モトクロス世界選手権 MXGP

RACE DATA

■大会名称：モトクロス世界選手権第7戦フランスGP
■カテゴリ：MX1クラス
■開催日：2007年6月10日（日）
■開催地：フランス／サンジャンダンジェリー
■周回数：第1ヒート＝23周、第2ヒート＝23周
■天候：晴れ　■気温：28度
■観客数：26,000人

REPORT

コピンズ、フランスGPを制す！

ヤマハ・モトクロス・チームのＪ・コピンズが第7戦フランスGPで第1ヒート1位、第2ヒートで2位に入り、今季4度目の総合優勝を獲得した。

コピンズは第1ヒートの1周目から圧倒的な強さを示し、序盤から後続グループに対しリードを大きく広げる。その後D・フィリッパーツ（KTM）が追いすがるがコピンズは逃げ切って1位でフィニッシュした。

第2ヒート、コピンズは激しいバトルを展開することとなる。まず序盤は、トップのB・マッケンジー（カワサキ）を捕えるためハードにプッシュし、その後6周目にかわしてトップに立つと、今度は後方から迫って来るS・ラモン（スズキ）からポジションを守らねばならなくなる。このトップ争いは7周に渡って繰り広げられ、14周目にコピンズはラモンにトップを奪われてしまう。その後、コピンズはラモンに差を広げられ、2位でフィニッシュ。しかし、この結果、今季4度目となる総合優勝を獲得することとなった。

ランキングでは、コピンズの最大のライバル、K・ストライボス（スズキ）が膝の負傷により、第1ヒートはノーポイント、第2ヒートは欠場。これでコピンズはランキングで2位となったラモンに90ポイント差で依然トップを独走している。

COMMENT

J・コピンズ選手談（優勝/2位：総合優勝）

「日本GPでは勝利を目指したが、常に勝つということが不可能なのはわかっているので2位、または3位という結果も受け入れないといけない。自分にとって最も重要なのはシリーズランキングでリードを保ち続けることだ。今日はラモンが好調なことはわかっていた。僕自身も悪いラインを走って体力を消耗してしまい、修正した時にはもう体力が残ってなくて、彼を捕らえるのは困難だったんだ。もちろん両ヒートで勝利することができれば良かったが、いずれにしてもこれからのレースでは負けないように頑張るよ」

M・ドルーバー選手談（リタイヤ/21位：総合27位）

「第1ヒートは悪いスタートではなかったが、アクセルを閉めるのが早すぎて第1コーナーでみんなに抜かれてしまった。4周を終えるころにはリズムを掴み速く走れるようになった。それで8番手まで追い上げたがミスをしてしまった。ピット前のコーナーで勢いよく飛び込み過ぎてしまいブレーキが間に合わなかったんだ。コースを外れてかなり激しく転倒してしまった。第2ヒートでの敗因は自分でも分からないんだ。自信が持てなかっただけかもしれない」

C・リナルディ、ヤマハ・モトクロス・チーム監督談

「これまでにも何度か言ったが今回も非常に満足しているし、それと同時に悲しくもある。満足なのはコピンズが我々の期待する通りのライディングで第1ヒートを勝利したこと。そして第2ヒートは、ラインに悩まされながらも2位でフィニッシュしたことだ。ランキングのポイントで大きく差をつけることができた。ドルーバーにとっては厳しい一日となったようだ。彼には何かが欠けているように思えるんだ。もちろん彼を浮上させるようには努力しているし、このままベストを尽くし続けるつもりだよ」