モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月20日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:2010モトクロス世界選手権第8戦ドイツGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2010年6月20日(日)
■開催地:トイチェンタル(1周1.780km)
■周回数:第1ヒート=18周、第2ヒート=18周
■天候:曇り
■観客数:35,000人
REPORT
デディッカー初優勝、フィリッパーツが3位表彰台
2010年MX1世界選手権第8戦のドイツGPでK・デディッカーが両ヒート優勝を果たすとともに、D・フィリッパーツが3位表彰台を獲得した。
レース当日に26歳の誕生日を迎えたデディッカーは、自身にとって今季初のダブル優勝を果たした。ダブル優勝を果たしたライダーは今季2人目。
ハレ市西部、トイチェンタルに位置する高速でうねりのあるタルケッセル・サーキットには、曇り空と低い気温というコンディションにもかかわらず、35,000人もの観客が集まった。
第1ヒート、デディッカーはフィリッパーツとともに、見事なスタートを切り、その後コースをスピーディに駆け抜け、1-2フィニッシュを飾った。
第2ヒート、デディッカーは猛チャージをかけて先頭グループに迫ってトップに立つと、最終ラップにA・カイローリ(KTM)の追撃を受ける。しかしこれを振り切り、自身にとってヤマハでの初勝利を挙げるとともに、ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームにとってMX1での初勝利をもたらした。
2週間前に開催されたフランスGPで優勝を果たしているフィリッパーツは第2ヒートは5位。レースウイークに体調を崩し、回復に努めていたフィリッパーツだったが、体力を使い果たしてしまった。それでも総合3位に入り、2戦連続ポディウムフィニッシュを飾るとともに、シーズン4度目のトロフィー獲得を果たした。
フィリッパーツは、ポイントランキングで2位C・ドゥサル(スズキ)と9ポイント差の3位。一方、今回パーフェクトウインで50ポイントを獲得したデディッカーは、チームメイトのフィリッパーツと16ポイント差の4位に浮上した。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 40'39.611 |
2 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'09.467 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'20.240 |
4 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'22.112 |
5 | M・ナグル | GER | KTM | 0'23.556 |
6 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'24.725 |
7 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'29.662 |
8 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'32.723 |
9 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'35.193 |
10 | T・レオク | EST | Honda | 0'35.686 |
11 | D・グァルネリ | ITA | Honda | 0'53.082 |
12 | A・ボワシエール | FRA | TM | 0'59.410 |
13 | G・スワンプール | RSA | Honda | 1'08.442 |
14 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'15.537 |
15 | J・アルバートソン | USA | Honda | 1'32.178 |
16 | C・スーベイラ | FRA | KTM | 1'35.936 |
17 | S・テレブランシュ | RSA | Kawasaki | 1'37.478 |
18 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'37.730 |
19 | F・ヌジェバウアー | CZE | Kawasaki | 1'43.400 |
20 | L・レオンス | FRA | Suzuki | 1'49.757 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 40'07.513 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'00.252 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'13.132 |
4 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'27.811 |
5 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'34.169 |
6 | D・グァルネリ | ITA | Honda | 0'38.707 |
7 | M・ナグル | GER | KTM | 0'41.813 |
8 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'46.007 |
9 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'48.659 |
10 | G・スワンプール | RSA | Honda | 0'50.042 |
11 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0'50.753 |
12 | T・レオク | EST | Honda | 1'18.656 |
13 | J・アルバートソン | USA | Honda | 1'37.408 |
14 | D・フェリス | AUS | Honda | 1'47.263 |
15 | M・ウォークナー | AUT | KTM | 1'47.876 |
16 | F・ヌジェバウアー | CZE | Kawasaki | 2'04.318 |
17 | T・ソデルストーム | SWE | Yamaha | 2'07.313 |
18 | M・プリエム | BEL | Aprilia | 2'07.743 |
19 | S・テレブランシュ | RSA | Kawasaki | 2'15.807 |
20 | C・スーベイラ | FRA | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 341 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 276 |
3 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 267 |
4 | K・デディッカー | Yamaha | 251 |
5 | M・ナグル | KTM | 248 |
6 | S・ラモン | Suzuki | 237 |
20 | M・モンニ | Yamaha | 46 |
26 | T・ソデルストーム | Yamaha | 23 |
27 | K・チゾム | Yamaha | 20 |
28 | A・ロザノ | Yamaha | 14 |
29 | G・ラングストン | Yamaha | 12 |
31 | M・ボニーニ | Yamaha | 11 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 370 |
2 | Suzuki | 326 |
3 | Yamaha | 320 |
4 | Honda | 249 |
5 | Kawasaki | 244 |
6 | Aprilia | 116 |
7 | TM | 116 |
8 | CCM | 11 |
9 | Husqvarna | 4 |
COMMENT
K・デディッカー選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「僕はいつもやれると思っていたし、良い結果を期待していたが、ようやくここでそれが実現した。フランスGPで多くのテストを行い、その後、繰り返して来たハードワークが正しかったからだ。これ以上の誕生日プレゼントはないよ! 今回は楽なコースではなかったけど、リラックスして走るように努めた。パッシングポイントがわずかしかなかったので、そこでアタックできるように充分に迫ることを心がけたんだ。両ヒートとも良い走りができたが、第2ヒートの終盤にはトニー(カイローリ)が迫って来た。このときは疲労を感じていて、時計の残り「3分」という表示を見たときは、早くレースが終わってくれないかと思ったよ。結局、トニーは接近してこなかったが、エキサイティングなレースだった。これがきっかけで今シーズンが良い方向に向かうことを期待しているし、この後のGPは楽ではないけど、今は自信を感じている。シーズン終了までこの調子で行きたい」
D・フィリッパーツ選手談(2位/5位:総合3位)
「第1ヒートではバイクもコースもいいフィーリングだったけど、この4日間、カゼを引いていて良く眠れなかったので、第2ヒートではひどく疲れてしまった。ここは高速で走れるラインが1本しかないのでパッシングが大変で、残りの部分はすごくバンピーなんだ。ナグルの後方にひっかかってタイムとエネルギーをロスしてしまった。病気の後にポディウムフィニッシュを決めたのだからすごくうれしいよ。この後、ベルギーに戻って体力の回復に努め、それからラトビアに向けたトレーニングをするつもりだ」