モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月23日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第3戦ポルトガルGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2006年4月23日(日)
■開催地:ポルトガル/アジェンダ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=21周
■天候:晴れ ■気温:20度
■観客数:15,500人
REPORT
エバーツ、ポルトガルGPで90勝目を飾る!
ヤマハ・インター・スポーツ・モトクロスチームのS・エバーツがYZ450FMを駆り、両ヒートで優勝。グランプリ通算90勝目を飾った。
金曜日夜に雨が激しくなり、翌土曜日にも雨が降り続いたため予選スケジュールが短縮され実施された。迎えた日曜の決勝第1ヒートは、ドライながらもラフなコンディションのなかで行われた。エバーツはここでS・トーテリ(KTM)と激しいバトルを展開し、10周目のジャンプでトーテリを追い抜きトップに浮上。その後もトーテリの追撃を受けるが、最終ラップにトーテリがミスして転倒。これでエバーツが余裕のチェッカーを受けることになった。第2ヒート、スタート開始後は4番手につけていたエバーツだったが、精力的に攻めて、第1ヒートと同様トップをいくトーテリを1周目にかわす。その後トーテリは転倒を喫して後退。単独首位に立ったエバーツは、そのままレースをリードしてチェッカーを受けた。
エバーツのチームメイト、C・メロッテは第1ヒート、スタートで出遅れるも後方から追い上げ9位。しかし第2ヒートでは、タイトな第2コーナーで転倒。大きく後退し、その後復帰して挽回を図るが再び転倒しリタイヤに終わった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 40'11.933 |
2 | S・トーテリ | FRA | KTM | 20.727 |
3 | K・デディッカー | BEL | Honda | 33.544 |
4 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 40.260 |
5 | J・バラガン | BEL | KTM | 44.074 |
6 | T・レオク | EST | Kawasaki | 49.921 |
7 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 54.458 |
8 | J・ノーブル | GBR | Honda | 1'19.327 |
9 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 1'25.116 |
10 | S・ソード | GBR | Kawasaki | 1'28.637 |
11 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 1'30.252 |
12 | G・クロカード | GBR | Honda | 1'30.862 |
13 | M・プリエム | BEL | Yamaha | 1'33.701 |
14 | B・ヨルゲンセン | DNK | Honda | 1'36.929 |
15 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'42.669 |
16 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Honda | 1'50.107 |
17 | J・ビル | GBR | Yamaha | 1'52.142 |
18 | A・ピローネン | FIN | TM | 2'5.337 |
19 | C・フェデリッチ | ITA | Kawasaki | -1 Laps |
20 | L・フライベルクス | LVA | Suzuki | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 39'23.754 |
2 | J・バラガン | ESP | KTM | 5.746 |
3 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 11.695 |
4 | T・レオク | EST | Kawasaki | 18.728 |
5 | K・デディッカー | BEL | Honda | 22.443 |
6 | M・プリエム | BEL | Yamaha | 29.741 |
7 | J・ビル | GBR | Yamaha | 50.317 |
8 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'1.967 |
9 | W・エイビス | RSA | KTM | 1'9.310 |
10 | A・ピローネン | FIN | TM | 1'15.542 |
11 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 1'18.807 |
12 | L・フライベルクス | LVA | Suzuki | 1'21.424 |
13 | G・クロカード | GBR | Honda | 1'30.916 |
14 | D・セイバース | GBR | Suzuki | 1'34.707 |
15 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | 1'37.602 |
16 | J・リンデ | SWE | KTM | 1'38.460 |
17 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Honda | 1'39.379 |
18 | S・ソード | GBR | Kawasaki | 1'40.329 |
19 | K・サラエツ | BEL | Yamaha | 1'40.598 |
20 | B・ヨルゲンセン | DNK | Honda | 1'48.115 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | Yamaha | 142 |
2 | T・レオク | Kawasaki | 115 |
3 | S・トーテリ | KTM | 99 |
4 | K・ストライボス | Suzuki | 98 |
5 | K・デディッカー | Honda | 97 |
6 | J・バラガン | KTM | 97 |
8 | C・メロッテ | Yamaha | 66 |
10 | M・プリエム | Yamaha | 53 |
15 | J・ビル | Yamaha | 39 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 142 |
2 | KTM | 125 |
3 | Suzuki | 121 |
4 | Kawasaki | 115 |
5 | Honda | 97 |
6 | TM | 41 |
COMMENT
S・エバーツ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「ハードな一日だった。特に第1ヒートがきつかった。トップに立ったが、トーテリが常に追い上げてきた。彼はとてもアグレッシブで、いろいろなラインからさしてくることが分かっていたので、ブロックラインを取って走った。彼に抜かれた直後、丘の上りで彼をパスしたが、あれがレースを決めたポイントとなった。第2ヒートでは1周目を非常にアグレッシブに走り、第1ヒートと同じ場所で彼を抜くことができた。でも彼が転倒したと分かった後は、自分の集中力が落ちてリズム良く走ることができなかったが、なんとか優勝ができうれしい」
C・メロッテ選手談(9位/リタイヤ:総合17位)
「第1ヒートでは、もっと追い上げて走れる感じだった。でもここはパッシングが難しいコースで結局9位。第2ヒートでは第2コーナーで転倒し、再スタートまでに時間がかかってしまった。その後追い上げたが、フロントのバランスを崩して再び転倒。運に見放された週末だった。今は今日のことは忘れ次のGPに集中したい」
C・リナルディ、ヤマハ・インター・スポーツ・モトクロスチーム監督談
「エバーツにとっては良い一日となった。第1ヒートのように守りのライディングの中でも、彼は実力と速さを示した。第2ヒートでは、首位に立った後にさらにリードを広げようとしていたが、いつものようなスムーズさが見られなかった。セドリックにとっては厳しいレースとなった。良い結果が必要なだけに残念だ。このコースで順位を挽回するのは非常に難しいからね」