モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.07 6月6日 フランス
RACE DATA
■大会名称:2010モトクロス世界選手権第7戦フランスGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2010年6月6日(日)
■開催地:サン・ジャン・ダンジェリ
■周回数:第1ヒート=18周、第2ヒート=19周
■天候:不順
■観客数:30,000人
REPORT
フィリッパーツが今季初優勝
フランス西部のサン・ジャン・ダンジェリイ・サーキットに集まった30,000人の観客を前に、ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツが昨年のイギリスGP以来の今シーズン初勝利を挙げた。
レースウイークを通して、YZ450FMのセッティングがうまく決まったフィリッパーツは、第1ヒートで表彰台を懸けたスリリングなバトルを展開。フィリッパーツはC・ドゥサル(スズキ)と激しくポジションを入れ替え、ファステストラップを叩き出しながら最後のフィニッシュラインでドゥサルを抑えて3位を得た。
第2ヒートでもバトルを展開した両選手だが、今度はトップ争いを展開することになった。フィリッパーツはサーキットの新しいトップセクションを通してプッシュし続け、その後は首位をキープし、1位でゴールした。今季これまで2度のポールポジションと2度の表彰台を獲得したフィリッパーツはヤマハでの4度目の優勝をフランスで飾った。
ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームのK・デディッカーは両ヒートともスタートで出遅れ、追い抜きが難しい状況となったコースで懸命なライディングを続け、それぞれ9位と6位で終えた。総合成績では7位となった。
フィリッパーツはポイントランキングで、2位ドゥサルと7ポイント差の3位に浮上した。デディッカーは5位と10ポイントの差で6位に就けている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'59.341 |
2 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'02.549 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'06.551 |
4 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'15.685 |
5 | D・グアルネリ | ITA | Honda | 0'53.066 |
6 | T・レオク | EST | Honda | 0'56.103 |
7 | A・ボワシエール | FRA | TM | 1'08.514 |
8 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'15.764 |
9 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 1'25.207 |
10 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 1'32.312 |
11 | G・スワンプール | RSA | Honda | 1'36.934 |
12 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'55.372 |
13 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 2'07.394 |
14 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | -1 Laps |
15 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
16 | C・スーベイラ | FRA | KTM | -1 Laps |
17 | M・ヴォルクナー | AUT | KTM | -1 Laps |
18 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
19 | J・ビル | CHE | Aprilia | -1 Laps |
20 | M・ベリノ | FRA | KTM | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 39'31.903 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'03.013 |
3 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'07.221 |
4 | A・ボワシエール | FRA | TM | 0'11.087 |
5 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'13.044 |
6 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 0'17.029 |
7 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'17.406 |
8 | D・グアルネリ | ITA | Honda | 0'21.295 |
9 | T・レオク | EST | Honda | 0'25.454 |
10 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'58.601 |
11 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'00.827 |
12 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'28.710 |
13 | G・スワンプール | RSA | Honda | 1'39.676 |
14 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 1'44.500 |
15 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 1'52.173 |
16 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | 1'59.344 |
17 | M・ポティセク | FRA | Honda | -1 Laps |
18 | M・ヴォルクナー | AUT | KTM | -1 Laps |
19 | S・テレブランシュ | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
20 | M・ベリノ | FRA | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 304 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 236 |
3 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 229 |
4 | M・ナグル | KTM | 218 |
5 | S・ラモン | Suzuki | 211 |
6 | K・デディッカー | Yamaha | 201 |
20 | M・モンニ | Yamaha | 46 |
26 | K・チゾム | Yamaha | 20 |
27 | T・ソデルストローム | Yamaha | 19 |
28 | A・ロザノ | Yamaha | 14 |
29 | G・ラングストン | Yamaha | 12 |
30 | M・ボニーニ | Yamaha | 11 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 332 |
2 | Suzuki | 286 |
3 | Yamaha | 270 |
4 | Honda | 221 |
5 | Kawasaki | 208 |
6 | TM | 107 |
7 | Aprilia | 106 |
8 | CCM | 11 |
9 | Husqvarna | 4 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(3位/1位:総合1位)
「すごくうれしい。今日は両ヒートともすごく良い走りができて、第1ヒートではドゥサルと素晴らしいレースができた。6回か7回、抜きつ抜かれつを繰り返したと思う。ここでの争いは面白かった。第2ヒートではすぐに彼を抜いて前に出た。レースをリードしているときは間違いなく楽に走れるんだ。第1ヒートの後にコースが部分的に整えられ、ジャンプしやすくなったし、若干速くなった。アメリカGPの後、ファビオとともに今週僕らはすごいハードワークを続けた。バイクはすごく良くなり、ライディングも良かった。バイクは新しく、組み合わせも新しいので、そこに焦点を当てる必要があったが、オーリンスは良く機能した。今、僕らは良い方向に進んでいる。スポンサーと、それから特にアメリカの後にお世話になっているドクターのおかげでね」
K・デディッカー選手談(9位/6位:7位)
「今日は難しかったし、スタートには満足していない。コースによって大きく左右されていたからね。第2ヒートは第1ヒートよりは良かったけど、追い抜きくのはかなりリスキーで、良いチャンスがあるのは前を走るライダーがミスを冒した時だけだった。エネルギーをすごく使う必要があったし、5つのコーナーでの動きをあらかじめ整えなければならなかった。来週のベルギーのレースに出場する予定だが、そこでどうなるか見てみる必要がある」