モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月16日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第2戦スペインGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2006年4月16日(日)
■開催地:スペイン/ベルプーチ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=22周
■天候:晴れ ■気温22度
■観客数:26,200人
REPORT
YZ450FMのエバーツがGP通算89勝目を飾る!
ベルプーチで開催された第2戦は好天に恵まれ、またイースターと重なったこともあり26,200人のファンが詰め掛けた。ヤマハ・インター・スポーツ・モトクロスチームのS・エバーツはYZ450FMを駆り第1ヒート3位・第2ヒート1位で総合優勝して開幕2連勝。自身GP通算89勝目を飾るとともに、ランキングのリードも拡大した。チームメイトのC・メロッテは総合7位だった。
第1ヒート前半、8周に渡ってリードしたエバーツだったがミスで5番手に後退。その後、追い上げて4番手に上がり、残り2周で3番手に浮上するとそのままゴール。メロッテはスタートでスターティングマシンにスタックさせてしまい、最後尾から第1コーナーへ。力走を続け残り3周となったところで10位まで挽回しチェッカーとなった。
第2ヒートではエバーツが貫禄を披露。1周目からトップに立ってレースをリードし、2位のT・レオク(カワサキ)を寄せつけることなく独走してチェッカー。メロッテは3番手をキープしていたが、その後S・ラモン(スズキ)に抜かれて4位となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 39'17.220 |
2 | T・レオク | EST | Kawasaki | 9.438 |
3 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 12.955 |
4 | J・バラガン | ESP | KTM | 16.056 |
5 | K・デディッカー | BEL | Honda | 20.073 |
6 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 23.507 |
7 | S・トーテリ | FRA | KTM | 51.134 |
8 | J・ビル | GBR | Yamaha | 53.844 |
9 | J・ノーブル | GBR | Honda | 1'5.714 |
10 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 1'12.991 |
11 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'14.711 |
12 | A・ピローネン | FIN | TM | 1'16.824 |
13 | M・プリエム | BEL | Yamaha | 1'20.718 |
14 | D・セイバース | BEL | Suzuki | 1'22.823 |
15 | J・リンデ | SWE | KTM | 1'28.458 |
16 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 1'29.712 |
17 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | 1'32.892 |
18 | M・ハックルブリッジ | GBR | Kawasaki | 1'34.596 |
19 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Honda | 1'47.099 |
20 | A・ロザーノ | ESP | KTM | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 40'30.007 |
2 | T・レオク | EST | Kawasaki | 17.460 |
3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 22.900 |
4 | C・メロッテ | BEL | Yamaha | 39.465 |
5 | S・トーテリ | FRA | KTM | 46.185 |
6 | K・デディッカー | BEL | Honda | 55.033 |
7 | J・バラガン | ESP | KTM | 1'0.680 |
8 | M・プリエム | BEL | Yamaha | 1'4.048 |
9 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'9.278 |
10 | B・ヨルゲンセン | DNK | Honda | 1'12.796 |
11 | J・ガルシア・ビコ | ESP | Honda | 1'28.469 |
12 | J・ビル | GBR | Yamaha | 1'31.381 |
13 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Honda | 1'33.111 |
14 | A・ボブコブス | LVA | Honda | 1'35.481 |
15 | D・セイバース | BEL | Suzuki | 1'36.685 |
16 | A・ピローネン | FIN | TM | 1'37.850 |
17 | M・ハックルブリッジ | GBR | Kawasaki | 1'39.607 |
18 | J・ノーブル | GBR | Honda | 1'52.646 |
19 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | -1 Laps |
20 | A・ロザーノ | ESP | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | Yamaha | 92 |
2 | T・レオク | Kawasaki | 82 |
3 | S・トーテリ | KTM | 77 |
4 | S・ラモン | Suzuki | 69 |
5 | K・デディッカー | Honda | 61 |
6 | K・ストライボス | Suzuki | 60 |
8 | C・メロッテ | Yamaha | 54 |
10 | M・プリエム | Yamaha | 30 |
16 | J・ビル | Yamaha | 22 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 50 |
2 | Kawasaki | 42 |
3 | KTM | 40 |
4 | Suzuki | 38 |
5 | Honda | 31 |
6 | TM | 9 |
COMMENT
S・エバーツ選手談(3位/優勝:総合優勝)
「開幕戦の時よりリラックスできていたし、スタートも良かったのでいけると思ったが、第1ヒートはうまくいかなかった。ミスで後退し、その後はラインが限られていたので前の選手をパスするのは大変だった。それでも3位まで挽回できたので良かった。第2ヒートはすごくうまくいったよ。予選からギアレシオを変更した以外何も変えずに臨んだけれど、マシンの具合はとてもいい感じで完璧なレースだったね」
C・メロッテ選手談(10位/4位:総合7位)
「正直、予選22位のタイムには落ち込んでいたが、決勝レースに向けて集中した。第1ヒートのスタートでは、自分のミスなのか、装置の問題なのかわからないけれどスターティングマシンに引っかかってしまう不運に見舞われた。第2ヒートはそれに比べるといい感じだった。レースの前半は3番手をキープできたからね。でも、後半になると疲れが出てペースが下がってしまった。第1ヒートがハードだったことが影響したのかもしれない」
C・リナルディ、ヤマハ・インター・スポーツ・モトクロスチーム監督談
「再び勝つことができた。第1ヒートはエバーツにとっては苦しい戦いだったね。レオクがプレッシャーをかけていて、ステファンはそこで転倒してしまった。その後良く挽回したが、ミスも多かった。でもバラガンを抜いて3位に入ることができたのが大きかった。第2ヒートはエバーツらしいレースを見せてくれた。好スタートを決めて、自分のペースで走ってくれた。完璧だった。メロッテのゲートの件は非常に不運。TVのリプレイを見せてもらったが、ゲートの不具合なのか彼のミスなのかを判断するのは難しいところだ。だから抗議は出さなかった。いずれにしても彼は頑張って10位まで挽回した。今彼にとって大切なのは、本来の彼の走りを取り戻すことだが、第2ヒートでの彼のスピードは良かったしトップグループを走れる力を見せてくれた」