モトクロス世界選手権 MXGP

RACE DATA

■2008モトクロス世界選手権第9戦スウェーデンGP
■カテゴリ：MX1クラス
■開催日：2008年7月6日（日）
■会場：ウッデバラ　■コース長：1.750km
■周回数：ヒート1＝21周、ヒート2＝21周
■天候：くもり　■観客数：25,000人

REPORT

フィリッパエルツが総合3位でランキング首位をキープ

小雨が降ったり止んだりの天候の中、ヤマハ・モンスター・モトクロス・チームのD・フィリッパエルツが両ヒート4位で総合3位となり今季6度目の表彰台をゲット、ランキング首位のリードを拡大した。チームメイトのＪ・コピンズは第1ヒート13位、第2ヒート5位で総合10位だった。

うねるような登り坂が特徴のウッデバラのコース、今回は砂と土が新たに投入されて大会を迎えたが、前夜の雨でマディとなり、レースは一層テクニカルなものとなった。第1ヒート、フィリッパエルツはスタートで出遅れたものの、幸い直線でのアクシデントに巻き込まれることなく順調に走行。走行ラインが1本に限られるこのコースで、フィリッパエルツは序盤の12位から徐々に順位を上げS・ラモン（スズキ）に続く4位まで浮上し、ゴールした。フィリッパエルツは第2ヒートでも4位に入り総合3位を獲得して表彰台に登った。なお第1ヒート1位となったJ・バラガン（KTM）は第2ヒートも2位となり今季2度目の総合優勝を果たした。

コピンズは第1ヒートの1周目、目の前で転倒したL・レオンス（ヤマハ）を避けることができず転倒。コピンズは再スタートして追い上げるが、結局13位まで上がったところでゴールとなった。第2ヒートでもコピンズは、序盤から手間取りほぼ最後尾まで後退。そこから果敢に追い上げ、最終ラップではB・マッケンジー（ホンダ）をパスして5位でゴールした。

COMMENT

D・フィリッパエルツ選手談（4位/4位：総合3位）

「表彰台に戻れて嬉しい。腕と肋骨に問題があり体力的にきつかったが、良くなっているし、今日は力を抜いて走ることを心がけた。スターティングマシンの路面はすごく柔らかく、そのためスタートでタイムをロスした。転倒は避けたかったので、急なアクセル操作は出来なかった。でもその後はいい走りができた。両ヒートともラモンを抜こうとトライしたのだが、ラインは1本しかなかったんだ。フランスGP以来、ここ2週間は日程的にきつかったが、今後は通常通りトレーニングを始めることができると思う」

J・コピンズ選手談（13位/5位：総合10位）

「スタート位置の路面が柔らかく、スタートが難しいのは分かっていた。これはテクニックというより、運だね。第1ヒートでレオンスが僕の前でミスした時、僕は11位あたりを走っていた。その後、彼に追突してしまった。ほとんど最後尾まで落ち、そして再走し13位まで挽回できた。タフなレースで、ラインがたった1本しかないのでパスするのが大変たったよ。第2ヒートのスタートは第１ヒートより良かったが、少々ワイドなラインになり、柔らかい泥のところにはまってしまった。トップグループ同様、自分の走りが出来ていたのに残念」

レーシングマネージャー、M・ラスパンティ談

「フィリッパエルツが2大会ぶりに表彰台に戻って来た。彼は今日は乗れていた。またプッシュする時の集中力が凄い。コピンズはスタートのミスと転倒で後退してしまった。良い結果は残せなかったが、両ヒートとも彼のスピードが速かったのは、評価すべきだ。このコースは追い抜きが難しいので彼にとっては不運だった」