モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 5月29日 日本
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第6戦日本GP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2005年5月29日(日)
■開催地:日本/宮城県
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=20周
■天候:曇り ■気温:17度
■観客数:24,600人
REPORT
エバーツが今季4度目の総合優勝
ヤマハのS・エバーツが、今季4度目の総合優勝を飾った。これでエバーツは、ランキング2位につけてタイトルを争うM・ピション(ホンダ)との差をさらに2ポイント広げた。
第1ヒート、エバーツはチームメイトのB・ヨルゲンセンを第2コーナーでかわし、ピションとのトップ争いを展開する。レースをリードするピションは、懸命に追うエバーツを尻目に、徐々にその差を広げて優勝。エバーツは2番手を単独走行し2位でチェッカーを受けた。3位にはB・タウンリー(KTM)となった。一方、ヨルゲンセンは8番手まで後退するが、終盤D・セイバース(スズキ)を抜いて7位でチェッカーフラッグを受けた。
第2ヒートは、エバーツ、ピション、そしてタウンリーら5選手が3秒以内に絡むトップグループを形成。ラスト5周は激しい追い上げを見せるタウンリーとトップのエバーツとの争いとなるが、タウンリーがエンジントラブルに見舞われ勝負あり。その後エバーツは2位以下のピション、J・スメッツ(スズキ)とのリードを広げフィニッシュ。第1ヒートの2位とあわせ、総合優勝を飾った。ヨルゲンセンは、1周目にジャンプ手前の右コーナー進入で転倒し、最後尾まで後退。その後追い上げたが18位に終わった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ピション | FRA | Honda | 40'13.957 |
2 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 3.373 |
3 | B・タウンリー | NZL | KTM | 6.215 |
4 | J・コピンズ | NZL | Honda | 38.283 |
5 | S・ラモン | BEL | KTM | 42.803 |
6 | J・スメッツ | BEL | Suzuki | 44.462 |
7 | B・ヨルゲンセン | DNK | Yamaha | 55.152 |
8 | D・セイバース | BEL | Suzuki | 56.185 |
9 | J・ノーブル | GBR | Honda | 57.110 |
10 | K・デディッカー | BEL | Honda | 1'02.468 |
11 | A・ピローネン | FIN | TM | 1'09.972 |
12 | P・クーパー | GBR | Honda | 1'11.702 |
13 | T・レオク | EST | Kawasaki | 1'12.304 |
14 | K・ネメス | HUN | Suzuki | 1'13.202 |
15 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'14.932 |
16 | 熱田 孝高 | JPN | Suzuki | 1'25.559 |
17 | 辻 健二郎 | JPN | Honda | 1'42.269 |
18 | M・ハックルブリッジ | GBR | Honda | 1'42.614 |
19 | 加賀 真一 | JPN | Suzuki | 1'53.198 |
20 | 小池田 猛 | JPN | Yamaha | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | BEL | Yamaha | 39'12.092 |
2 | J・スメッツ | BEL | Suzuki | 1.621 |
3 | M・ピション | FRA | Honda | 2.500 |
4 | J・コピンズ | NZL | Suzuki | 24.096 |
5 | J・ノーブル | GBR | Honda | 30.399 |
6 | T・レオク | EST | Kawasaki | 42.049 |
7 | K・デディッカー | BEL | Honda | 54.987 |
8 | S・ラモン | BEL | KTM | 58.845 |
9 | 熱田 孝高 | JPN | Suzuki | 1'06.182 |
10 | D・セイバース | BEL | Suzuki | 1'07.134 |
11 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'08.103 |
12 | M・バン・ダエル | BEL | Honda | 1'09.625 |
13 | P・クーパー | GBR | Honda | 1'17.460 |
14 | K・ネメス | HUN | Suzuki | 1'21.617 |
15 | M・ハックルブリッジ | GBR | Honda | 1'22.479 |
16 | 辻 健二郎 | JPN | Honda | 1'35.521 |
17 | 加賀 真一 | JPN | Suzuki | 1'53.835 |
18 | B・ヨルゲンセン | DNK | Yamaha | 1'57.614 |
19 | 小島 太久摩 | JPN | Yamaha | 2.01.007 |
20 | 出原 忍 | JPN | Yamaha | 2.11.797 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S・エバーツ | Yamaha | 251 |
2 | M・ピション | Honda | 240 |
3 | J・スメッツ | Suzuki | 204 |
4 | J・コピンズ | Honda | 203 |
5 | B・タウンリー | KTM | 168 |
6 | S・ラモン | KTM | 149 |
8 | B・ヨルゲンセン | Yamaha | 121 |
24 | M・プリエム | Yamaha | 28 |
26 | C・フェデリーチ | Yamaha | 24 |
28 | G・クロカード | Yamaha | 10 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 134 |
2 | Honda | 129 |
3 | Suzuki | 111 |
4 | KTM | 110 |
5 | Kawasaki | 50 |
6 | TM | 39 |
7 | Husqvarna | 17 |
COMMENT
S・エバーツ選手談(2位/優勝:総合優勝)
「ピションが第1ヒートを制したことで、ある意味で少しリラックスできた。つまり、それにより第2ヒートの展開が見えたからだ。第1ヒートでは懸命に走ったが、ピションの走りは素晴らしく、彼を捕らえることができず、2位に甘んじるしかなかった。第2ヒートでは1周目からピションにプレッシャーをかけ、彼をパスすることができた。ヤマハにとって一年で最も重要なレースの一つで勝つことができて、とてもうれしく思っている。ファンの皆さんもこのグランプリを忘れないだろう」
B・ヨルゲンセン選手談(7位/18位:総合13位)
「ハードにプッシュしたし、スタートも良かったが、うまく組み立てができなかった。言い訳はしたくないが、負傷と病気の問題からまだ完全には抜け出していない。冬の間、激しいトレーニングを積んできたものを取り戻すことができず、フラストレーションもたまる。プッシュしようとして腕が上がってしまい、結局速く走れず"どうすればいいんだ"とパニックになる感じだった。第2ヒートのスタートはとても良かったが、ラインを必要以上にインにしたことでミスしてしまった」