モトクロス世界選手権 MXGP

RACE DATA

■大会名称：2010モトクロス世界選手権第10戦スウェーデンGP
■カテゴリ：MX1
■開催日：2010年7月4日（日）
■開催地：ウッデバラ
■周回数：第1ヒート＝21周、第2ヒート＝21周
■天候：曇り
■観客数：22,000人

REPORT

フィリッパーツが3位／8位で総合5位

ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツがYZ450FMを駆り、スウェーデンGPで総合5位に入った。フィリッパーツは、今シーズンの3分の2を終了したこの時点で、ランキング3位を守っている。

ウッデバラ・サーキットはドライでハードな路面だった土曜日から一転、降雨の後の日曜日のコースは、暗く湿気まじりとなり、路面の状態はソフトでラフとなった。フィリッパーツは、第1ヒートはまずまずのスタートを決めると、C・ドゥサル（スズキ）を追撃。2位争いを展開する。わずかにぬかるんだコンディションで最後はゴーグルなしで走ったフィリッパーツは、追いすがるS・ラモン（スズキ）を退けて3位を死守。これまでの全20ヒート中9回目のトップ3フィニッシュを決めた。

第2ヒートはスタートで出遅れたフィリッパーツは第1コーナーで中位グループに沈んでしまい、第1ヒートと同じペースをつかめない。それでもフィリッパーツは8位まで順位を上げてチェッカーフラッグを受けた。

2週間前に開催されたドイツGPで優勝したヤマハ・モンスターエナジー・リッチ･モトクロス・チームのK・デディッカーは土曜日のフリープラクティスで転倒。しかも運悪く最も高速で抜けるポイントでのアクシデントとなってしまった。デディッカーは右ひじを切り、縫合のために病院へと向かったため、決勝には参加できなかった。

フィリッパーツはランキング2位のドゥサルと36ポイント差。デディッカーはX・ブー（カワサキ）と7ポイント差の7位に後退した。

世界選手権はこの後、3週間の休みに入り、8月最初のウイークエンドにロンメルのサンドコースでベルギー・グランプリが開催される。

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談（3位／8位：総合5位）

「楽な一日ではなかった。第1ヒートはハードにプッシュして3位に入れたのは良かった。特に最後はラモンが迫っていたからなおさらだ。これで体力を使い果たしてしまったようで、第2ヒートは少々疲労が出て、良い感じでバイクに乗ることができなかった。スタートがひどくて、あとはともかくできるだけ上に行くよう長い時間努めた。表彰台が見えなかったのは残念だけど、ポイントは悪くなかった」

K・デディッカー選手談

「ピットそばのジャンプに近づいたところでマシンが少し減速してしまった。でもそのままジャンプしても着地は問題ないと思った。それで最後のタイミングでジャンプしたが駄目だった。ひじをヘルメットのひさしにぶつけたと思う。大きな穴が開いてしまった。縫合した後は腕に力が入らなくてライディングはできなかった。幸い、骨折はなかった。ここ1、2週間で大丈夫になることを願っている」