NEWS
August 13, 2024
第13回「Yamaha VR46 Master Camp」5日目、再びMotor Ranchへ
第13回「Yamaha VR46 Master Camp」5日目は、Motor Ranchへ戻ってフラットトラック・セッションを午前と午後の2回。加えて理論を学ぶ講義も行われました。フラットトラックでは進化が見られ、インストラクターのマルコ・ベリは講義のなかで、より詳細を説明しました。
ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手(15歳/スペイン)、高橋匠選手(16歳/日本)、ドリアン・ジョウリン選手(17歳/フランス)、エモン・ボカネグラ選手(13歳/ペルー)、ワヒュー・ヌゴロホ選手(21歳/インドネシア)、モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手(19歳/マレーシア)の6名は最初のフラットトラック・セッション以来、YZ250Fでの2度目のトレーニングを楽しみにしてきました。今回もベリがヒントやコツを示し、Moto2ライダーのジェレミー・アルコバが参加者らと一緒にコースを走行。これまでに教わったテクニックをうまく使えているかどうかを確認しました。
彼らのテクニックはすでに高いレベルにあったため、ベリとアルコバは6日目に予定している"アメリカーナ・レース"への準備が整っていると判断し、前日リハーサルとしてコース全体の試乗を行いました。アルコバは午前中のセッションを終え、次のように話しています。
「今日はメインの講師ではなく、アシスタントとして参加しました。ベリの話を聞きながら速く走る方法を理解し、私自身もとても勉強になりました。暑さでコースの状態は完璧ではありませんでしたが、それでもとても楽しかったですし、"アメリカーナ・レース"では彼らについて行き、追い抜き、限界まで追い込みました。
私は普段、フラットトラックの練習はあまり行いませんが、やるとなったらいつも楽しくて、大好きです。だから彼らがすでに一定レベルまで成長していてくれたことは、私にとってもラッキーだったのです。おかげでコース全体を走ることができ、いい経験になりました。Motor Ranchのコースを走ることが私の夢でしたが、実際に走ってみると想像以上に素晴らしいものでした。とても楽しく、そして驚くほど速いコースでした! もう一度、言いますが、暑さの影響で砂埃がひどく、ベストのコンディションではなかったにもかかわらず、本当に素晴らしかったです!
そういうわけで、午前中の練習は全体的にとても良かったと思います。ライダーたちもとても速く、いい走りができていました! 私からのアドバイスできることがあるとすれば、ただひとつ、"キープ・プッシュ"です」
「Bar, Ristorante e Pizzeria Da Rossi(ロッシのバール&レストラン&ピッツェリア)」で昼食をとったあと、6名の参加者たちはYZ250Fでの2度目のトレーニングを待ちきれない様子でしたが、ベリはその前に、彼らをMotor Ranchの2階の部屋へ案内しました。そしてコースやライディングの映像を見せ、このあとの練習のなかで改善すべき点を指摘しました。彼らは新しい知識を得てからコースに戻り、さらに完璧を求めて練習に励みました。
ベリはこの日のトレーニングについて、次のように評価しています。
「午前中のセッションは非常に順調でした。3日目に行った最初のセッションから、さらに進化することができました。そこで明日の"アメリカーナ・レース"トレーニングに備えて事前練習を行いました。とくにライディング中のボディ・ポジションやスロットル・コントロール、目線などについて指導し、ジェレミー(アルコバ)が一緒に走って100%を発揮するまでプッシュしてくれました。
ランチのあとは、彼らのライディングの映像や写真を見せて、それぞれの改善点を示し、ひとりひとりにアドバイスを行いました。
そして午後からいきなり、コース全体を走る練習を始めました。彼らはかなり興奮し、とても楽しそうでした。
講義のなかで話したことを、全員が取り入れてくれていたのでうれしく思いました。本質を完全に自分のものにするには一定の時間が必要です。たとえば、エンジンが悲鳴を上げたときに、それをパワーだと感じるかもしれませんが、実際はそうではありません。ホイールスピンを起こしているのです。今日の彼らは正しいシフトを選択し、正しい方法でスロットルを放し、ポジティブかつ効果的にマシンを乗りこなしていました。
明日の本格的なトレーニングを想定し、スタートの練習も行いました。どんな展開になるか、とても楽しみです」
Comments
ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手
高橋匠選手
「前回のフラットトラック・セッションよりも、うまくスタートできたように思います。午前中からすでに大きな進化が感じられました。それに加えて午後の講義では、自分のライディングをビデオで見ながらマルコがアドバイスしてくれたことが、とてもためになりました。自分自身を別の角度から見ることができたのです。そのあとのコース全体を使ったセッションで彼に教えてもらったことを試すと、予想通りよりスムースに乗れるようになりました」
ドリアン・ジョウリン選手
「午前中のセッションは順調で、アメリカーナ・コースでの参照ポイントをすぐに見つけることができました。講義中のアドバイスのなかで最も役に立ったのは、行きたい方向を見るということと、リーン・アングルの把握の方法でした。午後は学んだことを実践するため、ゆっくり走りました。うまくできて、よりスムースに乗れるようになりました」
エモン・ボカネグラ選手
「フラットトラック・セッションはとても楽しいです。今日は、よりテクニカルな部分を改善することができました。講義のなかでビデオを見せてもらったことが役に立って、コーナーで視線を定めること、行きたい方向を見ること、スロットルをスムースに扱うことの重要性を知りました。午後はコース全体を走り、教えてもらったヒントを実践することができ、とてもいい練習になりました」
ワヒュー・ヌゴロホ選手
「午前中のセッションは非常に順調でした。マルコからさらにいろいろなアドバイスがあり、それが本当に素晴らしかったです。よりうまく乗る方法や限界の見極め方などを教えてもらい、私たちの知識をどんどん改善してくれます。講義のあとは彼が話していたことを試してみたら、確かにすぐに良くなりました! コース全体を走れたことも楽しかったです」
モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手
「今日も素晴らしい経験ができました。アメリカーナ・コースの前日練習では、コーナー進入のやり方など、マルコに教えてもらったことをいろいろ試しました。理論の講義もとても良かったです。自分の間違いを見ることで、改善していく助けになると思うので、マルコには本当に感謝しています。午後の練習ではライディング・スタイルを変更し、より自信を持って走れるようになりました」