モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 8月8日 チェコ
RACE DATA
■大会名称:2010モトクロス世界選手権第12戦チェコGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2010年8月8日(日)
■開催地:ロケット
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=21周
■天候:曇り
■観客数:21,000人
REPORT
フィリッパーツがロケットで6位を獲得!
2010年FIM MX1 GP世界選手権(全15戦)第12戦チェコGPがロケットで開催された。ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツは、わだちが多く、ラインの少ないこのコースでアグレッシブな走りを披露し、総合6位に入った。
2日間に渡って降り続いた雨により、土曜日はコースがマディと化し、難しいコンディションとなった。このためタイムドプラクティスが行われ、予選ヒートはキャンセルとなった。しかし午後には雨が上がり、日差しとともに気温も上昇。日曜日にはコースも乾きはじめた。
フィリッパーツは、今季グランプリ2勝を挙げているYZ450FMを駆りバンピーなコースでベストを尽くし、第1ヒートを4位。第2ヒートでは2つのミスをおかし、26位からの追い上げを強いられたが、9位まで順位を上げてチェッカーを受けた。
ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームのK・デディッカーは総合14位。スウェーデンGPで負傷した腕が完治しておらず、事前に十分な練習を行えなかったデディッカーだったが、それでも第1ヒートは11位を獲得。しかし第2ヒートではタイトコーナーでラインを外し、2日間の雨でできた深いマディでスタック。これでデディッカーは再走できず、リタイアとなった。
ランキングでは12戦を終え3位を守っているフィリッパーツ。残り3戦(合計150ポイント)で53ポイント差がある2位のC・ドゥサル(スズキ)を追い上げるとともに、12ポイントの差の4位M・ナグル(KTM)の追撃をかわさなければならない。一方のデディッカーはトップ5からは差がついているがランキング6位に位置している。
第13戦ブラジルGPは、カンポ・グランデの新しいサーキットで2週間後に開催される。その後、第14戦オランダGP(リーロップ)と第15戦イタリアGP(フェルモ)と続く。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | T・レオク | EST | Honda | 39'08.429 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'03.457 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'07.250 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'27.771 |
5 | M・ナグル | GER | KTM | 0'29.930 |
6 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'53.331 |
7 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'11.257 |
8 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 1'12.146 |
9 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1'15.536 |
10 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'21.500 |
11 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 1'27.372 |
12 | G・スワンプール | RSA | Honda | 1'29.401 |
13 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'34.280 |
14 | J・バラガン | EST | Kawasaki | 1'38.218 |
15 | C・スーベイラ | FRA | KTM | 1'40.680 |
16 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'42.480 |
17 | T・チャーチ | GBR | CCM | 1'44.413 |
18 | F・ヌージェバウアー | CZE | Kawasaki | 1'51.782 |
19 | M・ド・ルーバー | NED | Suzuki | 2'15.955 |
20 | M・ベリノ | FRA | KTM | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 40'34.824 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'03.037 |
3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 1'06.778 |
4 | M・ナグル | GER | KTM | 1'09.320 |
5 | T・レオク | EST | Honda | 1'10.907 |
6 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'11.841 |
7 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1'17.435 |
8 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'21.038 |
9 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 1'41.461 |
10 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'48.010 |
11 | T・チャーチ | GBR | CCM | -1 Laps |
12 | J・ビル | CHE | KTM | -1 Laps |
13 | J ・アルバートソン | USA | Honda | -1 Laps |
14 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
15 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
16 | S・ソード | GBR | CCM | -1 Laps |
17 | T・ソデルストローム | SWE | Yamaha | -1 Laps |
18 | C・スーベイラ | FRA | KTM | -1 Laps |
19 | M・ド・ルーバー | NED | Suzuki | -1 Laps |
20 | M・ベリノ | FRA | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 531 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 447 |
3 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 394 |
4 | M・ナグル | KTM | 382 |
5 | S・ラモン | Suzuki | 376 |
6 | K・デディッカー | Yamaha | 309 |
23 | T・ソデルストーム | Yamaha | 47 |
24 | M・モンニ | Yamaha | 46 |
28 | M・ボニーニ | Yamaha | 22 |
30 | K・チゾム | Yamaha | 20 |
35 | A・ロザノ | Yamaha | 14 |
37 | G・ラングストン | Yamaha | 12 |
54 | R・v・ヴィフェイケン | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 560 |
2 | Suzuki | 497 |
3 | Yamaha | 448 |
4 | Honda | 399 |
5 | Kawasaki | 332 |
6 | Aprilia | 192 |
7 | TM | 145 |
8 | CCM | 25 |
9 | Husqvarna | 4 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(4位/9位:総合6位)
「第1ヒートではリズムをつかむのに苦労した。2位からスタートして4位でフィニッシュだったのでがっかりだ。第2ヒートでは2度転倒してしまった。一度はブレーキング時にコントロールを失って、二度目はコーナー出口でアクセルを開けた時にリアが滑ってしまった。そこからは良いペースで走れて、かなり離れてしまっていたけどトップ10に入ることができたので良かった。ブラジルでは選手権3位を守るべくベストを尽くすよ。目下のところこれが残り3戦での我々の最大の目標だ」
K・デディッカー選手談(11位/DNF:14位)
「第1ヒートは自分としては良くなかった。ここは良く知っているコースだったが、ロンメルで負傷した腕の問題が響いてしまった。だたし今回はかなりハードで、登り坂ではバイクを指で支えなければならないことも時々あった。まだ100%ではないのでトレーニングしなければならない。第2ヒートではクラッチが少し滑り出して、下り坂ではバイクをワイド・オープンに保たなければならなかったんだけど、そのため少しワイドに走らなければならず、それでマディに入ってしまった。抜け出そうとアクセルを開けたんだけど、スタックしてしまった」