モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月13日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第5戦ドイツGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2007年5月13日(日)
■開催地:ドイツ/トイチェンタル
■周回数:第1ヒート=19周、第2ヒート=18周
■天候:雨 ■気温:20度
■観客数:32,000人
REPORT
コピンズ、ドイツGPは総合3位
ヤマハ・モトクロス・チームのJ・コピンズが総合3位に入り、連続表彰台記録を更新した。一方、チームメイトのM・ドルーバーは第1ヒートで自身にとってMX1GP最上位となる2位でゴール。第2ヒートでは一時首位を走行するも、転倒し8位となった。
金曜日のプラクティスは強風のためスケジュールが短縮されたが、コピンズが1位、ドルーバーが0.004秒差で2位に入り、ヤマハ・モトクロス・チームが1位、2位を占めた。ウエットとなった土曜の予選では、YZ450FMを駆るコピンズは初のポールポジションを獲得し、決勝を迎えた。
強風で曇り時々雨という悪天候の土曜日から一転、日曜日のサーキットは晴れ・微風というコンディション。起伏の多いこのコースは、流れるようなレイアウトで、多くの走行ラインがあり、またハードな路面には砂が混ぜられ高速コースとなっている。
第1ヒートはヤマハ・モトクロス・チームの二人が最高のスタートを見せる。そしてコピンズがドルーバーを引き離し、またドルーバーも3番手のS・ラモン(スズキ)に充分な差をつけ、コピンズとドルーバーが1位、2位でゴール。
第2ヒートも同様の展開でスタート。コピンズは序盤、後方に3秒のリードをつくりトップを走るが転倒して後退。8番手で復帰するも、すぐに5選手によるトップ争いに加わり終盤へ。その後4番手まで順位を上げたが、コーナーで右足をバンクにひっかけ、足首をひねってしまう。これで後退したコピンズは6位でフィニッシュとなったそれでも総合成績では3位を獲得、連続表彰台の記録を5回に伸ばした。
一方ドルーバーは、コピンズの転倒でトップに立つも、転倒して後退。最後は8位でフィニッシュとなったが、総合成績は今季最高の4位を獲得している。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | 41'33.823 |
2 | M・ドルーバー | NED | Yamaha | 0'6.946 |
3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'11.243 |
4 | K・デディッカー | BEL | Honda | 0'13.949 |
5 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 0'14.865 |
6 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'17.440 |
7 | G・クロカード | IRL | Honda | 0'26.508 |
8 | J・ノーブル | GBR | Honda | 0'29.096 |
9 | M・ナグル | GER | KTM | 0'34.254 |
10 | M・プリエム | BEL | TM | 0'45.676 |
11 | B・アンダーソン | GBR | Yamaha | 0'46.596 |
12 | M・ブラウン | USA | Honda | 0'49.656 |
13 | T・レオク | EST | Kawasaki | 0'51.164 |
14 | J・バラガン | ESP | KTM | 0'53.206 |
15 | C・デザーレ | BEL | Suzuki | 1'1.365 |
16 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 1'5.529 |
17 | A・サルビーニ | ITA | Yamaha | 1'7.947 |
18 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 1'9.753 |
19 | K・ネメス | HUN | Suzuki | 1'13.081 |
20 | A・レオク | EST | Yamaha | 1'31.115 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・フィリッパーツ | ITA | KTM | 39'49.343 |
2 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'2.008 |
3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'3.729 |
4 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'4.221 |
5 | G・クロカード | IRL | Honda | 0'7.718 |
6 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | 0'11.974 |
7 | J・バラガン | ESP | KTM | 0'24.821 |
8 | M・ドルーバー | NED | Yamaha | 0'29.354 |
9 | B・マッケンジー | GBR | Kawasaki | 0'31.323 |
10 | A・レオク | EST | Yamaha | 0'34.459 |
11 | M・ブラウン | USA | Honda | 0'36.376 |
12 | P・A・ルネ | FRA | Honda | 0'40.458 |
13 | T・アリエ | FRA | Kawasaki | 0'50.129 |
14 | K・デディッカー | BEL | Honda | 0'53.742 |
15 | T・レオク | EST | Kawasaki | 0'55.388 |
16 | M・ナグル | GER | KTM | 0'56.356 |
17 | M・バン・ダエル | BEL | Honda | 0'57.910 |
18 | J・バンニ | FRA | Honda | 0'58.589 |
19 | K・ネメス | HUN | Suzuki | 1'1.208 |
20 | B・アンダーソン | GBR | Yamaha | 1'5.050 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | J・コピンズ | Yamaha | 234 |
2 | K・ストライボス | Suzuki | 191 |
3 | S・ラモン | Suzuki | 156 |
4 | K・デディッカー | Honda | 131 |
5 | S・プーセル | Kawasaki | 130 |
6 | J・バラガン | KTM | 121 |
7 | M・ドルーバー | Yamaha | 115 |
17 | A・レオク | Yamaha | 57 |
25 | A・サルビーニ | Yamaha | 13 |
28 | B・アンダーソン | Yamaha | 11 |
35 | C・ステバニーニ | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 234 |
2 | Suzuki | 205 |
3 | KTM | 181 |
4 | Honda | 163 |
5 | Kawasaki | 157 |
6 | TM | 81 |
7 | Aprilia | 2 |
COMMENT
J・コピンズ選手談(優勝/6位:総合3位)
「第2ヒートはいいライディングでブラウンを抜いてトップに立った。他のライダーを引き離してアドバンテージを築いたが、路面が砂のところでギアをニュートラルに入れてしまって転倒した。8番手で再スタートして何人か抜いた。その後残り5、6周となったところでバンクで足を打ってひねってしまい、後退を余儀なくされた。
ここは高速コースでレースは僅差の争いになる。それでも第1ヒートは楽に走れてレースをコントロールすることができた。第2ヒートはフラストレーションの溜まるレースだった。いい位置につけていたのにミスをおかしたからね。まあまあの一日だったが、ランキングポイントではリードを広げることができて良かったよ」
M・ドルーバー選手談(2位/8位:総合4位)
「第2ヒートでは、コーナーで突然スリップした。いつも同じわだちを走っていたのに、なぜそうなったのかわからない。マシンは大丈夫だったのですぐに再スタートした。順位を2つ落としただけだったし、自分はまだいけると思った。しかしその後ラモンとラインが重なりフェンスまで押し出される、トップグループのすべてのライダーに抜かれてしまった。スムーズに走れていただけに残念でしかたがない」
C・リナルディ、ヤマハ・モトクロス・チーム監督談
「チームによる1-2フィニッシュが楽にできるはずだった。第1ヒートでは両ライダーにとって楽な展開だったし、第2ヒートも同じだった。コピンズは転倒したが、ドルーバーがリードし、転倒したコピンズも2番手まで上がることができたからだ。ところがドルーバーはミスをおかし、コピンズは足首をひねってしまった。第2ヒート後半は我々にとって本当に厳しいものとなってしまった」