モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 8月1日 ベルギー
RACE DATA
■大会名称:2010モトクロス世界選手権第11戦ベルギーGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2010年8月1日(日)
■開催地:ロンメル
■周回数:第1ヒート=18周、第2ヒート=17周
■天候:不順
■観客数:23,500人
REPORT
フィリッパーツが総合4位
第11戦ベルギーGPが、晴天のロンメル・サーキットで開催された。集まった24,000人近い観客を前に、ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツが両ヒートをそれぞれ4位と6位でゴールし、総合4位となった。
過去2年のこの大会を10位と9位で終えているフィリッパーツにとって、技術的にも体力的にも厳しいロンメルのサンドコース。しかし2つのスタートを見事に決めて、YZ450FMのポテンシャルをフルに引き出し、第1コーナーにトップ3以内で飛び込み、ベルギーGPでの自身のジンクスを打ち破った。
フィリッパーツは第1ヒートで3位争いを展開し、最後までプッシュし4位。第2ヒートではC・ドゥサル(スズキ)と激しいバトルを見せた。フィリッパーツはドゥサルを抜こうとした際に自らのマシンを一瞬倒し、バランスを失ったもののペースを保ち、6位でフィニッシュした。
ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームのK・デディッカーは、2009年のロンメルで優勝したが、スウェーデンGPで腕をひどく負傷したため、夏休みの間のライディングが不足しているという大きな不安を抱えながらの参戦となった。第8戦ドイツGPで優勝を遂げているデディッカーはトップ争いには絡めなかったものの、両ヒートを7位と5位でフィニッシュして総合6位に入った。
世界選手権ランキングで、フィリッパーツは2位ドゥサルと41ポイント、4位のM・ナグル(KTM)とは16ポイント差の3位を守っている。一方、デディッカーは5位S・ラモン(スズキ)と42ポイント差の6位に就けている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 40'00.981 |
2 | M・ナグル | GER | KTM | 0'12.951 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'24.246 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'34.721 |
5 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'41.527 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'10.355 |
7 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 1'22.494 |
8 | G・スワンプール | RSA | Honda | 1'24.510 |
9 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'25.710 |
10 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'39.053 |
11 | D・グァルネリ | ITA | Honda | 1'56.411 |
12 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 2'04.620 |
13 | T・レオク | EST | Honda | -1 Laps |
14 | J・バラガン | EST | Kawasaki | -1 Laps |
15 | M・プリエム | BEL | Aprilia | -1 Laps |
16 | M・ド・ルーバー | NED | Suzuki | -1 Laps |
17 | M・ベリノ | FRA | KTM | -1 Laps |
18 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
19 | S・レインダース | NED | Suzuki | -1 Laps |
20 | R・v・ヴィフェイケン | NED | Yamaha | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'59.056 |
2 | T・レオク | EST | Honda | 0'34.683 |
3 | M・ナグル | GER | KTM | 0'40.531 |
4 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'54.689 |
5 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 1'10.895 |
6 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 1'15.116 |
7 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'18.419 |
8 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'27.807 |
9 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1'30.103 |
10 | G・スワンプール | RSA | Honda | 1'32.359 |
11 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 1'44.043 |
12 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'56.372 |
13 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 2'14.025 |
14 | D・グァルネリ | ITA | Honda | 2'21.006 |
15 | Y・マルテンス | BEL | KTM | 2'28.769 |
16 | B・アンダーソン | GBR | Honda | -1 Laps |
17 | K・ウッツ | BEL | Kawasaki | -1 Laps |
18 | G・クレスティノブ | EST | KTM | -1 Laps |
19 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
20 | C・スーベイラ | FRA | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 484 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 405 |
3 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 364 |
4 | M・ナグル | KTM | 348 |
5 | S・ラモン | Suzuki | 341 |
6 | K・デディッカー | Yamaha | 299 |
21 | M・モンニ | Yamaha | 46 |
24 | T・ソデルストローム | Yamaha | 43 |
28 | K・チゾム | Yamaha | 20 |
31 | M・ボンニ | Yamaha | 16 |
33 | A・ロザノ | Yamaha | 14 |
35 | G・ラングストン | Yamaha | 12 |
53 | R・v・ヴィフェイケン | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 513 |
2 | Suzuki | 455 |
3 | Yamaha | 418 |
4 | Honda | 358 |
5 | Kawasaki | 318 |
6 | Aprilia | 173 |
7 | TM | 145 |
8 | CCM | 11 |
9 | Husqvarna | 4 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(4位/6位:総合4位)
「昨日のヒートレースでの走り出しはあまり良くなかったけど、チームは良い仕事をしてくれて今日はずっと良かった。第1コーナーのラインどりがうまくできて、いつもトップグループに出て行くナグルの後ろについた。だからパフォーマンスとスタート時の戦法にはすごく良かったから、後の展開が楽になることは間違いなかった。第1ヒートのライディングは良かったし、ラップタイムも安定していた。これはロンメルでは重要な事なんだ。第2ヒートではドゥサルと絡んでしまったけど、そういうことが起こるのもレースの一部だ。
昨年よりもこのコースが好きになった。高速で、とても楽しんでライディングでき、自分のスタイルに合っているリーロップに似ている。このコースで総合4位は僕にとってすごく良い結果だし、調子もいい。僕らはこれからロケットに向かう。あそこは好きなところだ。2008年のロンメルの満足のいかない結果を挽回しようとその次のロケットで優勝でき、昨年は厳しい状況で表彰台を獲得できたからね。来週どんなレースができるか。バイクは良いし、このまま作業を続けて行くつもりだ」
K・デディッカー選手談(7位/5位:総合6位)
「今日はOKだった。あまり多くを期待していなかったし。このところ起こっていた事と、腕のためにライディングができなかったので、7位と5位という結果には満足しなければならない。第1ヒートは少しおそ過ぎたかもしれないけど、第2ヒートに向けてセーブしておきたかったんだ。第2ヒートは良くなっていたし、今週トレーニングをすれば、ロケットでは勝負できるだろう。普段僕はまめなどできないんだけど、今日は両手がまめだらけになった。スウェーデン以来、バイクに乗っていなかったからね」