 Laps |
20 | A・ボワシェール | FR | ATM | -1 Laps |
MXGP RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 41'14.597 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'13.554 |
3 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'20.857 |
4 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'32.973 |
5 | K・ストライボス | BEL | KTM | 0'59.751 |
6 | K・デ・ディッカー | BEL | KTM | 1'04.839 |
7 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 1'10.455 |
8 | S・シンプソン | GBR | Yamaha | 1'12.160 |
9 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'16.549 |
10 | M・カロ | LVA | KTM | 1'17.996 |
11 | T・レオク | EST | Suzuki | 1'25.294 |
12 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1'41.193 |
13 | J・バラガン | ESP | Honda | 1'51.100 |
14 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1'56.015 |
15 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 2'09.897 |
16 | M・シファー | GER | Suzuki | 2'19.375 |
17 | D・グァルネリ | ITA | KTM | 2'27.869 |
18 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
19 | G・クレスティノブ | EST | Honda | -1 Laps |
20 | M・バー | GBR | Kawasaki | -1 Laps |
MXGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 50 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 44 |
3 | S・フロサード | Yamaha | 40 |
4 | G・ポラン | Kawasaki | 32 |
5 | K・デ・ディッカー | KTM | 31 |
6 | K・ストライボス | KTM | 31 |
8 | S・シンプソン | Yamaha | 23 |
10 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 20 |
MXGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 50 |
2 | Suzuki | 44 |
3 | Yamaha | 40 |
4 | Kawasaki | 32 |
5 | Honda | 29 |
6 | TM | 1 |
COMMENT
S・フロサード選手談(3位/3位:総合3位)
「第1ヒートは、うまく乗れなかった。序盤はいい感じで走れたラップがあったけれど、その後は腕上り。何回ミスしたかわからないほど。アウトにすごく膨らんだことも2回あったよ。突っ込み過ぎというか、以前自分がMX2でしていたような走りを、またしてしまったのが残念だ。でも第2ヒートの後半は、満足できる走りになった。トレーニングでの走りに近い走りが出来たからだ」
S・シンプソン選手談(11位/8位:総合8位)
「このレースに臨むにあたって目標としていたのはトップ10。第1ヒートは11位で、第2ヒートは残念ながら最後のコーナーでポラン(カワサキ)にパスされたけど、あれがなければ7位だった。11位と8位で、ランキング8位というのは、開幕戦としては悪くないと思う。スタートはもっと良くなると思うし、第2ヒートでは、まずまずのスタートを示すことができた。次のブルガリアや、イタリアのハードパックのコースが楽しみだ。チームスタッフはとても良い仕事をしてくれたし、ヤマハマシンのフィーリングもいい。チームの雰囲気は良いし、僕自身、次のレースが待ち遠しい」
D・フィリッパーツ選手談(7位/15位:総合11位)
「今日はいいフィーリングではなかった。体調も100%ではなかった。両ヒートともスタートは悪かったし、第2ヒートの転倒ではクラッチレバーを壊してしまった。今日は、完璧な一日ではなかったが、シーズン最初のレースだし、実に久し振りのGPを楽しめた。次のブルガリアは、コースもコンディションも、こことは違うと思う。果たして何が起こるか。今日のレースにはあまり満足していないが、努力を続ける。この後の2戦のコースは僕にとっていいコースなので期待が持てると思う」