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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

モトクロス世界選手権

FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が、1957年にスタートさせたモトクロスの世界最高峰レース。当初は500ccのみだったが、1962年に250cc、1975年に125ccが追加された。その後、車両の4ストローク化などに伴いクラス設定が変更され、現在はMXGP(旧250cc/MX1)とMX2(旧125cc)の2クラスで開催されている。

この中でMXGPは、ヨーロッパを中心に世界中からトップライダーが集う最高峰クラス。4ストローク290cc以上-450cc未満/2ストローク175cc以上-250cc未満のマシンを使用する。中量級クラスとなるMX2は若手ライダーがMXGPを目指して参戦。4ストローク175cc以上-250cc未満/2ストローク100cc以上-125cc未満のマシンを使用する。

各クラスともに1大会2レースで行われ、全ヒートのポイントを合算してランキングを決定する。2025年は3〜9月末まで、欧州を中心に20大会が開催される。

ヤマハ発動機は1971年のテスト参戦を経て、1972年から本格参戦を開始。この年、250ccと500ccで初優勝を果たすと、翌1973年には、後に世界のモーターサイクル用サスペンションの基準となる1本型の"モノクロスサスペンション"を搭載したYZM250を駆るハカン・アンダーソンが250ccで初のチャンピオンをにもたらした。

その後も着実に勝利を積み重ね、2000年代に入ってからは、ステファン・エバーツが2003年から4連覇。2008年はアントニオ・カイローリ、2009年にはデビッド・フィリッパーツ、そして2015年にロマン・フェーブルがチャンピオンを獲得し、MXGP、250cc、MX1で、通算12回のライダータイトルを獲得している。

ライダー紹介

#959 マキシム・ルノー

Monster Energy Yamaha Factory MXGP Team

#93 ヤゴ・グリーツ

Monster Energy Yamaha Factory MXGP Team

#10 カルバン・ファランデレン

Monster Energy Yamaha Factory MXGP Team

チーム

モトクロスの世界最高峰となるMXGPには、Yamaha Motor Europe N.V. (YMENV)のトップチーム「Monster Energy Yamaha Factory MXGP Team」が参戦する。

ライダーラインアップは2024年を継続。まずマキシム・ルノーは、2022年のMXGPのルーキーイヤーにはランキング4位を獲得すると、2023年、2024年はチャンピオンを視野に入れてのシーズンだったが、両シーズンとも怪我により2023年はランキング10位、2024年は17位となり、今年はリベンジに燃える。

MX2で4年連続ランキング2位を獲得し、昨年は満を辞してMXGPにステップアップしたヤゴ・グリーツだったが、開幕前の大きな怪我によりそのほとんどを欠場しランキング33位。ルノーと同じくリスタートのシーズンとなる。

そしてカルバン・ファランデレンは、昨年のヤマハ勢最上位のランキング7位を獲得。ただし、第16戦で膝を負傷し残りの4戦を欠場しての順位だったことから、今年はさらに上位の進出が目標となる。

3名はファクトリー仕様のYZ450FMを駆り、2015年以来となるMXGPのチャンピオン獲得に挑む。

マシン

YZ450FM(Monster Energy Yamaha Factory MXGP)

2023年、「Synchronizing the YZ with Every Rider」をコンセプトに開発し、軽量、コンパクトながら力強いパワー感を実現したエンジン、新設計クラッチと新トランスミッション、軽快性と安定性を高次元で両立したバイラテラルビーム・フレーム、軽量コンパクトを具現化した外観デザインを織り込んだ「YZ450F」。

「YZ450FM」は、この「YZ450F」をベースであるが、長年、トップライダーたちとのレース参戦で獲得してきた知見をフィードバックして開発しているファクトリーマシン。カムやピストン、クラッチ、ギアボックス、ラジエーターなど、随所にファクトリースペックのパーツを惜しげもなく投入。ハードパックからディープサンドまで欧州の過酷なコースコンディションを走破するために戦闘力を向上した「Monster Energy Yamaha Factory MXGPの専用マシンである。

YZ450FM(Monster Energy Yamaha Factory MXGP)

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