モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 5月30日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:2010モトクロス世界選手権第6戦アメリカGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2010年5月30日(日)
■開催地:グレンヘレン
■周回数:第1ヒート=16周、第2ヒート=16周
■天候:晴れ
■観客数:16,000人
REPORT
デディッカーが第1ヒートで4位
カリフォルニア州東部の高速サーキット、グレン・ヘルンで開催された第6戦には、16,000人のファンが訪れた。アメリカでのFIM モトクロス世界選手権の開催は今世紀初、そしてMX1/MX2時代に入ってから最初。今季これまでで最も暑いレースウイークエンドとなっただけではなく、数々の難しい要素がある、長く最もトリッキーなコースのひとつに数えられる舞台でのレースとなった。
第1ヒート、K・デディッカーはまずまずの好スタートを決めて3選手による3位争いに加わる。C・ドゥサル(スズキ)に先行するが、M・ナグル(KTM)によって今季2度目のトップスリー・フィニッシュを阻まれ、4位でフィニッシュした。
第2ヒートでは後方の集団から抜け出すのに手間取り、さらに排気音の異常によりピットインしたが、素早くレースに復帰。デディッカーは10位でゴールし、総合成績で6位となった。
ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツは土曜日の予選ヒートで2位を走行中に転倒。これが決勝レースに影響することとなった。土曜日のプラクティスが強風によりキャンセルとなり、サーキットの習熟とマシンのセットアップのための時間が短縮されてしまったからだ。フィリッパーツは決勝当日にリズムをつかみきれず、さらに第2ヒートではマシンにトラブルが発生。総合成績は15位にとどまった。
初開催のアメリカGPを終えて、フィリッパーツとデディッカーはそれぞれポイントランキング4位と5位に就けている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 40'08.080 |
2 | M・アレッシ | USA | KTM | 0’00.668 |
3 | M・ナグル | GER | KTM | 0’08.433 |
4 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 0’17.447 |
5 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0’30.090 |
6 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0’36.188 |
7 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0’40.895 |
8 | D・グアルネリ | ITA | Honda | 0’48.051 |
9 | G・ラングストン | RSA | Yamaha | 0’56.959 |
10 | K・チゾム | USA | Yamaha | 0’58.316 |
11 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 1’03.955 |
12 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1’05.388 |
13 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1’06.214 |
14 | G・スワンプール | RSA | Honda | 1’18.985 |
15 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 1’23.222 |
16 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1’40.081 |
17 | R・ヒューズ | USA | Honda | 1’50.657 |
18 | M・ヴォルクナー | AUT | KTM | 2’14.793 |
19 | A・バルビ | BRA | Kawasaki | 2’28.116 |
20 | C・スーベイラ | FRA | KTM | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | B・タウンリー | NZL | Honda | 40’44.289 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0’07.997 |
3 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0’09.528 |
4 | M・アレッシ | USA | KTM | 0’11.313 |
5 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0’25.269 |
6 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0’28.412 |
7 | D・グアルネリ | ITA | Honda | 0’34.088 |
8 | A・ボワシエール | FRA | TM | 0’36.597 |
9 | J・コピンズ | NZL | Aprilia | 0’42.774 |
10 | K・デディッカー | BEL | Yamaha | 0’56.451 |
11 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 0’58.653 |
12 | K・チゾム | USA | Yamaha | 1’16.044 |
13 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1’20.115 |
14 | N・オバン | FRA | Kawasaki | 1’40.815 |
15 | M・ヴォルクナー | AUT | KTM | 2’00.151 |
16 | C・スーベイラ | FRA | KTM | 2’06.002 |
17 | B・ギャリソン | USA | Husqvarna | 2’07.231 |
18 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 2’22.518 |
19 | J・ソウル | USA | Kawasaki | 2’23.727 |
20 | K・ウッツ | BEL | Kawasaki | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 259 |
2 | M・ナグル | KTM | 218 |
3 | C・ドゥサル | Suzuki | 196 |
4 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 184 |
5 | K・デディッカー | Yamaha | 174 |
6 | S・ラモン | Suzuki | 173 |
19 | M・モンニ | Yamaha | 46 |
25 | K・チゾム | Yamaha | 20 |
26 | T・ソデルストローム | Yamaha | 19 |
28 | A・ロザノ | Yamaha | 14 |
29 | G・ラングストン | Yamaha | 12 |
38 | M・ボニーニ | Yamaha | 3 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 287 |
2 | Suzuki | 242 |
3 | Yamaha | 225 |
4 | Honda | 192 |
5 | Kawasaki | 183 |
6 | Aprilia | 90 |
7 | TM | 75 |
8 | CCM | 11 |
9 | Husqvarna | 4 |
COMMENT
K・デディッカー選手(4位/10位:6位)
「第1ヒートのスタートは良くなかったが、強力に挽回したし、最後までプッシュし続けるエネルギーがあった。速いラップタイムを刻んでいたけどミスもあったので、4位という結果は自分に可能なベストリザルトだった。第2ヒートではミスをしてスタートで出遅れてしまった。排気系から異音が発生していたのでピットに入ったが、問題ないようだったのでコースに戻った。暑さの中、自分のパフォーマンスにはかなり満足している」
D・フィリッパーツ選手(11位/18位:15位)
「この週末のことで言えることはあまりない。土曜日に転倒してしまい、マシンのセッティングが決まらず、リズムをつかむのにも苦労した。ここは僕らにとっては普通のサーキットではないし、暑さの中でのレースもシーズン初めてだった。第2ヒートではトラブルが出たし、全体に思い出したくないレースウイークエンドだった」