モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.14 9月5日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2010モトクロス世界選手権第14戦オランダGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2010年9月5日(日)
■開催地:ベネルクス、リーロップ
■周回数:第1ヒート=17周、第2ヒート=17周
■天候:晴れ
■観客数:12,000人
REPORT
フィリッパーツ総合5位で、ランキング2位との差を詰める
ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツが、リーロップ・サーキットで開催された2010年FIM MX1世界選手権第14戦オランダ・グランプリで総合5位に入り、選手権ランキング2位に就けるC・ドゥサル(スズキ)とのポイント差を詰めた。
夏のような天候は、集まった12,000人の観客には幸いしたが、激しくかき回される砂は、リーロップのコースをライダーにとって技術的にも体力的にも厳しいものとした。わだちと鋭い波状となったバンプは、選手たちに限界までの集中力と適応力を要求した。
DP19デザイン・コンペティションのレースウエアを披露したフィリッパーツは、YZ450FMを駆り、両ヒートとも5位に入り、総合成績でも5位となった。
フィリッパーツは両ヒートで3度の転倒を喫したこともあり、今大会ではランキング2位にはならなかったものの、来週開催されるシーズン最終戦での両ヒートそれぞれで獲得できるポイントは25。これに対して、ポイントランキング2位のドゥサルを逆転するために必要となるポイントは21である。
負傷した肩の治療に専念するためにブラジルGPを欠場したヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・リッチ・チームのK・デディッカーが戻って来た。鋭さは欠いていたものの、デディッカーは第1ヒート、終盤に向けて疲労を見せながらも見事に6位に入った。第2ヒートは原因不明のメカニカルトラブルで1周もできずにリタイア。ランキングは7位で同6位とは22ポイント差となっている。
次戦はヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームにとって地元ラウンドとなるイタリアGP。FIMモトクロス世界選手権最終戦として来週、フェルモで開催される。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ナグル | GER | KTM | 40'54.768 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'02.648 |
3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'04.809 |
4 | T・レオク | EST | Honda | 0'13.470 |
5 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'19.155 |
6 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 0'55.986 |
7 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'02.452 |
8 | M・ド・ルーバー | NED | Suzuki | 1'07.547 |
9 | D・グァルネリ | ITA | Honda | 1'24.861 |
10 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 1'28.067 |
11 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'34.347 |
12 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 2'17.654 |
13 | X・ブー | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
14 | T・チャーチ | GBR | CCM | -1 Laps |
15 | B・ヴェルホーベン | NED | Kawasaki | -1 Laps |
16 | R・v・ヴィフェイケン | NED | Yamaha | -1 Laps |
17 | K・ウッツ | BEL | Kawasaki | -1 Laps |
18 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
19 | M・シファー | GER | Suzuki | -1 Laps |
20 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 41'44.947 |
2 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'29.502 |
3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'39.816 |
4 | M・ナグル | GER | KTM | 0'47.706 |
5 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'59.719 |
6 | M・ド・ルーバー | NED | Suzuki | 1'12.696 |
7 | T・レオク | EST | Honda | 1'22.883 |
8 | D・グァルネリ | ITA | Honda | 1'38.141 |
9 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 2'09.180 |
10 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 2'42.235 |
11 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | -1 Laps |
12 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
13 | K・ウッツ | BEL | Kawasaki | -1 Laps |
14 | T・チャーチ | GBR | CCM | -1 Laps |
15 | M・プリエム | BEL | Aprilia | -1 Laps |
16 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
17 | Y・マーテンス | BEL | KTM | -1 Laps |
18 | M・シファー | GER | Suzuki | -1 Laps |
19 | J・A・ブトロン | ESP | Suzuki | -1 Laps |
20 | R・v・ヴィフェイケン | NED | Yamaha | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 625 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 494 |
3 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 473 |
4 | M・ナグル | KTM | 463 |
5 | S・ラモン | Suzuki | 448 |
6 | T・レオク | Honda | 346 |
7 | K・デディッカー | Yamaha | 324 |
23 | T・ソデルストローム | Yamaha | 47 |
24 | M・モンニ | Yamaha | 46 |
29 | M・ボニーニ | Yamaha | 25 |
32 | K・チゾム | Yamaha | 20 |
38 | A・ロザノ | Yamaha | 14 |
42 | G・ラングストン | Yamaha | 12 |
47 | R・v・ヴィフェイケン | Yamaha | 7 |
52 | H・ブラッケ | Yamaha | 5 |
67 | M・バルビ | Yamaha | 2 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 657 |
2 | Suzuki | 575 |
3 | Yamaha | 527 |
4 | Honda | 460 |
5 | Kawasaki | 376 |
6 | Aprilia | 239 |
7 | TM | 145 |
8 | CCM | 39 |
9 | Husqvarna | 4 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(5位/5位:総合5位)
「今日はもっと良い結果を望んでいたけど、第1ヒートで1回、第2ヒートで2回と、2つのヒートを通して3回転倒してタイムをロスしてしまった。小さなミスを除けば、良いライディングができていたし、すごくヘビーなコースでタイムも良かった。選手権ポイントでドゥサルに近づいたけど、ナグルも迫って来ている。タイトな争いになっているけど、次のイタリアでのレースは良い結果を残したいしトップになりたい。今晩の便でイタリアに飛んで、フェルモに行く前に今週、一度走るんだ」
K・デディッカー選手談(6位/DNF:12位)
「数週間ぶりのGPで、特にこのコースではベストコンディションでないことはわかっていた。長い間、通常のトレーニングを行うことができなかったし、リーロップには万全の体調で臨む必要があるんだ。第1ヒートはOKだったけど、終盤かなり疲労を覚えた。第2ヒートは1周目にバイクにトラブルが発生したようだった」