モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月18日 イタリア
RACE DATA
■2008モトクロス世界選手権第5戦イタリアGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2008年5月18日(日)
■会場:マントヴァ
■周回数:ヒート1=19周、ヒート2=19周
■天候:曇りときどき雨 ■気温:20度
■観客数:29,000人
REPORT
フィリッパエルツが総合3位
D・フィリッパエルツが総合3位に入りランキング首位のリードを拡大。コピンズは総合6位だった。
小雨が降ったりやんだりの天候での決勝。予選2位から決勝に臨んだフィリッパエルツは第1ヒートの1周目、第4コーナーへ3番手で進入するが目の前で他選手が転倒、これに巻き込まれ転倒。最後尾まで落ちるが、その後2周ほどマシン状況を確認しながら走った後、30分間にわたり激しい追い上げを展開。実に16台をごぼう抜きしチームメイトのコピンズに続く5位でチェッカーを受けた。
第2ヒート、コピンズは序盤からトップに立つがM・ナグル(KTM)に先行を許す。その後コピンズは後退し、単独走行の5位でフィニッシュした。一方、フィリッパエルツは序盤から3番手につけ、今度は安定した走りを見せる。後半ナグルを追撃するが及ばず、結局約5秒の遅れで2位となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 41'10.667 |
2 | K・デ・ディッカー | BEL | Suzuki | + 0'6.173 |
3 | M・ド・ルーバー | NED | Honda | +0'8.384 |
4 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | +0'10.939 |
5 | D・フィリッパエルツ | ITA | Yamaha | +0'20.259 |
6 | S・ラモン | BEL | Suzuki | + 0'24.082 |
7 | T・レオク | EST | Kawasaki | +0'26.078 |
8 | A・レオク | EST | Yamaha | + 0'39.106 |
9 | B・マッケンジー | GBR | Honda | + 0'41.779 |
10 | J・バラガン | ESP | KTM | +0'45.875 |
11 | M・シファー | GER | KTM | +0'49.613 |
12 | M・ナグル | GER | KTM | +0'51.609 |
13 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | +1'1.909 |
14 | K・ネメス | HUN | KTM | +1'25.208 |
15 | J・ノーブル | GBR | KTM | + 1'30.363 |
16 | L・レオンス | FRA | Yamaha | +1'37.412 |
17 | A・キオディ | ITA | TM | +1'40.828 |
18 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | +1'44.755 |
19 | M・ブラウン | USA | Honda | +1'55.139 |
20 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | +2'13.916 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ナグル | GER | KTM | 40'35.621 |
2 | D・フィリッパエルツ | ITA | Yamaha | +0'5.258 |
3 | M・ド・ルーバー | NED | Honda | +0'29.696 |
4 | B・マッケンジー | GBR | Honda | + 0'36.498 |
5 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | + 0'40.720 |
6 | K・デ・ディッカー | BEL | Suzuki | +0'43.055 |
7 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | +0'43.392 |
8 | T・レオク | EST | Kawasaki | +1'3.004 |
9 | S・ラモン | BEL | Suzuki | +1'5.679 |
10 | M・プリム | BEL | Kawasaki | +1'25.490 |
11 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | +1'39.479 |
12 | M・シファー | GER | KTM | +1'47.193 |
13 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | +1'51.099 |
14 | B・アンダーソン | GBR | Suzuki | +1'57.335 |
15 | M・ブラウン | USA | Honda | +2'6.591 |
16 | K・ネメス | HUN | KTM | +2'9.944 |
17 | P・ルネ | FRA | Suzuki | +2'11.116 |
18 | A・キオディ | ITA | TM | +2'12.155 |
19 | L・フレイバーグス | LVA | Yamaha | +2'14.916 |
20 | S・コロンブ | Suzuki | NZL | +1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | D・フィリッパエルツ | Yamaha | 187 |
2 | S・ラモン | Suzuki | 159 |
3 | J・コピンズ | Yamaha | 149 |
4 | K・デ・ディッカー | Suzuki | 135 |
5 | B・マッケンジー | Honda | 130 |
6 | S・プーセル | Kawasaki | 129 |
16 | A・レオク | Yamaha | 41 |
24 | L・フレイバーグス | Yamaha | 18 |
25 | C・カンパーノ | Yamaha | 15 |
30 | L・レオンス | Yamaha | 6 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 189 |
2 | Suzuki | 181 |
3 | Kawasaki | 170 |
4 | KTM | 161 |
5 | Honda | 158 |
6 | TM | 26 |
COMMENT
D・フィリッパエルツ選手談(5位/2位:総合3位)
「前に転倒したライダーがいて、また後ろから追突され、目の前の転倒していたマシンの上に乗ってしまった。これが大きなクラッシュで、優勝は無理だと思いガッカリした。その後はハードに攻めた。
自分のタイムも確認しながら走ったが、終盤ベストラップがでて良かった。第2ヒートではナグルを追い上げようとした。彼のミスは僕を意識していたからかもしれないね。雨がかなり降っていたし僕はミスをしたくなかった。ポイントのことを考えてリスクを冒さないようにした。勝ちたかったが、表彰台に立つことが出来てよかった」
J・コピンズ選手談(4位/5位:総合6位)
「ランキング上位の争いは接戦で、この週末もまた別なライダーが優勝した。僕はランキング上位グループの選手の中で、まだ勝っていない数少ないライダーのひとりだけど、もうすぐ勝つよ。まだ、自分の走りが出来ていない中での、今日の結果は、良くできたほうだと思っている。
ポイントでラモンに近づき、マッケンジーを引き離すことができた。両ヒートともスタートはまずまずだったが、最初の10分ほどの走りが良くなかった。序盤はリラックスできず、固くなり過ぎていた。このコースは好きではないし、GP開催の15コース中、唯一僕が苦労しているコース。そういう中での今日の結果には満足。次のイギリスGPが待ち遠しい。僕にとってホームGPのようなものだから。勝つチャンスがあるね」
M・ラスパンティ監督談:
「フィリッパエルツは苦しい状態の中で好結果を残したので、我々にとって良いレースだった。第1ヒートの序盤のスピードは素晴らしいものがあった。コピンズは土曜日とは別人のような走りを見せてくれ、彼にも満足している。ランキングでは3位だが、ラモンとの差を縮めることができた」