モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.07 6月11日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第7戦イタリアGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2006年6月11日(日)
■開催地:イタリア/モンテヴァルチ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=21周
■天候:晴れ ■気温:26度
■観客数:26,000人
REPORT
エバーツが今季7勝目を飾る!
ヤマハ・インタースポーツ・モトクロスチームのS・エバーツが第7戦イタリアGPで今季7勝目。開幕以来、続いている全勝記録を更新した。これで今季はヒート優勝が11、総合優勝回数は7となり、グランプリ通算では94勝目(総合優勝)を達成したことになる。今シーズンはあと8戦残っており、100勝達成も夢ではない。
エバーツは今季2度目のポールポジションを獲得。第1ヒート決勝はホールショットから素早くリズムをつかみ、そのまま快調にトップをキープして今季10回目のヒート優勝を果たした。続く第2ヒートではエキゾーストにひびが入るアクシデントがあり、K・ストライボス(スズキ)に追い上げられる。しかし終盤の勝負では強さを見せて好タイムを連発。第1ヒートに続いてトップでチェッカーを受けた。
C・メロッテは前回のブルガリアGPで軽い脳しんとうを起していて、最近の血液検査でも依然、ビタミンの欠乏が診断されている。それでも第1ヒートでは好スタートを決めて、前半戦を3番手で走行。後半に入ると徐々に遅れてたが8位でゴールした。第2ヒートはJ・バラガン(KTM)と接触してリアブレーキを破損、そのままリタイヤとなった。
シリーズポイントではエバーツが2位以下に89ポイント差をつけてトップをキープ。メロッテは10位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 39'58.623 |
2 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 7.556 |
3 | K・デディッカー | BEL | Honda | 15.670 |
4 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 20.976 |
5 | J・バラガン | ESP | KTM | 23.426 |
6 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 24.285 |
7 | T・レオク | EST | Kawasaki | 27.861 |
8 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 45.620 |
9 | J・ビル | GBR | Yamaha | 1'01.739 |
10 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'05.510 |
11 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | 1'09.784 |
12 | L・フライベルクス | LVA | Suzuki | 1710.435 |
13 | G・クロカード | GBR | Honda | 1'10.905 |
14 | R・ジェレン | SVN | Suzuki | 1'22.435 |
15 | C・デサーレ | BEL | Suzuki | 1'26.128 |
16 | D・セイバース | BEL | Suzuki | 1'26.501 |
17 | J・モーゼ | SVN | Suzuki | 1'31.077 |
18 | B・ヨルゲンセン | DNK | Honda | 1'32.498 |
19 | M・プリエム | BEL | Yamaha | 1'37.790 |
20 | K・サラエツ | BEL | Yamaha | 1'43.482 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 40'26.487 |
2 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 8.683 |
3 | T・レオク | EST | Kawasaki | 26.828 |
4 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 40.982 |
5 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 46.607 |
6 | B・ヨルゲンセン | DNK | Honda | 1'7.361 |
7 | K・デディッカー | BEL | Honda | 1'13.155 |
8 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'17.459 |
9 | M・プリエム | BEL | Yamaha | 1'23.597 |
10 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Honda | 1'23.750 |
11 | J・ノーブル | GBR | Honda | 1'33.642 |
12 | A・.ピローネン | FIN | TM | 1'38.337 |
13 | D・セイバース | BEL | Suzuki | 1'38.801 |
14 | L・フライベルクス | LVA | Suzuki | 1'40.490 |
15 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | 1'41.047 |
16 | J・ビル | GBR | Yamaha | 1'46.482 |
17 | R・ジェレン | SVN | Suzuki | 1'47.245 |
18 | W・エイビス | RSA | KTM | 1'58.566 |
19 | J・ドーベス | CZE | Suzuki | -1 Laps |
20 | G・クロカード | GBR | Honda | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | Yamaha | 342 |
2 | K・ストライボス | Suzuki | 253 |
3 | T・レオク | Kawasaki | 245 |
4 | K・デディッカー | Honda | 231 |
5 | S・ラモン | Suzuki | 227 |
6 | J・バラガン | KTM | 166 |
8 | M・プリエム | Yamaha | 120 |
10 | C・メロッテ | Yamaha | 118 |
13 | J・ビル | Yamaha | 107 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 342 |
2 | Suzuki | 289 |
3 | Kawasaki | 245 |
4 | Honda | 241 |
5 | KTM | 221 |
6 | TM | 91 |
COMMENT
S・エバーツ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「いつも優勝しているからと言って、マンネリになどなっていないよ! だって毎回とてもハードな戦いなんだからね。ケビン(ストライボス)は今日とてもいい走りをしていて、とくに第2ヒートでは僕にプレッシャーをかけてきた。ずっと僕を見つめている感じで、僕のほうはトップのポジションをキープするため懸命にプッシュし続けたんだ。楽な戦いじゃなかったよ。毎回が新しいチャレンジで、まだたくさんのレースが残っているから、好調をキープして最後まで頑張りたい」
C・メロッテ選手談(8位/リタイヤ:総合15位)
「とにかくベストを尽くすだけ。そしてできる限り自分自身が楽しんで走れるようにすることだけを考えている。第1ヒートはスタートがとてもうまくいって、序盤はトップグループについていくことができた。でもその後は、自分のリズムをつかむために少しペースを落とさなければならなかった。今年に入ってからずっとマシン作りを続けてきたが、アクシデントがあってからそれが中断してしまっている。今は、序盤のペースを最後までキープできなくなっているので、イギリスGPの後のテストで以前のようにスムーズな走りを取り戻したいと願っている。今日はマシンの挙動が激しくどんどん後退してしまったが、ベストは尽くしたつもりだ。第2ヒートではバラガンと接触、フロントをすくわれてしまった。再スタートしたがリアブレーキが壊れていてリタイヤせざるを得なかった」
C・リナルディ、ヤマハ・インター・スポーツ・モトクロスチーム監督談
「ステファンは今回もほぼ完璧なレース。両ヒートで好スタート、その後の展開もこれまでに何度も見てきたのと同じで、まず差を広げて集中力をキープした。セドリックはブルガリアの後、一週間の間にかなり良くなった。第1ヒートでは持ち前の速さを証明したが、体力的にはやはりまだ100%の状態ではない。第2ヒートはバラガンと接触、ブレーキを破損してレースを続けることができなくなってしまったことは非常に残念だ。ステファンは第2ヒートでエキゾーストに小さなひびが入り、いくらか音が大きくなっていたが、音量制限を越えるまでにはならず問題はなかった」