モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月20日 スペイン
RACE DATA
■2008モトクロス世界選手権第2戦スペインGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2008年4月20日(日)
■開催地:スペイン/ベルプ-チ
■周回数:ヒート1=15周、ヒート2=キャンセル
■天候:雨 ■気温:10℃
■観客数:15,000人
REPORT
フィリッパエルツが2位、コピンズは4位
ヤマハ・モンスター・モトクロス・チームのD・フィリッパエルツがYZ450FMを駆り2位を獲得、同チームにとって今季初の表彰台となった。チームメイトのJ・コピンズは4位だった。日曜日の未明から約11時間にわたり降り続いた雨により、決勝日午後のコースはほとんど走行不能状態に。このためMX1の第2ヒートはキャンセルされ、第1ヒートの結果が総合成績となった。
決勝前日の土曜日は明るい陽射しと青空が広がり、コースもハードかつ高速で走れるコンディション。予選は上位9位までが2秒以内に入る接戦となる。しかし日曜日はうって変わって激しい雨模様となり、予選と全く異なる走りが強いられサバイバル戦の様相を呈した。ラップタイムも予選に比べてほぼ倍になる。15周でチェッカーとなったが、多くの選手が厳しいマディで転倒を喫し、順位はめまぐるしく入れ替わった。
フィリッパエルツは第1コーナーで発生した多重クラッシュに巻き込まれたが、その後懸命な追い上げで挽回。優勝したS・ラモン(スズキ)、2番手につけるコピンズに続き、フィリッパエルツは3番手を走っていた。その後、コピンズは登り坂でストップした2人の選手を避けきれずにタイムロスして後退。フィリッパエルツが2位に上がりそのままゴールした。
RESULT
| 順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 40'49.290 |
| 2 | D・フィリッパエルツ | ITA | Yamaha | +0'35.461 |
| 3 | K・デディッカー | BEL | Suzuki | +0'49.535 |
| 4 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | +1'22.141 |
| 5 | T・レオク | EST | Kawasaki | +2'3.530 |
| 6 | K・ストライボス | BEL | Kawasaki | + 2'25.114 |
| 7 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | +2'28.305 |
| 8 | B・マッケンジー | GBR | Honda | +2'40.776 |
| 9 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | +1 Laps |
| 10 | L・フレイバーグス | LVA | Yamaha | +1 Laps |
| 11 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | +1 Laps |
| 12 | K・ネメス | HUN | KTM | +1 Laps |
| 13 | A・キオディ | ITA | TM | +1 Laps |
| 14 | J・ノーブル | GBR | KTM | +1Laps |
| 15 | M・プリエム | BEL | Kawasaki | +1 Laps |
| 16 | P・ルネ | FRA | Suzuki | +1 Laps |
| 17 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Suzuki | +1 Laps |
| 18 | M・シファー | GER | KTM | +1 Laps |
| 19 | M・ナグル | GER | KTM | +1 Laps |
| 20 | L・レオンス | FRA | Yamaha | +2 Laps |
RIDERS RANKING
| 順位 | ライダー | マシン | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | K・デディッカー | Suzuk | 70 |
| 2 | S・ラモン | Suzuki | 63 |
| 3 | D・フィリッパエルツ | Yamaha | 55 |
| 4 | J・コピンズ | Yamaha | 47 |
| 5 | B・マッケンジー | Honda | 46 |
| 6 | M・ナグル | KTM | 40 |
| 13 | A・レオク | Yamaha | 20 |
| 15 | L・フレイバーグス | Yamaha | 16 |
CONSTRUCTORS RANKING
| 順位 | コンストラクター | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Suzuki | 75 |
| 2 | Yamaha | 55 |
| 3 | KTM | 51 |
| 4 | Honda | 48 |
| 5 | Kawasaki | 45 |
| 6 | TM | 11 |
COMMENT
D・フィリッパエルツ選手談(2位)
「とても嬉しい。多重クラッシュで転倒したときは、2位に入れるとは思わなかった。YZ450FMはとても走りやすいが、今日のコンディションでは非常に重要なこと。ランキングで3位となり、今の自分としては悪くない位置。昨年は開幕戦からノーポイントのレースが2戦あったからね・・・」
J・コピンズ選手談(4位)
「何という週末。こんなコンディションでは、ただ走り続ける以外なかったね。レースの組みたてとか、というレベルではない。僕は実は決勝の前夜に、少し雨が降ることを期待していた。そうすればスピードも落ちて、テクニカルになるからね。でもこのコンディションとなってしまった。この状況では運も必要だし、大きなミスや誤った判断をしないことも必要。でもレースでは、結局ミスしてしまった。登り坂でスタックした2人の選手を避けられず、これでロスしてしまった。今夜はポルトガルに直行するけれど、どこかで身体を全て綺麗に洗いたいね!」
ヤマハ・モンスター・モトクロス・チーム、M・ラスペッティ・レーシングマネージャー談
「誰にとっても実に異様なGPだったが、フィリッパエルツが2位で、コピンズが4位に入ったので私は満足。コピンズは登り坂でちょっと時間をロスしたが、それがなければ表彰台に上がっていたのは間違いない」
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