モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 6月4日 ブルガリア
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第6戦ブルガリアGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2006年6月4日(日)
■開催地:ブルガリア/セブリエボ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=18周
■天候:雨 ■気温:18度
■観客数:25,000人
REPORT
エバーツがGP通算93勝目を飾る!
ヤマハ・インター・スポーツ・モトクロスチームのS・エバーツが高速コース、セブリエボでYZ450FMを駆り両ヒートを制し、開幕以来の連続6総合優勝を飾った。第1ヒートはドライでハイスピードなレース展開となるが、その後降り出した雨で第2ヒートは今季初の雨中でのレースとなった。エバーツは両ヒートともで序盤からリードを奪い後続のK・ストライボス(スズキ)とのリードをキープして力走。両ヒートとも1位でチェッカー。ランキングでは2位のT・レオク(カワサキ)に81ポイントの大差をつけて首位を独走している。
チームメイトのC・メロッテは第1ヒート、わずか3周でリタイヤ。土曜日に激しく転倒して頭部を打っているメロッテは体調が優れず、ライディングに集中できないことからリスクを避けてリタイヤした。メロッテは体力的にも消耗し第2ヒートは出走しなかった。
RESULT Race.1
| 順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 40'47.650 |
| 2 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 6.971 |
| 3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 11.846 |
| 4 | B・ヨルゲンセン | DNK | Honda | 16.978 |
| 5 | P・ルレ | FRA | Honda | 27.050 |
| 6 | W・エイビス | RSA | KTM | 31.597 |
| 7 | K・デディッカー | BEL | Honda | 33.118 |
| 8 | J・ビル | GBR | Yamaha | 35.635 |
| 9 | T・レオク | EST | Kawasaki | 47.909 |
| 10 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 56.167 |
| 11 | G・クロカード | GBR | Honda | 58.292 |
| 12 | C・デサーレ | BEL | Suzuki | 59.949 |
| 13 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Honda | 1'3.002 |
| 14 | M・プリエム | BEL | Yamaha | 1'11.247 |
| 15 | C・フェデリッチ | ITA | Kawasaki | 1'17.882 |
| 16 | A・ピローネン | FIN | TM | 1'19.780 |
| 17 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | 1'27.943 |
| 18 | B・ベルフーベン | NED | Kawasaki | 1'29.174 |
| 19 | D・セイバース | BEL | Suzuki | 1'35.502 |
| 20 | L・フライベルクス | LVA | Suzuki | 1'38.832 |
RESULT Race.2
| 順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 40'51.233 |
| 2 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 2.117 |
| 3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 3.631 |
| 4 | T・レオク | EST | Kawasaki | 27.962 |
| 5 | B・ヨルゲンセン | DNK | Honda | 39.143 |
| 6 | K・デディッカー | BEL | Honda | 1'40.327 |
| 7 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'53.287 |
| 8 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 1'59.266 |
| 9 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Honda | 2'5.055 |
| 10 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | -1 Laps |
| 11 | C・フェデリッチ | ITA | Kawasaki | -1 Laps |
| 12 | C・デサーレ | BEL | Suzuki | -1 Laps |
| 13 | A・ピローネン | FIN | TM | -1 Laps |
| 14 | W・エイビス | RSA | KTM | -1 Laps |
| 15 | B・ベルフーベン | NED | Kawasaki | -1 Laps |
| 16 | L・フライベルクス | LVA | Suzuki | -1 Laps |
| 17 | G・クロカード | GBR | Honda | -1 Laps |
| 18 | A・ボブコブス | LVA | Honda | -1 Laps |
| 19 | J・ノーブル | GBR | Honda | -1 Laps |
| 20 | M・ノーレン | SWE | Suzuki | -1 Laps |
RIDERS RANKING
| 順位 | ライダー | マシン | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | S・エバーツ | Yamaha | 292 |
| 2 | T・レオク | Kawasaki | 211 |
| 3 | K・ストライボス | Suzuki | 209 |
| 4 | K・デディッカー | Honda | 197 |
| 5 | S・ラモン | Suzuki | 191 |
| 6 | J・バラガン | KTM | 150 |
| 8 | M・プリエム | Yamaha | 106 |
| 9 | C・メロッテ | Yamaha | 105 |
| 13 | J・ビル | Yamaha | 90 |
CONSTRUCTORS RANKING
| 順位 | コンストラクター | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Yamaha | 292 |
| 2 | Suzuki | 245 |
| 3 | Kawasaki | 211 |
| 4 | Honda | 205 |
| 5 | KTM | 202 |
| 6 | TM | 82 |
COMMENT
S・エバーツ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「レースではどんなことでも起こり得るが、ペースを維持してミスをしないように走った。第2ヒートはコンディションが変化して厳しいレースになった。数ラップでゴーグルが見えなくなってしまった。視界をさえぎる泥のためにペースを落とさなければならなかったが、全体的には今日のレースには満足している。ここのコースに到着した日は、あまり自信がもてなかったが、レースでは自分のスピードを維持できた。マシンはスタートから好調で、その後も10分から15分経過ごろからハードにプッシュしリードを拡大することができた」
C・メロッテ選手談(リタイヤ/欠場)
「土曜日に激しく転倒してしまったため、今日はライディングに集中できなかった。速く走ろうとトライしたが、危険を感じたのでストップすることにした。このところまったくツイていない。」
C・リナルディ、ヤマハ・インター・スポーツ・モトクロスチーム監督談
「コースコンディションが大きく違ったので、今日は二つのレースが行われたようなものだ。ステファンは何が立ちはだかって来ても問題ではないことを証明。2レースとも着実にノーミスで走った。最初はハイペースで走り、その後はペースを調整していた。雨の中で、こうした状況では電気系などに思わぬトラブルが出ることがあるが、マシンは非常に良く走った。路面の状況に合わせて第1ヒート終了後マシンに変更を加えたが、これがうまくいった。
メロッテは、日本GPの後、さまざまな検診を受けたが一部ミネラルが不足していることがわかった。ハードなトレーニングをいつも続けているが、レース後に気分の悪さを訴えていたからだ。また今季の彼には浮き沈みがある。ポルトガルは悪かったが、休養をとった後に臨んだその次のドイツでは好調。日本GPは再び良くなかったので、このGPの前に休養をとってもらった。血液検査で鉄分とB12の数値が低いことが分かり、トレーニングのし過ぎのようだ。十分に休養をとり、彼本来のレベルを復活させることが必要だ。良くなるはずだ」
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